映画『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』予告編が解禁 壁を走る”少佐”や荒巻大輔ヘアのビートたけしも登場

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2016.11.15
 (C)MMXVI Paramount Pictures and Storyteller Distribution Co. All rights Reserved.

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攻殻機動隊』の実写映画化作品『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』の予告編が公開された。

士郎正宗原作の漫画『攻殻機動隊』は1991年に誕生。近未来を舞台に、内務省直属の公安警察組織・通称「攻殻機動隊」の活躍を独自の世界観で描いた同作は、日本のカルチャーシーンに大きな衝撃を与えた。その後、押井守監督による劇場版アニメが発表されると、『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー兄弟など多くの映像作家・監督にも影響を与えることに。また、押井監督のシリーズ2作目となる映画『イノセンス』は日本のアニメ作品として初のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映されるなど、同シリーズは現在も世界中で高い人気を誇る作品である。

 


公開された予告編では、同作の独特の近未来世界が確認できるほか、スカーレット・ヨハンソン演じる“少佐”が壁を走りながら華麗に闘うようすなども公開されている。また、ビートたけし演じる荒巻大輔が原作同様の髪型で登場するシーンや、ピルウ・アスベック演じるバトーの姿も。アクションとCG表現を用い、壮大なスケールで『攻殻機動隊』の世界観を作り上げていることがわかる。


日本発、エクスクルーシブ・イベントでキャストらが来日

 

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす


11月13日に都内で開催されたエクスクルーシブ・イベントには、来日した主演のスカーレット・ヨハンソン、ルパート・サンダース監督、そして日本人キャストのビートたけしも登壇。集結したファンとともに、全世界へむけて同作のスタートを切った。

会場ではLEDライトの閃光が駆け抜け、撮影で実際に使われたコスチュームやコンセプトアートなどが展示。押井守監督『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』に続いて同作でも音楽を担当する川井憲次氏のライブアクトによりイベントが幕を開けた。そんなか、登場したサンダース監督は「まず何よりこの作品が生まれた日本に来たかった。日本のクリエイターたちが始めたもので、私たちが次のチャプターを開く役目だから、彼らに誇りをもって自分たちの作品を紹介したいと思ったんだ。リメイクではなく、リイマジニングであり、川井憲次さんも来てくれているけど、(この作品を生み出した)最初のクリエイターたちと一緒に(このローンチイベントが)出来て私はとても嬉しいよ」と挨拶。 『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』を実写化した理由を「95年に押井さんの作品を観たんだけど、あまりにも先取りしていて、先見がある作品だった。現代テクノロジーが革新し、人類がどう取り入れてどう向き合うのか、何を見て何を買うかというすべてがテクノロジーに支配されこの社会に浸透している。まさに世界がテクノロジーを信じることが一つのテーマで、そこに希望があると私は思ったんだ。私は原作の大ファンだし、自分勝手かもしれないけど、自分が大好きでインスピレーションを受けたものを実写にして世界中の観客に届けたかった」と明かした。

 

ルパート・サンダース監督

ルパート・サンダース監督

ビートたけし

ビートたけし

 

また、キャスティングについては「本当に国際色豊かなキャストのみんなと仕事ができたね。スカーレットは女優として20年の経験があるし、サイバーパンクの世界観にもぴったりな容姿を持ち合わせている。キャリアを見ても、彼女(ヨハンソン)の姿勢とタフさは素晴らしいし、人間の思考を持つアンドロイドという、機械を通す細かいニュアンスもしっかり表現できる類まれな役者だ。自身が誰なのか、善なのか悪なのか、葛藤をきっちり体現してくれたよ。彼女が参加してくれることは非常に光栄で嬉しかったね」とコメント。また、「ビートたけしという俳優も、もともと知っていたんだ。『HANABI』『ソナチネ』『アウトレイジ』ももちろんね。私のフィルムメイカーとしての成長にそれらの作品は欠かせないし、この作品へのアプローチとして荒巻役には彼以外考えられなかった。世界中おいかけて、やっと捕まえることができたんだ(笑)。素晴らしい演技をしてくれて、この作品が日本から発信したということにおいても強みになってくれたね。二人をはじめスタッフみんなは、地球の反対の小さな島で絆を固くして戦った戦友さ。素晴らしい撮影が出来たよ」と、たけしらキャストを称賛した。 

 

スカーレット・ヨハンソン

スカーレット・ヨハンソン

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

 

