ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』4人のマイケル(古賀瑠/城野立樹/持田唯颯/山口れん)が明かす現在の心境

インタビュー
舞台
2017.9.13
(左から)ビリー役の未来和樹、マイケル役の持田唯颯(プレスコールより)

(左から)ビリー役の未来和樹、マイケル役の持田唯颯(プレスコールより)


2017年7月から日本で開幕したミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』。現在上演中のTBS赤坂ACTシアターに続き、10月からは大阪・梅田芸術劇場 メインホールでも上演、全体で延べ17万人を動員する大規模な公演だ。開幕から約1か月半が経ち、SPICEでは先日ビリー役少年5人にインタビューを行った。ビリー役のみならず吉田鋼太郎・益岡徹・柚希礼音・島田歌穂ら豪華な大人キャストが顔を揃えることでも話題の本作だが、今、ビリーに負けないほど観客を魅了してやまない少年たちがいる。それがビリーの親友・マイケル役を務める4人だ。

マイケルは、かわいいものとビリーのことが大好きという個性的なキャラクター。同時に、バレエの道に進むべきか悩む親友ビリーに対し「自分を表現して何が悪いの?」と背中を押してくれる唯一の存在である。そんな二人が贈るナンバー「Expressing Yourself」は、たった二人の少年がここまでやるか!と驚くほど一瞬にして会場を湧かせるショーストップナンバーだ。一度観たら忘れられない、本作の立役者ともいえるマイケルとはいったい何者?全マイケルファンに捧ぐ、待望の初インタビューをお届けする。(※インタビューは書面で行いました)

古賀瑠(こが・るいと)  2004年生まれ 中学1年生
城野立樹(しろの・りつき)2006年生まれ 小学6年生
持田唯颯(もちだ・いぶき)2006年生まれ 小学5年生
山口れん(やまぐち・れん)2006年生まれ 小学5年生

古賀瑠 城野立樹 持田唯颯 山口れん

古賀瑠 城野立樹 持田唯颯 山口れん

――まずは、デビューしてから、今までの気持ちをお聞かせください。

古賀 上手く言えないけど、普段楽しい!とか嬉しい!と思う感覚とはまた違うような気持ちです。

城野 初めてお客様に拍手をもらってから、毎回楽しくて楽しくて。終わったらすぐにまた舞台に出たくなります。

持田 プレビュー初日は不安な気持ちも大きかったのですが、公演を重ねるうちに慣れてきて、今はとにかく楽しいです!

山口 初めてのときはすごく緊張しました。でも、緊張していた分、一つ一つ丁寧に新鮮な演技が出来ていたと思います。今は慣れてしまってセリフが早くなってしまったりしてきているので、いつも緊張感を持って千秋楽まで臨みたいです。

古賀瑠(こが・るいと)2004年生まれ 中学1年生

古賀瑠(こが・るいと)2004年生まれ 中学1年生

――「Expressing Yourself」は劇中でも大人気のナンバー。どんなことを考えながら演じていますか?

古賀 稽古中までは、喜んでもらいたい、ビリーを生まれ変わらせたい、個性的で何が悪いの?と考えながら演じるようにしていたけど、公演が始まってからは、今までの気持ちの他に「僕たち、ワンピース着て踊ってるけど何も変じゃないでしょ?楽しいよ!」と思って踊って歌ってます。

城野 大好きなビリーと自分の好きなことを一緒にできる喜び、ビリーにも細かいことに迷ってないで楽しんで欲しいと思っています。

持田 僕は何かを考えていると踊りやお芝居に影響が出てしまうので、とにかく集中しています! 舞台の上ではいつもマイケルとして、どんなことにも対応出来るように心がけています。

山口 お客さんに楽しんでもらうのはもちろんですが、自分でも楽しんで出来るナンバーにしたいです。また、マイケルはビリーに対して女装姿を見せられるほどに信頼を寄せているので、その気持ちが伝わるように演じたいと思っています。

――マイケルはこの作品において非常に大事なキャラクターですが、自分なりにどんなマイケルを演じようと心がけていますか?

