サマソニの夕焼けと海と斉藤和義
サマソニ1日目も夕暮れを迎える。この夕暮れから夜にかけての夏フェスの雰囲気というのが本当に好きだ。マリンのアリアナ・グランデや、マウンテンのMONOEYESは他の新進気鋭な編集部員に任せ、サマソニの中でも一番の「チルエリア」であるGARDEN STAGEにて斉藤和義を堪能することにした。
フェスってあらためて、来場している人が一人一人違う楽しみ方をするものだと実感。特にサマソニも音楽ライブだけがクローズアップされがちだが、それこそソニ飯、ストリートで行われているアートやお化け屋敷からマッサージまで一日通してどんな趣味嗜好の人も楽しめるものが満載なのだ。
各エリア毎に主催者によって決められたテーマにそって会場が作られている。
このGARDENは完全にチルアウト。所々にハンモックが吊られ、寝転がれる芝生スペースも多く、海風と自然を満喫しながら、またそれに非常にマッチしたライブが展開される。うわあああっと盛り上がるより、ゆったりしながら音楽を楽しむといった形がベストだ。
そんな中夕暮れに始まったのは斉藤和義。
変に煽るでもなく、実にナチュラルな語り口調から「ずっと好きだったんだぜ」でスタート。この心はとても高揚しているのに、妙に心地がいいのが野外で聞く斉藤和義なんだろうなーと。夕暮れの空をバックに彼の甘い歌声が本当に心地がいい
そして新曲「傷口」からの「攻めていこーぜ!」でにわかにGARDENも合唱モード。なーんにも気にせずに純粋に音楽と環境を楽しめる空間。最高すぎる。
途中うっすらと聞こえてくるマリンのアリアナグランデの音で踊る斉藤氏。「すごいエッチな歌ばかり歌う人でしょ?日本でもそういう女子いるといいのにね」と笑いを誘う。終止このゆるやかな彼の作る空間が実に気持ちいいし、ほっこりとする。
なので私はここで「ゴールデンパインかき氷」を購入しチルを加速させた。
そのあともハミングバード、I LOVE ME、やさしくなりたいと続き、彼の音楽は知ってても知らなくても本当に一回ですっと身体に入ってくるし、日本人の琴線にことごとくふれてくるんだなーと。
以前MONSTER baSHでみた雨上がり夕暮れのスピッツというのに号泣した覚えがあるのだが、今回のこの夕暮れの斉藤和義もなぜだか見てる間に、じわっときていた。
ベリー ベリー ストロング~アイネクライネ~では正直涙があふれた。元々大好きな曲だったというのもあるのだが、この辺ではかなり周りもいい感じに暗くなってきており、それが助長したのかもしれない。
そして最後は鉄板の「歩いて帰ろう」もう言葉はいらない
「最高だった」その場所を取り囲む全ての環境が最高にピースでゆるやかで幸せに満ちていた。
野外の斉藤和義。間違いなく最高なので、機会がある人は是非とも足を運んでみて欲しい。
日時:2015/8/15(土)・16(日)
会場:
■東京
QVCマリンフィールド&幕張メッセ (千葉県)
■大阪
舞洲サマーソニック大阪特設会場 (大阪府)