また、たけしは「こんにちは。渡辺謙です(笑)」とおどけて挨拶し会場を沸かせつつ、本作について振り返り、「いま考えると、昔はアニメというものをバカにしていました。AIの存在感が突出していく割に刀で切ったりとか不思議なことも多かったんですが、この作品はようやく今の時代らしく、違和感なくはまっていると思います。そういった作品に、自分が出られて嬉しいです」とコメント。さらに「容赦なくピストルを打つけど、でも身内には親族のように接する、冷静な判断と冷徹な心を両方持っている男の役でした。英語は嫌だと言ったら日本語で良いとなり、セリフ覚えが悪いとか字が読めないとかいろいろと難癖をつけていて(笑)、しまいには、スカーレット・ヨハンソンが俺のカンペを持っていた(笑)。あれを写真に撮りたかった!」と撮影中のエピソードを披露。また、 ハリウッドの現場について「自分も日本で監督をやるけれど、演出、カメラワーク、編集はすべてひとりでやっています。この作品はすべて担当を分けてやっていて、ひとつの撮影にカメラが4~5台あるし、廊下を歩くだけで38カットもあった。何故なのか監督に聞いたら、こういう画がない!という事態が無いようにしていると。スカーレット・ヨハンソンは、子供のころからずっと旬だし、テイクを重ねるたびに新鮮でプロの凄さをみましたし、自分がいかにいつもいい加減か、ハリウッドの主役とはこういうことかと感じました」と、ハリウッドの製作現場を明かしていた。

また、主演のヨハンソンは「本当に日本が大好きよ。前回は17歳のときだけど、馴染みを感じられたわ」と、『ロスト・イン・トランスレーション』以来14年ぶりの来日に声を弾ませませる。そして、 「もともとこのシリーズのことは知らなかったの。脚本とアニメの映像を見て、かなり恐ろしいものだと感じたけど、すごく哲学的だったから、実写化でどうなっていくのか、私がどう貢献できるかを考えると魅力を感じたわ。ルパート(監督)に見せてもらったビジュアルが見事だったのよ」とコメント。続けて「少佐という役柄も、旅をしながらユニークな体験をして、今の自分のなかに影=GHOSTを感じている人だから、多くの側面を演じられることが魅力的だったの。演じるために肉体的にもたくさんトレーニングしたわ。マーベル作品をやっている経験も役に立ったし、武器の使い方も覚えたのよ」と撮影を振り返った。

 

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

 

また、ヨハンソンは監督とのタッグについて「ルパートとは初めからパートナーシップを重んじていたの。かなり大きな熱意が必要だと思ったし、それにはしっかり協力しなくてはいけないとわかっていたから。チームワークを強く意識したし、感じることができたわ」と語った。また、「たけしさんとも仕事をすることになって、これだけ偉大な方と仕事をするときは一歩下がって彼の仕事を観察していたわ。日本語と英語という差があっても、演技というのは”人間”であることなの。内面が大事だし、感情のつながりなのよね。荒巻の存在感を感じたし、言葉は違っても多くの感情をわかちあって、同じ映画言語で、つまり同じ言葉で話している気持ちだったのよ。とても感動的な体験だったわ。言葉を超越するのは美しいことだし、多様な世界で活躍する方々が参加するこのような作品に携われる良さはそこにあると思うの!」と、たけしとの共演について語っている。

サンダース監督が「他でもない日本でこのローンチイベントを実施できたのは重要なんだ。日本でも特別なものであるこの作品が、世界に広まってまた日本に戻ってくる。そこで観てもらえることを楽しみにしているよ。”攻殻機動隊”に敬意を表して大切にしていることを、誇りをもって日本の皆さんに紹介できるし、スクリーンで観たときには喜んでもらえるはずだ」と自信を大いに語ると、たけしも「映像がかなりすごいです。悔しいくらいにお金がかかってます(笑)。私の映画だと100本出来そうなくらいで、これこそがハリウッドということ。デザイナーをはじめスタッフの凄さに、改めて総合芸術だと感じましたし、参加できたことが本当に光栄です」とコメント。ヨハンソンも世界中のファンに向け「特別な想いを込めた作品よ。非日常で独特な素晴らしい世界の設定で、視覚的にもアクション満載で圧倒されるし、生まれ変われる成長の物語でもあるの。私が主人公に強く共感を得たように、みなさんにも世界に入り込んで共感して欲しいと思っているわ。ワクワクだけではなく、振り返ってもらいながら、好奇心につなげられる、深く心に響くような作品よ」と呼びかけた。

 

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』エクスクルーシブ・イベントのようす

 

映画『ゴースト・イン・ザ・シェル(原題)』は2017年4月日本公開。
 

作品情報

映画『GHOST IN THE SHELL ゴースト・イン・ザ・シェル』

監督:ルパート・サンダース 『スノーホワイト』
音楽:川井憲次 『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』
出演
少佐役:スカーレット・ヨハンソン
荒巻役:ビートたけし
オウレイ博士役:ジュリエット・ビノシュ
クゼ役:マイケル・ピット
バトー役:ピルー・アスベック

2017年4月日本公開

配給:東和ピクチャーズ

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