橋本さとし、岸祐二が溢れんばかりの才能と狂気、愛を熱演!『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』【舞台映像あり】
ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』 撮影:桜井隆幸
ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』のプレビュー公演が、9月2日(金)に亀有りりおホールにて開幕した。これに先駆けて1日(木)夜、同劇場でゲネプロが行われた。
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本作は、2014年に初演された韓国創作ミュージカル。天才にして“狂人”と評された流浪の画家ゴッホと兄を生涯支え続けた弟テオの半生を、生前2人が交わした約700通にもおよぶ書簡をベースに舞台化した。日本版の上演台本・演出は河原雅彦が、二人が歌い上げる楽曲の訳詞を森雪之丞が務めた。
ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』 撮影:桜井隆幸
ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』 撮影:桜井隆幸
舞台はテオの回想で始まる。病に侵され苦痛を感じながらも兄ヴィンセントを語るテオ。テオの目からみたヴィンセント・ヴァン・ゴッホとはどのような人物だったのか、そして兄弟の関係は……ヴィンセントが生きていた時代と“今”を行ったり来たりする“旅”が始まる。
ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』 撮影:桜井隆幸
ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』 撮影:桜井隆幸
白い壁でかこまれたステージ。その壁にはプロジェクションマッピングによってヴィンセントが描いた作品が贅沢に映し出される。その様子はまるでヴィンセントが見ている実際の風景のようであり、それと共に二人の心象を表すイメージでもある。様々な絵に囲まれる中でヴィンセントとテオはほとばしる感情を歌にのせていく。
ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』 撮影:桜井隆幸
ヴィンセントの狂気と不器用でナイーブな感情と、それを懸命に支えようとするテオの葛藤まじりの愛。ゲネプロ当日はヴィンセント役を橋本さとし、テオ役を岸祐二というパワーと繊細さの両方を兼ね備え、かつ兄弟的なコンビネーションもバッチリという実力派俳優コンビが熱演していた。
ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』 撮影:桜井隆幸
ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』 撮影:桜井隆幸
ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』 撮影:桜井隆幸
本公演では、会場を紀伊國屋サザンシアターに移し、橋本×岸のコンビに加え、泉見洋平と野島直人が演じるヴィンセント、上山竜治と入野自由が演じるテオがそれぞれにコンビを組んで上演。(泉見×上山、野島×入野、泉見×入野、野島×上山の4形態で披露される)
ミュージカル『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』 撮影:桜井隆幸
以下、公演に向けてキャストそして河原からのコメントを紹介しよう。
橋本さとし
暑い熱い稽古を経て、
気がつけばひまわりの季節が過ぎましたが
永遠に咲くゴッホのひまわりと共に2世紀の時を越えてヴィンセントの思いや生き様をお届けしたいと思います。
ただひたむきに…
岸祐二
俳優として目標にしてきた僕にとって実の兄以上の存在、さとしさんとの2人ミュージカル!
愛すべき先輩と今回組めるのは、喜びと緊張の極みです。
僕の役テオは、兄ヴィンセントを支え精一杯生きた人、その時代の空気や人間の純粋さを大事にし観客の皆様へ伝えます。
そして演出の河原雅彦さんとの出会いも含めて、自身のターニングポイントとなる作品です。
泉見洋平
『ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ』、余りにも孤独や哀しみに苛まれる壮絶な人生ですが、誰よりも幸せな人生なのかもしれません。“絵で人々に救いを与えたい”という“想い”は、没後120年以上経った今も、世界中の人々に“光”や“癒し”を与え続けています。
彼の“信念”に敬意を表し、舞台に乗せられるよう精一杯務めさせて頂きます。
野島直人
「舞台でヴィンセントとしてどう生きるか。」を第1に考えて自分自身を追い込んできました。
約2時間、情熱的に生きたいと思います。また、プロジェクションマッピングと融合したこの作品、
見所がたくさんあります。楽しみに劇場にいらしてください。
上山竜治
ゴッホの油絵が動き出す素晴らしい映像ももちろんですが、信念を貫く兄弟二人の勇姿をとにかく見て頂きたいです。
弟テオも兄ヴィンセントと同じくらい芸術に情熱を注ぎ、身もお金も削り兄を支援し続けました。
「テオ」の情熱に負けないくらいの、愛と信念を持って「テオ」を演じます。
ぜひ、生の熱を感じに劇場へいらしてください。
入野自由
稽古場で色々な話をしました。その話題の1つが「JOURNEY」→旅をする、ということ。
テオの人生を嘘がないよう、正直に生きる! いろんな感情を全部ひっくるめて。
彼の人生を彼と共に! 素敵な音楽。圧倒的なプロジェクションマッピング。
そして我々の全身全霊のパフォーマンス。劇場で共に旅にでましょう!
河原雅彦(演出)
「ゴッホが歌う」これだけで見る価値十分なミュージカルだと思います。
それに加え、画家・ゴッホを長年常軌を逸した愛で支え続けた弟・テオとの濃すぎる人間ドラマ、そしてこの舞台を彩る様々な映像効果も見応え十分とくれば、この上もなく観客の心を打つ、いわゆるミュージカルを超えた極上のエンタテインメントに仕上がっていると思う次第。ぜひ劇場まで足をお運びください。
<プレビュー公演> 2016年9月2日(金) かめありリリオホール
<東京公演> 2016年9月7日(水)~24日(土) 紀伊國屋サザンシアター
■音楽:ソヌ・ジョンア
■訳詞:森雪之丞
橋本さとし(ヴィンセント) 岸祐二(テオ)
泉見洋平(ヴィンセント) 野島直人(ヴィンセント) 上山竜治(テオ) 入野自由(テオ)
■公式サイト:https://musical-gogh.themedia.jp/