【動画あり】BOYS AND MENが語る新シングル「帆を上げろ！」と次に目指す“新大陸”

――なお、いつものごとく、カップリング曲にもボイメンならではの楽しさがそれぞれありますよね。まず、沢田研二さんの名曲「TOKIO」のカバー曲「NAGOOOOOYA」は、誰もが知るメロディとみなさんの名古屋愛が見事に融合していて。

水野：名古屋を背負っていろいろな場所で活動しているわけですけど、僕らはどこに行っても名古屋を想いながら頑張っているんだということを、あらためてファンの方にも伝えられたらいいなと。

土田：ちゃんと名古屋弁が入っているしね。

――“でら”とか。

土田：そうなんですよ。地元の人には親近感を持ってもらえるだろうし、ほかの地域の方には新鮮な響きで聴いてもらえるだろうし。

――さらには、名古屋以外の46都道府県バージョンもあるんですよね。

小林：それぞれの土地ならではの言葉が入っているので、方言萌えできると思います。

勇翔：あと、普段のボイメンはオラオラな感じのパフォーマンスが多いですけど、首を左右に振る特徴的な動きがあったり、飛行機で飛んでいるように見せたりしていて。曲に合ったポップな振り付けにも注目してほしいですね。

吉原：僕としては、曲のおもしろポイントととして……。

辻本：ととして？

吉原：すみません、噛んでしまった（笑）。

田中：じゃあ俺が先に言おうかな（笑）。西城秀樹さんの「YOUNG MAN (Y.M.C.A.)」をリアレンジさせてもらったとき、老若男女幅広いみなさんが、一緒になって歌って踊ってくれる光景をライブで目の当たりにして。名曲をリアレンジさせていただく喜びをすごく感じたので、今回また沢田研二さんの「TOKIO」をボイメンバージョンとして歌わせてもらえることが、すごく嬉しいしありがたいことだなと。実際、ライブで披露したときもみなさんに楽しんでいただいたし、よりたくさんの方々に聴いていただきたいと思いますね。

辻本：（吉原に向かって）おもしろポイント、言う？

吉原：今度こそ言います！（笑） ライブでは、曲の最後におもしろい演出があるんですよ。

水野：あれ、それって言っちゃっていいやつ!?

吉原：あれあれ、ダメなんだっけ!? じゃあわかった、詳しくは言いませんけど、お楽しみ要素があるので。ぜひ、その目でお確かめください！

――いっぽう「がむしゃらロケンロー」は、ボイメンのがむしゃらさが前面に出た、高揚感たっぷりなロックナンバー。

本田：個人的には、まさにボイメンらしい男くささ全開、リードトラックにもなり得る曲だなと思って。

辻本：“がむしゃら”っていう言葉は、ボイメンのひとつのテーマでもありますからね。僕たちはなにもないところから始まった雑草集団で、本当にがむしゃらにやってきたので……ボイメン100％、雑味なし！という感じの曲だなと。

本田：缶コーヒーのキャッチコピーみたい（笑）。

辻本：＜あきらめるなんて ありえねーぜ＞とか、＜辿り着くまで 根性論だ＞とか。

――＜へそは曲げても 心は曲げねえぞ＞＜はちゃめちゃな覚悟で ぶっ飛ばせ＞とか、“漢”なみなさんが歌うから説得力があります。

辻本：そう感じてもらえたらうれしいですね。もう一度言います、ボイメン100％、雑味なしです！（笑）

平松：ライブでは、「NAGOOOOOYA」と同じくお楽しみコーナーがありまして。イントロでギターの音が入っているんですけど、そこで毎回、メンバーの誰かがエアギターのパフォーマンスをするんですね。

――その誰かというのは……。

平松：毎回、直前にみんなでジャンケンをして決めるんですよ。

――それは、ファンの人たちはもちろん、メンバーも予測不能ですね。

平松：そうそう。最近は、吉原が3連続でエアギターをしています（笑）。

吉原：俺は今、四百何十分の一くらいの確率で勝ち上がってきているので、ジャンケン選抜だったらとっくにセンター獲ってるぞっていう（笑）。

辻本：逆に、俺と水野は……。

水野：ジャンケンに負け続けて、まだ一度もやったことがないんですよ。

平松：そのジャンケンの結果も含めて、僕たち自身、毎回ドキドキするし、楽しみにしていたりします。

田村：あと、「がむしゃらロケンロー」にしても振り付けが覚えやすくて。途中、応援合戦みたいなノリになるところも、これからライブでどんどん盛り上げていきたいですね。

本田：僕らの歌に続いて、お客さんに歌ってもらいたいかけ声もあったりするので。ライブではぜひ大きく声を上げてもらって、みんなで楽しく騒げる曲に育っていったらいいなと思います。

小林：そして、ただただがむしゃらに頑張るのってしんどかったりもしますけど、そういう大変さを感じさせないようなメロディとボイメンの明るさがあるのが、この曲。聴く人の背中を押せる応援ソングになったらいいな、とも思いますね。

――ちなみに、「帆を上げろ！」の歌詞にかけて……今年1月に武道館公演を成功させたみなさんが、次に目指す「新大陸」は？

水野：『NHK紅白歌合戦』です！

辻本：そうだね、うん。この10人で、国民的な番組を全力で盛り上げたいなって。

――今年、2017年に狙うと。

水野：もちろん。そのためにも、「帆を上げろ！」で勝負したいと思っています。

小林：この目標は、満場一致だよね。

――その自信もあると。

水野：ありますし、やりたいことは本気で願って、目指したいなと。去年のレコード大賞のときも、周りになにを言われようが、自分たちが本気で夢を見たから、新人賞をいただけたと思うので。『NHK紅白歌合戦』という夢にしても、全力で追いかけてこの手に掴みたいと思います！

取材・文＝杉江優花　撮影＝大橋祐希（スチール）、登坂義之＆大野要介（動画）　動画編集＝登坂義之