『劇作バトル!』で土田英生がケラリーノ・サンドロヴィッチと対決!
劇作家協会関西支部プレゼンツ 関西版月いちリーディング スペシャル企画『劇作バトル!』宣伝ビジュアル
『社長吸血記』のリーディング&分析を通して、KERAの劇作の秘密を探る。
MONOの土田英生がいろんなジャンルの劇作家と、その作家の作品にまつわるトークを展開する、劇作家協会関西支部の人気企画「劇作バトル!」。過去2回は前川知大(イキウメ)、上田誠(ヨーロッパ企画)と、土田より年下の作家たちが招かれてきたが、第3弾では初めて土田の先輩にあたる劇作家、KERAことケラリーノ・サンドロヴィッチ(ナイロン100℃)が登場する。
今回取り上げる『社長吸血記』は、2014年にナイロン100℃本公演で上演された群像コメディ。雑居ビルの屋上らしき場所を舞台に、社長が行方不明になってしまったある会社の関係者たちの謎めいた会話や行動を通して、いびつでおかしな人間関係を浮かび上がらせた作品だ。KERAと土田は、土田がいろいろと相談事を持ちかけるほど親しい間柄らしいので(こちらの記事を参照)、程よく緊張し程よくリラックスしたトーク対決になりそうだ。
ナイロン100℃ 42nd SESSION 『社長吸血記』メインビジュアル。
またトークの前には、関西の俳優たちによる『社長吸血記』の一部リーディングも実施。「第21回OMS戯曲賞」で佳作を受賞した田中遊を始め、作・演出もこなしている役者たちが目立つのが興味深い。30年以上に渡って様々なスタイルのコメディに挑戦し続け、文学性と娯楽性、叙情とアナーキーを振り幅広く表現してきたKERAの戯曲から、彼らがどのような声の演技を行い、そして何を得ることになるのか? も注目どころになりそうだ。もちろん劇作家に限らず、コメディ系の作家・表現者を志す人にも、何か得る所があるリーディング&トークとなるに違いない。
文=吉永美和子
■場所:ドーンセンター パフォーマンススペース
■料金:1,000円
■予約:jpwa.kansai@gmail.com
※件名に「劇作バトル!」予約と明記し、お名前、枚数、電話番号、メールアドレスをお知らせ下さい。11月20日(月)まで受付。
■ゲスト:ケラリーノ・サンドロヴィッチ(ナイロン100℃)
■リーディング:田中遊(正直者の会)、西村貴治、大原渉平(劇団しようよ)、丸山交通公園(友達図鑑)、神田真直(劇団なかゆび)、福井菜月(ウミ下着)、筒井加寿子(ルドルフ)、稲森明日香(夕暮れ社 弱男ユニット)
※他、3名ほど出演の予定。
■公式サイト:http://www.jpwa.org/main/activity/reading-workshop/kansai