檀れい&阪口珠美に聞く、『Tokyo Kaidan Collection2026』へのワクワクや朗読劇の面白さ
(左から)阪口珠美、檀れい
2025年に開催され、大好評を博した大型イベント『Tokyo Kaidan Collection』。古典と現代、語りと俳優の演技のクロスオーバー、怪談師による実話怪談の披露などによって、新たな形で“日本最大級の怪談フェス”として話題を呼んだ。
2回目となる2026年は、内容がさらにパワーアップ。実力派俳優と声優による朗読劇、23名の人気怪談師による怪談トークセッションの2部構成で、夏の暑さを吹き飛ばすような公演を作り上げる。朗読劇『牡丹灯籠』で飯島露を演じる檀れい、阪口珠美にインタビューを行った。
ーー公演に対する意気込みを教えてください。
檀:皆さんとは今日初めてお会いしたばかり。まだ声を合わせていないので、どうなるかはこれからいろいろわかってくると思います。私は普段演じるというお仕事をしていて、身体表現や表情に頼っていたぶん、声だけでどれだけみなさんに飯島露という人の心をお伝えできるかはある意味挑戦。今までいろんな役を演じてきたからこそ出せるものもあると思いますし、声優さんともご一緒させていただくので、いろいろな化学反応が起きたらいいなと思っています。
檀れい
阪口:『牡丹灯籠』は詳しいお話を知らなくて改めて調べました。すごく怖いお話ですが、その中に儚さや強さがあると感じたので、その魅力を声で表現したいです。飯島露という役を、ただの怖い役で終わらせられないように、皆さんから吸収して頑張りたいなと思っています。
ーー朗読劇という表現についてはいかがですか?
檀:劇場に足を運んでくださっているお客様の脳裏に、映像がちゃんと浮かぶといいなと。どんな映像かは人それぞれになると思いますが、皆さんの頭の中に情景が浮かぶように表現できたらと思っています。
阪口:話し方や間、呼吸はまだ勉強中なので、とにかく役の気持ちをうまく汲み取って、一言ひとことに気持ちを込めたいです。
ーーお二人が演じる飯島露のことを、現時点でどう捉えていますか?
檀:朗読劇に描かれている本当に短いシーンだけで新三郎という人を好きになり、恋焦がれて死んでしまい、死んでもなお思いを遂げたくて牡丹灯籠を持って訪れる。その思いの強さ、まっすぐさがすごいなと思いました。ある意味純粋だし、だからこその怖さもある。ラストに向けての表現をどうするか悩んでいるところですが、怖いだけで終わらせたくないという思いは阪口さんと同じです。
阪口:本当に一途で純粋な、可愛らしいとも言える女の子だと思っています。憎しみや恐怖じゃなく、会いたいという一途な気持ちで物語が進んで行くのが恐ろしくもあり、儚い美しさもあるので、いろいろな面を出せたら良いと思います。
ーーお二人が考える声の表現の難しさ・楽しさを教えてください。
檀:表情や身体が助けてくれることって大きいと思います。それを取っ払って声だけでとなると、役の思いや自分がやりたい表現を伝える上で頼れるところは声の音色や強弱、緩急といったものだけになるので、とても難しいと思っています。でも、挑戦することは面白いですし、普段とは違う形で声を使えたらと思っています。
阪口:映像などがないぶん、自分がどうなるのかドキドキしています。声の表現については勉強中ですが、声のプロがたくさんいらっしゃるので、楽しみながら学んで、みなさんの想像を膨らませられるような表現がしたいと思います。
(左から)阪口珠美、檀れい
ーーホラーというジャンル、恐怖を与える側の役についてはいかがですか?
