P★リーガー列伝 Vol.9「北国のスーパーヒロイン 大石奈緒」
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大石 奈緒 (おおいし・なお) プロ ©P★LEAGUE実行委員会
BS日テレ『ボウリング革命 P★LEAGUE』のレギュラー放送が、2015年4月で10年目を迎えた。P★LEAGUEの「P」にはPretty(キュート)、Performance(魅せる)、Passion(情熱的な)、Power(力強い)、Perfect(300点GET)という5つの意味が込められている。 出場するP★リーガーは、その5つのキーワードを象徴するかのように、技術、体力、美貌を兼ね備えた女性アスリートばかりだ。SPICEでは、このP★LEAGUE10周年を記念し、P★リーガー24名に単独インタビューを敢行。今回は、7月に開催された第32回六甲クイーンズオープンでルーキーイヤー以来、4年ぶりに悲願の2勝目をあげた"北国のスーパーヒロイン"大石奈緒プロの登場だ。
©P★LEAGUE実行委員会
――P★LEAGUEではこれまで4勝をゲット。度胸満点の投球で「勝負師」とも言われていますね。
ボウリングに関しては、です(笑)。私、ボウリングに関するイベントもよくやらせていただくんですけど、人前に出るともう心臓がバクバクして、手が震えてしまって。
――試合運びからは全然想像できません! 公式戦でも4月の関西オープンで、公認パーフェクトを達成しましたが、公式戦でパーフェクトを出すというのは、どんな気持ちですか?
あの時は、「決勝ラウンドロビン」という最後の4名に残れるかどうかのゲームで、TVカメラも回っていましたし、観客席からお客さまに見られている状態で。しかも、最終12ゲーム目の「ここで打ったら4人に残れるぞ」という瀬戸際の場面だったので、嬉しかったですね。
――パーフェクトは、途中から意識していましたか?
直前のゲームと同じレーンだったので、最初にストライクが入った時は「さっき入ったレーンだ、ラッキー!」と思いました。でも実際、自分の投げたいように入ったからといって、いつタップ(ストライクコースに入ったのにピンが1本残ってしまう状態)し出すか、いつレーンが変化するかは、投げてみないと分からないんです。だから、ずっと探り探りという感じで意識はしていなかったですね。
――ストライクが続くと、やっぱり「パーフェクトを狙いたいな」と思ってしまう気がするんですが。
あの時は、250くらいスコアを出していれば、対戦に負けても4人の中に残れるということは途中で分かったので、300を出さなくても大丈夫だったんです。でも、ストライクが続くうちに「こういうチャンスって私、なかなかないんだよな」と思って。私の場合、いつもスタートはストライクが続かないので、これを逃したら次はないと思って、やっぱり狙いには行きましたね。
――最後の一投の心境は?
ものすごく緊張しました! しかも、決勝ラウンドロビンのああいう空気の中でしたから。投げ終わったあとも緊張していたくらいです。
――以前も公式戦でパーフェクトを出したことはありますか?
プロでは初めてですが、アマチュアの時にプロと一緒に出場できる大会で出したことはあります。そういえば、それも予選の最終ゲームでしたね。なんか瀬戸際で頑張れるみたいで(笑)。追い詰められると力が出るのかな?
――その強靭なメンタルと勝負強さは、どこから出てくるのでしょう。
両親に聞くと、すごく小さい頃から変な度胸みたいなのはあったみたいですね。たとえば病院で手術しないといけないという時も、普通の子どもなら大泣きするのに、私は「ちょっと我慢したら治るよ」と親にきちんと説明されればドンと構えている、みたいな(笑)。
――その度胸がボウリングでも発揮されているんですね。
楽しいんですよね、「ここが勝負だ」という場面が。他のことは緊張しいですし、人前に出るのも喋るのも得意じゃないし。でも、ボウリングだけは開き直っていける感じがしますね。強い方と当たったほうが楽しいですし、自分の良さも出せる気がします。
――強い選手と対戦すると「もっと来い!」という気持ちになる?
そうです、それがすごく楽しいし、そこにいられることに幸せを感じて、その人と戦えていることがとにかく嬉しくなっちゃうんです。そういう時も緊張はするんですけど、緊張して小さくなってしまうことは、たぶんないと思います。
――たとえば1ピン差の競り合いで、勝ったら賞金数百万円という場面でも?
重みは感じますけどね。でも、その時に「失敗したら……」ということは考えないんですよね。「まだ勝てるチャンスがあるな」としか考えていないので。だから、失投したという理由でうまくいかないということはないですね。
――大石プロの強さの秘密が少し分かった気がします。そんな大石プロから見たP★LEAGUEの魅力とは?
ボウリングを知らない方が番組を見たら、「こういう人たちもボウリングをやっているんだ」という発見があると思うんですよね。今までのボウリングのイメージとは違うと思うので。「最近はこういう可愛い子もいるんだ」という発見でもいいので、目に留まってほしいなと思いますね。
――本当に個性豊かな女子プロボウラーが揃っていますからね。
1シーズンに20名以上のP★リーガーが出場するので、たとえば男性の方が見たら必ず自分のタイプの人がいると思うんですよ。そういう人を見つけて興味を持ってもらって、ブログを見たり試合を見たりしながらどんどんハマっていくことで、ボウリングが身近になっていくようなきっかけになったらいいなと思っているんです。だから、声をかけていただいた時には「ボウリングをやりましょうよ」というお誘いをなるべくするようにしています。見てもらうだけではなくて、楽しんでもらえるように。もちろん、見ていただくだけでもありがたいんですけどね。
――ご自身は2年前に同じプロボウラーの方と結婚されましたね。
はい。旦那さんは私にすごく期待してくれていて、「自分がサポートすればするほど力が発揮できるから、頑張ってほしい」という感じでサポートしてくれています。私のほうが支えてもらいっぱなしですね(笑)。
――では、最後に今後の抱負を教えてください。
公式戦では7月の『六甲クイーンズオープン』で4年ぶりに2度目の優勝をさせていただきました。12月まで正念場のトーナメントが続くので、感謝と挑戦の気持ちを忘れずに頑張っていきたいです。P★LEAGUEでも、もちろん優勝や番組初のパーフェクトを狙っていきますが、初めて見た人にも「ボウリングって面白い!」と思ってもらえるような、最後までドキドキ、ハラハラするような私らしい試合をしていきたいですね。
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【応募締切】
11月6日(日)23:59まで
9月22日生まれ、山形県出身
(株)マルヰ(山形ファミリーボウル)所属
JPBA45期
2016年ポイントランキング 1位
※新人戦終了現在
P★LEAGUEオフィシャルサイト:http://www.p-league.jp/