戦闘服姿の武田玲奈が、アマゾンを撃つ! 『仮面ライダーアマゾンズ』シーズン2 水澤美月役・武田玲奈インタビュー
武田玲奈
『仮面ライダーアマゾンズ』シーズン2の配信が、4月7日(金)よりAmazonプライム・ビデオでスタート。血しぶき散るハードな描写、思惑の交錯するストーリーなど前作の魅力を引き継ぎつつ、新たな仮面ライダーやアマゾンを迎え、よりスケールアップした物語が紡がれる。劇中ではシーズン1から5年が経過し、それぞれのキャラの身辺も変化。なかでもシーズン1のヒロイン・美月は、高校の制服ではなく戦闘服姿という驚きの変わりぶりだ。今回はそんな美月について、演じる武田玲奈に語ってもらった。
――『仮面ライダーアマゾンズ』シーズン2ご出演のお話をいただいたときは、どんなお気持ちでしたか?
あのシーズン1の衝撃の結末からどうなるんだろうと、私もすごく気になっていて。とにかくシーズン2の内容が楽しみでした。美月役としても、悠に突き飛ばされて終わったシーズン1から美月がどう変わっていくのか、早く知りたい! という気持ちでした。
――シーズン1の美月は常に悠を心配しているようなイメージでしたが、シーズン2ではガラッと役のイメージが変わるそうですね。
そうなんです。劇中では5年が経っているので、特に美月はすっかりと(笑)。いろんな意味で強くなりました! 政府と野座間製薬が共同で作った“4C(Competitive Creatures Control Center)”という組織に入って、アマゾンを駆除する立場になっています。
――そのなかの、黒崎 武(演:三浦孝太)率いる“黒崎隊”の一員だとか。
はい。黒崎隊はダークな感じの部隊なんですけど、黒崎さんのほかに、情報収集をしたりする札森(一郎 演:籾木芳仁)さん、元駆除班の福田(耕太 演:田邊和也)さん、それからイユ(/カラスアマゾン 演:白本彩奈)もいるんです。
――シーズン1でいう“駆除班”のポジションですよね。今日(製作発表会見当日)の衣装も戦闘服ですが、見てビックリしたファンの方が多かったと思います。
実際には、これよりもっと重装備なんです。今日はちょっと軽くしていただいたみたいですね(笑)。
――シーズン2の美月は戦うんだと聞いて、武田さんはどう思われましたか?
とてもビックリしました! あとシーズン1のときに「アクションされているみなさん、かっこいいなぁ……」と思っていたので、シーズン2では自分もたくさんアクションできるんだと、すごくうれしかったです。
――シーズン1の美月も、ちょっとだけアクションシーンがありましたよね。
金田(治)監督の蝶アマゾンの回(5、6話)で、バスを避けて転ぶ場面がありました! アクションはそのときがほぼ初挑戦で。へなっと転ぶだけだったんですけど、ちゃんと「気持ちがあっての動き」にするのが難しかったですね。今回も転ぶシーンがあるんですが、シーズン2は銃をとって戦う「強い美月」なので、シーズン1とは全然ちがう転び方になっていると思います(笑)。演じるのも、シーズン1とは違う難しさがありました。
――アクションに限らず、シーズン2では美月の役を根本から捉え直すようなことが必要だったのでしょうか?
そうですね。やっぱりシーズン2の最初は戸惑って、すごく迷いながら演じていました。シーズン1の弱い美月からシーズン2の強い美月になるまでの5年間、どんな気持ちでいたんだろうってたくさん考えて……。シーズン1の最終話で悠に突き飛ばされましたけど、美月は悠に近づくために「自分が変わらないといけないんだ」って決意したんだと思います。
――シーズン1から5年経った悠は、武田さんから見てどんな印象ですか?
悠は、シーズン1で迷った末に「守りたいものは守る」という答えを見つけましたけど、それをさらに突き詰めていったんだなと思いました。なので美月と悠の関係も、シーズン1とは全然ちがうものになっています。
――アマゾンを守る悠、アマゾンを狩る美月……という敵同士になりますよね。もしかすると、悠を撃たなくてはいけない場面もあったり……?
あるんですかねぇ……観てのお楽しみです(笑)。
――撮影のほうは、1話の配信開始より前にクランクアップされたとか。
そうなんです。シーズン1よりも深く『アマゾンズ』に関われた気がしていたので、終わるのがさびしかったですね……。
――『アマゾンズ』はシーズン1から、役者のみなさんがすごく仲良さそうですよね。
そうですね! シーズン2は黒崎隊のみなさんとも仲良くさせていただいて、すごく楽しかったです。
――役者・武田玲奈さんにとって、『アマゾンズ』シーズン2に臨まれたモチベーションはどんなところでしたか?
うーん……やっぱり、「強い役に挑戦できた」というのが大きかったです。覚悟を決めて強くたくましく戦うような姿を演じるのは、とても新鮮でした!
――武田さんがこれまで演じられた役柄のなかでも異色ですよね。女優としての活動の幅がさらに広がっていきそうですが、「今後こういう役をやってみたい」といった希望はありますか?
とにかく今までやったことのない役をたくさん演じてみたいと思っています。いまは、どんな役もできるようになりたい!という気持ちです。
――その中で、「この人はこういう演技をしたらピカイチ!」という分野ができると思うのですが、武田さんの場合、どんなタイプの役だと思いますか?
最終的には、陰(イン)な女の子、影のある女の子が自分に合っている気がします。でも逆に、太陽みたいに明るい女の子もできるようになったら無敵だなって思っていて(笑)。どっちも頑張りたいです!
――声優のお仕事も、劇場アニメ(『ONE PIECE FILM GOLD』レプレ役)や、ゲーム(『誰ガ為のアルケミスト』レナ役)でご経験されました。今後もやっていきたいですか?
やりたいです! ……という気持ちはあるんですけど、実際に声優をやらせていただくと、すごく難しいんだとわかったところもあって。そういう意味で、ちょっと複雑な思いです。
――武田さんはアニメ好きとしても有名ですが、最近オススメのアニメはありますか?
春アニメはまだチェックできていないんですよ~……。冬アニメでいうと、原作から『クズの本懐』が大好きで、アニメもすっごく良かったです!
――ちなみにオールタイムベストでいうと、いかがですか? 『けいおん!』や『ラブライブ!』がお好きだと耳にしたことはあるのですが。
オーソドックスなところでは、そうですね(笑)。あとは、ちょっと前だと『リゼロ』(Re:ゼロから始める異世界生活)なんかもハマりました。ずっと続いてほしいなって思いながら観てましたね……。あとは『四月は君の嘘』が特に好きで何回も観ています。
――武田さんはもうすぐ二十歳になりますが、何かやりたいことや目標などはありますか?
新しいことというよりは、お仕事をいま以上に頑張りたいですね! モデルとしては、いま専属モデルをさせていただいている『non-no』で表紙を飾れるようになりたいですし、女優のお仕事も、もっともっと突き詰めていけたらいいなと思っています!
公式サイト http://amazons.jp/
©2017「仮面ライダーアマゾンズ」製作委員会 ©石森プロ・東映
取材・文・撮影=小林真之輔