大学闘争や市民運動の資料約500点を展示 『企画展示「1968年」-無数の問いの噴出の時代-』が開催に
『企画展示「1968年」-無数の問いの噴出の時代-』が、2017年10月11日(水)~ 12月10日(日)にかけて国立歴史民俗博物館にて開催される。
本展は、1960年代後半に日本で起こった、ベトナム反戦運動や三里塚闘争・水俣病闘争などの市民運動・住民運動、全国的な大学闘争などの多様な社会運動に総合的に光を当てるもの。これらの運動は、戦後の平和と民主主義、そして高度経済成長や公共性を押し立てた開発計画のあり方、広くは戦後日本の政治的・経済的枠組みを「問う」ものだった。この時代に噴出した「問い」はいまなお「現役」としての意味を持ち続けている。
ベ平連ニュース読者地図 1967 立教大学共生社会研究センター蔵
ベ平連こうべの旗 1972 個人蔵
三里塚の空港反対同盟が使用したたすき・はちまき・腕章 成田空港 空と大地の歴史館蔵
水俣漁夫のたこ壷 国立歴史民俗博物館蔵
また、1960年代後半は、日本の社会運動が「個」の主体性を重視する特徴を強く顕し始める転換期でもあった。人々は様々な問題に対する声を、各自の居場所で多様な形態であげていったといえる。こうした新しい社会運動のスタイルは後の時代にまで大きな影響を与えていく。
「1968年」は、この時代の象徴的な出来事である東大闘争や日大闘争といった学生運動が活発に行われた年だ。本展では、当時を象徴する資料約500点を展示。「1968年」を中心とした時代の運動の意味を探っていくことを目指している。
横浜新貨物線反対同盟ポスター 通すな貨物線 立教大学共生社会研究センター蔵
日大全共闘ヘルメット 国立歴史民俗博物館蔵
安田講堂攻防戦後の東大闘争 全東大の教官・学生は今こそ問われている 1969.2 国立歴史民俗博物館蔵
日大闘争最初のデモ 1968.5 国立歴史民俗博物館蔵
白山解放区 1968.9 国立歴史民俗博物館蔵
日大闘争 バリケードの中の自炊 1968 国立歴史民俗博物館蔵
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