檀:私は怖い物がダメでホラー映画も苦手です。怖いもの見たさで見てしまうところがありますが、見ると大抵「なんで見ちゃったんだろう」と思います。数日間怖いのを思い出してしまうので、楽しさよりも怖さが勝ちますね。演じる側でもちょっと怖いんですが、神田明神にお祓いに行って少しホッとしています。幽霊役ではありませんが、宝塚時代、先輩方がやっている公演を新人公演という形でやらせていただいたときに、恋焦がれて妖怪変化するヒロインを演じました。娘役としては珍しいタイプの役で、そのときは楽しかったですね。
阪口:私も怖いのはちょっと苦手ですが、楽しいの方が勝ちます。ホラーを見た後にお風呂に入るのとかも、怖いけどちょっとワクワクするくらい。幽霊を演じるのも初めてですが、恐怖を与えるというよりは、役の気持ちを素直に伝えて、みなさんに受け取ってもらえたらと思っています。
ーーお露が思いを募らせるという物語にちなんで、好きすぎてしんどいと思うものがあったら教えてください。
檀:配信系のテレビドラマですね。あれは本当に怖いです。寝なきゃいけないけどつい見てしまって(笑)。今日のご褒美に1話だけ見ようと思ったのに、続きが気になって終了ボタンを押せず、朝になってしまうことがあります。
阪口:ガチャガチャです。集め出したら止まらなくて、揃えたくなってしまいます。
ーー同じ役を演じる上で、お互いへの期待やエールはありますか?
檀:私は今までWキャストの経験がないんです。一つの役をそれぞれの解釈や表現で分け合うのが楽しみですし、私にはない感性をたくさんお持ちのはずなので、それぞれのらしさが出たら良いなと思います。私もたくさん学ばせていただきたいです。舞台は毎公演絶対に違うものになりますし、共演する役者さんの表現を受けて湧き上がってくる感情もあると思います。アンテナをしっかり張り巡らせて、新三郎と露のやりとりを濃密にできたら良いなと思っています。
阪口:檀さんと同じ役を演じられるのが本当に光栄です。檀さんのように演じたいと思いますが、それは難しいので、自分なりの露を演じられたら良いなと思っています。舞台上でご一緒することはありませんが、檀さんからいろいろ吸収させていただきたくて、今からとても楽しみです。
阪口珠美
ーー今回の公演は、普段と少し違うジャンルの皆さんと一緒にステージに立ちます。
檀:露と新三郎、お峰と伴蔵という2組のカップルを、俳優、声優が演じます。それぞれの夫婦のキャラクターも違うし、演者のジャンルも違います。絵や映像といった道しるべがない中で、声のプロの声優さんがどう表現していくのかすごく楽しみです。声の表現について学べるんじゃないかという楽しみもありつつ、私たちも演じるプロとして負けてられない。刺激を受けつつ、いろいろな化学反応で、すてきな作品になればと思います。
阪口:2日間で様々な方とご一緒するので、それぞれのパターンを楽しみたいと思っています。声優の皆さんからもたくさん学びながら、お稽古から頑張りたいです。
ーー最後に、楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いします。