古賀 マイケルは明るいキャラクターだけど、ビリーのことを心から好きで、本当は自分から離れてほしくない。寂しい気持ちを持ちながらも、明るく振舞いごまかしている、そんなマイケルを演じたいです。

城野 僕のマイケルは、まだ女の子になりたいとか、はっきりとは自覚していなくて。でもきれいな色の洋服やかわいいものが大好きで、ビリーのことも男女関係なくただ好きになったのがビリーで、彼がたまたま男の子だっただけ。好きなものに男とか女とか関係ない、「好きなものは好き」を貫ける芯の強いマイケルを演じたいと思っています。

持田 第一に、海外クリエイティブチームから教わったことを忠実に表現すること。そして、ありのままで何が悪い?と言いながら、引き留めたい気持ちを抑えて、ビリーの未来を応援して見送る、という正反対の顔を見せられるように努力しています。

山口 落ち込んでいるビリーを楽しませてあげられる、面白いマイケル。また、ビリーを守ってあげたい、ビリーが大好きというマイケルの気持ちを丁寧に、大切に演じたいと思います。

城野立樹(しろの・りつき)2006年生まれ 小学6年生

城野立樹(しろの・りつき)2006年生まれ 小学6年生

――マイケルを演じる中で、一番大変だったことは何ですか?それはどのように克服しましたか?

古賀 男の子を好きになることです。友達として好きになるのは簡単だけど、友達以上の好きを演じるということが難しかった。でも舞台に立つビリーを見てたら克服できました。あと自転車!!

城野 振付補のトム・ホッジソンさんから「ナチュラルに自分だけのマイケルを」と何度も言われました。吉本新喜劇を見て育っているので、リアクションがどうしても大きくなってしまっていたみたいで(笑)。大袈裟すぎてリアリティがないと……。まだ克服できているとは思いませんが、おかまっぽく笑いをとろうとか考えずに、ただビリーに笑ってもらいたいと思ってやっています。

持田 「Expressing Yourself」のシーンで小道具をたくさん使うのですが、稽古で上手くいっていたことが本番で上手くいかず、アクシデントが続いたときは落ち込みました。舞台セットを使って練習する時間は殆どもらえないので、自分で色々と考えて、一つ一つを本番で試していきました。

山口 マイケル役はおかまとして演技をした方がいいのか、普通に演技をした方がいいのか、悩みました。でも、僕は女装が好きで、ビリーが好き、というくらいのマイケルにすることにしました。

持田唯颯(もちだ・いぶき)2006年生まれ 小学5年生

持田唯颯(もちだ・いぶき)2006年生まれ 小学5年生

――舞台は思わぬアクシデントもあるかと思います。実際に本番中ビックリしたこと、面白かったことはありますか?

古賀 ドキッとしたことは3回ほどありました。ビリーに口紅を塗るシーンで口紅が折れてしまったり、ドレスにつまづいて転んだりしたときです。

城野 まだ3回目の出演のときに、オープニングの自転車の登場シーンで思いっきり転んでしまったこと。キャストの皆さんがお芝居を崩さず自然に助けてくださいました。その後、自転車を引きながらはけないといけないのに、ハンドルが反対向きに曲がってしまって大変でした。壊してしまったのに「よくちゃんとはけてきたね、えらいぞ」とスタッフさんに言ってもらえて、嬉しかったです。

持田 予想外の場面で滑って転んだときが一番焦りました。面白かったことは、2幕の始めにトニーが前方席のお客様に募金を求めます。そのとき僕は舞台裏にいますが、チャリン!というお金の入った音がして「本当に入れてくれる人がいるんだ!」と思って笑いました。

山口 日によってお客様が笑ってくださるシーンが違うことがとても面白いです。また、最後にビリーと別れるシーンで、初めの頃はお客様の拍手と僕のセリフが混ざっていたのに、今は、僕がセリフを言うまで拍手を待って下さるのが嬉しく、そして、すごくビックリしました。大人キャストの方々の演技がお客様の反応に合わせてどんどん面白くなっていくことも楽しいです。

山口れん(やまぐち・れん)2006年生まれ 小学5年生

山口れん(やまぐち・れん)2006年生まれ 小学5年生

――将来について、これからどんなことに挑戦してみたいですか?

古賀 いつか機会があればバク転やバク宙やバレエのピルエットに挑戦してみたいです。……怖くて絶対に出来ないけど(笑)。

城野 舞台でも映像でも、チャンスをいただけるなら何でも挑戦したいです。テレビの生放送なんかも楽しそう。

持田 けん玉(笑)(※現在、子役キャストの中で流行中)。この作品に出演させていただいて、タップや歌やお芝居の楽しさを知りました。機会があればまたミュージカルに出たいです!

