mizhen「Sの唄」再演、ある歌手のラストライブ描く“モノローグ音楽劇”

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2017.6.25
mizhen「Sの唄」チラシ表

mizhen「Sの唄」チラシ表


mizhen「Sの唄」が、8月31日・9月1日に東京・渋谷Homeで再演される。

2014年に初演された本作は、佐藤蕗子による一人芝居。全編オリジナル楽曲で送る、歌と言葉が入り交じる“モノローグ音楽劇”となっている。渋谷のライブハウスを舞台に、酒を片手に現れた歌手・平松凜子は、観客に向かって今日が最後のライブになることを告げる。「私は今まで、Sの唄を歌ってきました」と語り出した凜子の言葉は唄に乗って加速していき……。今回は平成28年度北海道戯曲賞の優秀賞受賞をきっかけに再演される。の販売は7月1日から。

mizhenは脚本・演出の藤原佳奈を中心とした演劇創作ユニット。藤原は2015年に福岡市文化芸術振興財団 舞台演出家コンペティションにて観客賞を受賞、「夜明けに、月の手触りを」が、第21回劇作家協会新人戯曲賞最終審査にノミネートされた。また2016年に第5回クォータースターコンテスト(QSC)で「マルイチ」がグランプリを含む4賞を受賞している。

藤原佳奈コメント

他人からみたらちっぽけなことでも、ああ、死にてえ。なんて思ってしまうことは誰にでもあると思います。
それが度を過ぎると、きっと、ほんとにそう思ってしまう。「Sの唄」を書いたのは、自分の、周りの、生きづらさについて考えていたときでした。
志を全うしたり、死んだ方がマシじゃ! と、自ら死を選ぶ話というのは、語られると美しい。
しかし、死を、美しくなんて語ってやるもんか。当時、強くそう思いました。
誰かへの、自分への、励ましだったのかもしれない。無様でも、最後に、死を選ばない話を書きたかった。
そうやって「Sの唄」を書いたのは、もう3年も前のこと。このたび「北海道戯曲賞」で優秀賞をいただいたのを機に再演をすることにいたしました。どうぞご期待ください。

mizhen「Sの唄」

2017年8月31日(木)・9月1日(金)
東京都 渋谷Home

作・演出:藤原佳奈
音楽:佐藤達郎
出演:佐藤蕗子

アフタートーク
9月1日(金)14:00開演回
ゲスト:高田サンコ

ステージナタリー
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