セラミックアートで感じる“時間の変化” 野田敏明の個展『Issues from the Hands』が開催

ニュース
アート
2017.7.13
 Untitled 2016 ceramic h.29.0 × w.21.5 × d.20.5 cm ©Toshiaki Noda

Untitled 2016 ceramic h.29.0 × w.21.5 × d.20.5 cm ©Toshiaki Noda

画像を全て表示(6件)

野田敏明の個展『Issues from the Hands』が、2017年7月19日(水)~ 8月7日(月)にかけて、渋谷ヒカリエ8階の8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryにて開催される。

野田敏明は1982年佐賀生まれ。日本で陶芸を学んだ後、アメリカを拠点としてセラミックアートの制作活動を続けている。野田の作品は、陶器でありながら木の皮や岩肌、金属のような質感を持っている点が特徴だ。さらに、伝統的な日用品としての陶芸から離れた自由な造形も魅力のひとつである。

彼がモチーフに選ぶのは、日常から取り残され、見捨てられてしまったようなものだという。「日常にありふれたものが時間の経過と共に、美しく不思議で独特な姿に変化した様に興味をそそられる。そして、そのもの達が経験してきたストーリーに想像を膨らませてしまう」と野田が語るように、それらは常にインスピレーションの源泉となってる。

Photo by Beatrice Scaccia

Photo by Beatrice Scaccia

Untitled 2016 ceramic h.16.0 × w.19.0 × d.11.5 cm ©Toshiaki Noda

Untitled 2016 ceramic h.16.0 × w.19.0 × d.11.5 cm ©Toshiaki Noda

Untitled 2015 ceramic h.19.5 × w.23.0 × d.23.5 cm ©Toshiaki Noda

Untitled 2015 ceramic h.19.5 × w.23.0 × d.23.5 cm ©Toshiaki Noda

日本では初の個展となる本展は、2012年から2016年にかけて制作されたセラミック作品を展示する。テクスチャー、ひび、破れ、滴り、くぼみ、溝、自然な曲線、層の重なりなどがみられる野田の作品からは、時間の経過がものに与える美しい影響を感じ取ることができよう。セラミックアートの造形を通じて、地層の重なる山肌のような自然、あるいは、古びた人工物や遺物などを味わってみてはいかがだろうか。

 Untitled 2013 ceramic h.20.5 × w.21.0 × d.18.0 cm ©Toshiaki Noda

Untitled 2013 ceramic h.20.5 × w.21.0 × d.18.0 cm ©Toshiaki Noda

Untitled 2016 ceramic h.13.5 × w.21.0 × d.21.0 cm ©Toshiaki Noda

Untitled 2016 ceramic h.13.5 × w.21.0 × d.21.0 cm ©Toshiaki Noda

イベント情報
野田敏明 展『Issues from the Hands』

会場:8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery、渋谷ヒカリエ8階
会期:2017年7月19日(水)~ 8月7日(月)
OPEN:11:00~20:00
展覧会期中無休
入場無料
 
シェア / 保存先を選択