山口 習い事はたくさんしていますが、音楽、演技、ダンス、スポーツ、全体的に他の人よりすごく出来る!という特技はないので、一つずつもっと頑張っていきたいと思っています。出来ないことがあるととても悔しいので、毎日頑張りたいです。


ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』東京公演は、10月1日(日)まで絶賛上演中。大阪公演は10月15日(日)~11月4日(土)梅田芸術劇場メインホールにて行われる。現在、イープラスにて通常よりもお得なも発売中だ。この機会にぜひ一度足を運んでみよう。

ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』特別情報

<東京公演>敬老の日キャンペーン
お一人あたり最大4,500円もお得なペアをご用意!
S席【2枚1組】:18,000円(お一人あたり4,500円もおトク!)
A席【2枚1組】:13,000円(お一人あたり3,000円もおトク!)
☆受付期間=受付中~2017/9/14(木)18:00

<大阪公演>ファミリー
25歳以下のお客様と一緒ならおトク!
☆受付中~10/6(金)18:00


<大阪公演>サンドイッチ&スコーン付き
☆9/12(火)10:00~10/6(金)18:00まで 

 
公演情報
ダイワハウスpresents ミュージカル 『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』
 
<プレビュー公演>
■公演期間:2017年7月19日(水)~7月23日(日)
■会場:TBS赤坂ACTシアター
■料金(全席指定、消費税込):S席12,500円、A席8,500円


<東京公演>
■公演期間:2017年7月25日(火)~10月1日(日) 全100回(プレビュー公演含む)
■■会場:TBS赤坂ACTシアター
料金(全席指定、消費税込):S席13,500円、A席9,500円
 
<大阪公演>
■公演期間:2017年10月15日(日)~11月4日(土) 全26回
■会場:梅田芸術劇場 メインホール
■料金(全席指定、消費税込):S席13,500円、A席9,500円、B席5,500円
 
の問い合わせ>
ホリプロセンター   03-3490-4949(平日10am~6pm/土10am~1pm/日祝・休)
 
<キャスト>
加藤航世 木村咲哉 前田晴翔 未来和樹 山城 力/吉田鋼太郎 益岡徹/柚希礼音 島田歌穂
久野綾希子 根岸季衣/藤岡正明 中河内雅貴/小林正寛/栗山廉(Kバレエ カンパニー) 大貫勇輔
 
森山大輔 家塚敦子 大塚たかし 加賀谷真聡 北村 毅 佐々木誠 高橋卓士 辰巳智秋 橋本好弘 羽鳥翔太 原慎一郎 丸山泰右 横沢健司 木村晶子 小島亜莉沙 竹内晶美 三木麻衣子 秋山綾香 井上花菜 出口稚子
 
古賀 瑠 城野立樹 持田唯颯 山口れん 香好 佐々木琴花 夏川あさひ
遠藤美緒 大久保妃織 小野梓 久保井まい子 佐々木佳音 高畠美野 近貞月乃 並木月渚 新里藍那 堀越友里愛 小溝 凪 笹川幹太 岡野凜音 菊井凜人 桜井 宙
 
<ロンドンオリジナルスタッフ>
■脚本・歌詞:リー・ホール
■演出:スティーヴン・ダルドリー
■音楽:エルトン・ジョン
■振付:ピーター・ダーリング
■美術:イアン・マックニール
■演出助手:ジュリアン・ウェバー
■衣裳:ニッキー・ジリブランド
■照明:リック・フィッシャー
■音響:ポール・アルディッティ
■オーケストレーション:マーティン・コック
 
<日本公演スタッフ>
翻訳:常田景子
訳詞:高橋亜子
振付補:前田清実
音楽監督補:鎮守めぐみ
歌唱指導:山川高風
照明補:大島祐夫
音響補:山本浩一
衣裳補:阿部朱美
ヘアメイク:前田節子
擬闘:栗原直樹
演出助手:西祐子、伴・眞里子、坪井彰宏
舞台監督:徳永泰子
技術監督:小林清隆
プロダクション・マネージャー:金井勇一郎
 
<コーチ協力>
バレエコーチ:K-BALLET SCHOOL
タップコーチ:Higuchi Dance Studio
アクロバットコーチ:コナミスポーツクラブ
 
■主催:TBS / ホリプロ/ 梅田芸術劇場 /WOWOW/MBS(大阪公演のみ)
■Billy Elliot the Musical worldwide is produced worldwide by Universal Stage Productions, Working Title Films and Old Vic Productions and is based on the Universal Pictures/Studio Canal film.
■特別協賛:大和ハウス工業株式会社
■協賛:Obagiイープラス 極東証券 こだま印刷 ジェイワールドトラベル
 
■日本公演公式サイト:http://www.billyjapan.com/
■日本公演公式ツイッター https://twitter.com/Billy_Japan
■日本公演公式フェイスブック https://www.facebook.com/BillyJapan
 
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