玉木宏が「悪」として育てられた男役 中村文則『悪と仮面のルール』映画化

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2017.4.22
 ©中村文則/講談社 ©2017「悪と仮面のルール」製作委員会

©中村文則/講談社 ©2017「悪と仮面のルール」製作委員会

玉木宏主演の映画『悪と仮面のルール』が2018年に公開される。

同作は、2013年に『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の「年間ベスト10ミステリー」に選出された中村文則の同名小説が原作。少年時代から「純粋悪」になるために父親に育てられた久喜文宏を主人公にした物語となり、想いを寄せる養女の香織が自身への教育として父親に汚されようとしていることを知った文宏が、父親を殺害して心身を喪失し、望まずして歪んだ父親に似ていってしまうというあらすじだ。

玉木は文宏役と、香織と別れた文宏が整形してなりすます新谷弘一の2役を演じる。監督を務めたのは、UVERworldや、関ジャニ∞、福山雅治といったミュージシャンのPVを数多く手掛けてきた中村哲平。

玉木宏のコメント

『悪と仮面のルール』のオファーを受けた時の第一印象
中村文則さんの持ち味である、深く深く出口のない溝に落ちていくようなスケールの大きい作品を映像化するというのはチャレンジングだと感じました。

主人公を演じた感想や演じる際に意識したことについて
非常にデリケートで難しい役柄だと感じました。
結論から言うと、文宏は整形をして他人の顔を手に入れ、覚悟を決めて進もうとするが、人の内面は整形出来ない。悪に対して理性があるが故の脆さを大切に演じたいと思いながら、この作品と文宏という役に向き合いました。

出来上がる作品への期待
特異な作品だからこそ、「善悪」「真の愛」「家族」「友人」の事を、改めて見つめ直すきっかけになるのではないかと思います。

中村哲平監督のコメント

中村文則先生の描く世界を映像化することは、プレッシャーと共に大きな喜びでした。
闇の中に一筋だけ感じる温かな光。
作品は重くて、苦しくて、ズシリと心に来るけれど、それを乗り越えた先には、純粋な愛が感じられる。
玉木宏さんを筆頭に、魅力的なキャスト、優秀なクルーが集結し、素晴らしい作品になりました。
先生の表現する光や空間や熱、繊細に描かれた人物にストーリー、そして心に響く言葉たち。
その全てを大切に、この映画の中に込めました。

中村文則のコメント

素晴らしい役者の方々に演じていただけて光栄です。
現場にお邪魔して、とても面白くなると肌で感じました。大変楽しみにしています。

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