神秘や内面を描く「ナビ派」展、オルセー美術館所蔵の絵画約80点が一挙来日
モーリス・ドニ『ミューズたち』 1893年 油彩、カンヴァス ©Musée d'Orsay, Dist. RMN-Grand Palais / Patrice Schmidt / distributed by AMF
『オルセーのナビ派展:美の預言者たち ―ささやきとざわめき』が、2月4日から東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催される。
「ナビ派」は、美術学校で出会ったポール・セリュジエ、ピエール・ボナール、モーリス・ドニらを中心に1888年に結成されたグループ。ポール・ゴーギャンからの指導をきっかけに、非写実的な手法や内面的な題材を用いた絵画作品を制作した。「ナビ」はヘブライ語で預言者を意味する単語に由来する。
同展ではオルセー美術館に収蔵されているナビ派のコレクションから約80点を展示。会場は6章構成となり、日本の浮世絵から影響を受けた要素や、宗教的な精神性からインスピレーションを受けた一面などを紹介する。
期間中の2月4日には、東京・恵比寿の日仏会館ホールで、同展の監修者イザベル・カーン(オルセー美術館)を招くシンポジウムが行なわれる。詳細は三菱一号館美術館のオフィシャルサイトをチェックしよう。