ユリイカ百貨店が「どうぶつえんものがたり」を、動物園で無料上演

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2017.6.29
ユリイカ百貨店 ロマンチック動物園vol.1『私の恋した青木さん』公演チラシ [イラスト]川村正子

ユリイカ百貨店 ロマンチック動物園vol.1『私の恋した青木さん』公演チラシ [イラスト]川村正子

動物園で暮らす夫婦の愛しい日々を、音楽と融合させながら読み聞かせる。

京都の劇団「ユリイカ百貨店」が、主宰・たみおの出産&育児を経ての活動再開以来、ずっと取り組み続けている連作リーディング「どうぶつえんものがたり」。ある動物園を舞台に、そこで働く人や訪れる人たちの様々なドラマが、作品ごとにオムニバス形式で語られる。シリーズが始まった頃から、実際の動物園で上演することを考えていたという本作が、ついに京都市動物園で無料上演されることが決定した。

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友井田亮、中村こず恵

友井田亮、中村こず恵

今回はシリーズの中から『私の恋した青木さん』を上演。動物園の中で暮らしている園長の青木さんとその奥さんの、何気なくもかけがえのない夫婦生活を見せ(聴かせ)ていく物語だ。

今回は、アコーディオン&コントラバスのインストゥルメンタル・ユニット「ウミネコ楽団」の書き下ろし楽曲の生演奏と、最近のユリイカに欠かせない存在となっている女優&歌手のinoriの歌を絡めて「音楽も台詞も融合して世界を成す、オーケストラのような」(たみお)リーディングを目指すという。

また上演後には飼育員を招いて「どうぶつえんものがたり」というフィクションの世界と、実際の飼育の現場を行ったり来たりする、ちょっと変わったトークショーも行うとのことだ。

ウミネコ楽団

ウミネコ楽団

この『どうぶつえんものがたり』について「作品を一度上演してしまったら、この世界はおしまい……ではなく、書きたい時に戻ってこられる故郷のような、長く付き合える作品世界を考えた時に生まれました。動物園は子どもと会話しながら作れたり、思いを共有しやすい場所。自分が立ち上げた世界なのに、ふと“今みんなどう暮らしているんだろう”と思うことがあります」と、思い入れを語るたみお。動物園という場所を活かしたドラマの臨場感が増すと同時に、「本当に動物園に住むことになったらどうしよう?」という妄想が止まらなくなるはずだ。そして観劇後に散策する動物園は、今までよりもいっそうロマンチックな場所に感じられるに違いない。

公演情報
ユリイカ百貨店 ロマンチック動物園vol.1『私の恋した青木さん』
 
■日時:2017年7月9日(日) 11:00~/13:00~ 
※入場は会場の10分前から。上演時間50分程度。上演後には飼育員を招いたトークショーを開催(30分程度を予定)。
■会場:京都市動物園 レクチャールーム
■料金:無料(事前予約不要) ※動物園の入園料(中学生以上600円)別途必要。 
※公演のクラウドファンディングも実施中。リターンなどの詳細はhttps://camp-fire.jp/projects/view/28829まで。

 
■脚本・演出:たみお
■歌:inori
■演奏:ウミネコ楽団
■出演:友井田亮、中村こず恵 
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