金沢21世紀美術館の“プール”で知られるレアンドロ・エルリッヒ、大規模個展を森美術館で開催
レアンドロ・エルリッヒ 《建物》 2004年 リノリウムにデジタルプリント、照明、鉄、木材、鏡 800 x 600 x 1,200 cm 展示風景:ニュイ・ブランシュ、パリ、2004年 ※参考図版
『レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル』が、2017年11月18日(土)~2018年4月1日(日)にかけて、森美術館にて開催されている。
レアンドロ・エルリッヒは、アルゼンチン出身の現代美術作家。建築的なインスタレーションの空間に鑑賞者が入り、自らが作品の一部となって鑑賞を楽しむ作風で知られる。日本では、金沢21世紀美術館の中庭に恒久設置された《スイミング・プール》や、越後妻有アートトリエンナーレ2006で展示した「建物」シリーズで親しまれている。
レアンドロ・エルリッヒ 《スイミング・プール》 2004年 コンクリート、ガラス、水 280 x 402 x 697 cm 所蔵:金沢21世紀美術館 撮影:木奥惠三 画像提供:金沢21世紀美術館 ※参考図版
レアンドロ・エルリッヒ 《精神分析医の診察室》 2005年 ソファ、本棚、机、椅子、カーペット、ガラス、照明のある同じサイズの2部屋 サイズ可変 展示風景:プロア財団、ブエノスアイレス、2013年 撮影:Clara Cullen ※参考図版
レアンドロ・エルリッヒ 《試着室》 2008年 パネル、フレーム、鏡、スツール、カーテン、照明 サイズ可変 展示風景:イグアテミ・ショッピングモール、サンパウロ、2016年 撮影: Luciana Prezia Courtesy: Iguatemi Shopping Mall
エルリッヒ作品は、視覚を中心に身体感覚に訴えるトリックを用いて驚きの体験を与えてくれるのが特徴だ。エルリッヒ自身、自作について「日常に潜む窓として、新しい世界に目を向けさせ、現実の構造や成り立ちについて考察を促す」と語っている。
本展は、東京におけるエルリッヒ初の大規模個展だ。彼の24年にわたる活動の全容に迫る内容となっている。
レアンドロ・エルリッヒ 《反射する港》2014年 繊維ガラス、金属フレーム、駆動装置、木材、アクリル板 サイズ可変 展示風景:「ハンジン・シッピング・ザ・ボックス・プロジェクト2014」 韓国国立現代美術館、ソウル、2014年 Courtesy: National Museum of Modern and Contemporary Art, Korea; Art Front Gallery; Galleria Continua
レアンドロ・エルリッヒ 《シンボルの民主化》 2015年 写真 145 x 100 cm
レアンドロ・エルリッヒ 《シンボルの民主化》 2015年 写真 145 x 100 cm
会期:2017年11月18日(土)–2018年4月1日(日)
会場:森美術館
主催:森美術館
後援:アルゼンチン共和国大使館
http://www.mori.art.museum/jp/index.html