檀:このお話をいただいたのは独立した後だったんですが、日本の三大怪談の一つである『牡丹灯籠』を朗読劇でやること、怪談師の方々や声優さんとのコラボレーションができることがすごく面白いと思いました。先ほどホラーは苦手と言いましたが、怖さを飛び越えて「これは面白いぞ」と思い、ぜひやりたいとお答えしました。独立してから、お仕事はしているものの、なかなか情報解禁できることがなかったので、私のことを気にかけてくださっている方にはとても楽しみにしていただける公演だと思いますし、私自身も久しぶりにみなさんにお会いできるのが楽しみです。個人的に思い出深い作品になりそうなので、精一杯務めたいですし、暑い夏にこの作品で涼しさを感じていただけたら嬉しいです。
阪口:『Tokyo Kaidan Collection2026』ならではの不気味さや恐怖を楽しんでもらいたいですし、『牡丹灯籠』の怖いだけじゃない切なさや儚さを表現できるように頑張りたいと思います。あと、怪談師の方のお話を私自身すごく楽しみにしているので、そこも楽しみに来ていただけたら嬉しいです。
(左から)阪口珠美、檀れい
『Tokyo Kaidan Collection2026』は2026年8月6日(木)~9日(日)によみうり大手町ホールで上演される。
取材・文=吉田沙奈 撮影:曳野若菜
公演情報
⽇程:2026年8⽉6⽇(⽊)〜9⽇(⽇)
会場:よみうり⼤⼿町ホール
原作・三遊亭圓朝
演出・⽥中⼤祐
脚本・都筑愛⼦
■8/6(⽊)
萩原 新三郎:林勇
飯島 露:阪⼝珠美
関⼝ 伴蔵:興津和幸
関⼝ 峰:⾼森奈津美
怪談師(50 ⾳順):⼤⾚⾒ノヴ(ナナフシギ)/吉⽥猛々(ナナフシギ)/村上ロック/夜⾺裕
萩原 新三郎:林勇
飯島 露:阪⼝珠美
関⼝ 伴蔵:興津和幸
関⼝ 峰:岡咲美保
怪談師(50 ⾳順):⼤⾚⾒ノヴ(ナナフシギ)/吉⽥猛々(ナナフシギ)/ヤースー/夜⾺裕
12:00 朗読劇+怪談トークセッション(2部構成)
萩原 新三郎:⽯⾕春貴
飯島 露:阪⼝珠美
関⼝ 伴蔵:鈴⽊達央
関⼝ 峰:松本梨⾹
怪談師(50 ⾳順):シークエンスはやとも/⽥中俊⾏/はおまりこ/はやせやすひろ
萩原 新三郎:⽯⾕春貴
飯島 露:阪⼝珠美
関⼝ 伴蔵:鈴⽊達央
関⼝ 峰:松本梨⾹
怪談師(50 ⾳順):⾓由紀⼦/⽥中俊⾏/はやせやすひろ/松嶋初⾳
怪談師(50 ⾳順):鐘崎リリカ/シークエンスはやとも/⽥中俊⾏/はおまりこ/はやせやすひろ/響洋平/松嶋初⾳/ヤースー
12:00 朗読劇+怪談トークセッション(2部構成)
萩原 新三郎:崎⼭つばさ
飯島 露:檀れい
関⼝ 伴蔵:佐藤元
関⼝ 峰:三⽯琴乃
怪談師(50 ⾳順):鐘崎リリカ/城⾕歩/チビルマ/深津さくら
萩原 新三郎:崎⼭つばさ
飯島 露:檀れい
関⼝ 伴蔵:細⾕佳正
関⼝ 峰:三⽯琴乃
怪談師(50 ⾳順):ぁみ/城⾕歩/ハニートラップ梅⽊/⿅⽬凛(ぺろりん先⽣)/吉⽥悠軌
怪談師:ぁみ/城⾕歩/チビルマ/Dr.マキダシ/ハニートラップ梅⽊/深津さくら/⿅⽬凛(ぺろりん先⽣)/吉⽥悠軌
12:00 朗読劇+怪談トークセッション(2部構成)
萩原 新三郎:崎⼭つばさ
飯島 露:檀れい
関⼝ 伴蔵:榎⽊淳弥
関⼝ 峰:内⽥真礼
怪談師(50 ⾳順):川奈まり⼦/⻄浦和也/響洋平/夜⾺裕/吉⽥悠軌
萩原 新三郎:崎⼭つばさ
飯島 露:檀れい
関⼝ 伴蔵:榎⽊淳弥
関⼝ 峰:内⽥真礼
怪談師(50 ⾳順):ぁみ/川奈まり⼦/⻄浦和也/響洋平/村上ロック/夜⾺裕
朗読劇+怪談トークセッション(2部構成)¥9,800(税込)
怪談祭公演 ¥5,500(税込)
公式 X https://x.com/TKC_2025
お問い合わせ先 tokyokaidancollection@gmail.com
怪談企画監修:割れた煎餅ヒデ