BOYS AND MEN、“老若男女問わず楽しめる”最新アルバムを語る 2017年の振り返りトークも

インタビュー
音楽
2017.11.27
BOYS AND MEN

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12月20日(水)にニューアルバム『友ありて・・』をリリースするBOYS AND MEN。アルバムタイトルにもなっている阿久悠×都倉俊一による楽曲「友ありて・・」を筆頭に多彩な楽曲が収録されている今作について、ボイメンから田中俊介、本田剛文、勇翔、平松賢人の4人が登場してたっぷりと語ってくれた。その他、MV撮影の裏話や今年の振り返りトークなどもお届けします。

――ニューアルバム『友ありて・・』では、前作『威風堂々~B.M.C.A.~』よりもさらに多彩な表情を見せてくれているなと感じますが、みなさん自身はどんな手応えがありますか?

田中:今回のアルバム制作では「こういう楽曲を入れたい」とか「ライブでこういう曲を歌いたい」という意見をメンバーが積極的に出した結果、たとえば「ガンバレFor My Girl」みたいな女性に寄り添った歌もあり、言っていただいたようにいろんな歌を盛り込むことができたなと思っていて。メンバー全員が自信を持っている作品です。

平松:本当に、このアルバムが大好きで。何度も何度も聴きながら、心の中で自画自賛してますから(笑)。今は(取材は11月初旬)ラジオで1曲ずつ出したり、リリースキャンペーンで少しずつ聴いてもらっていますけど、早くみなさんにアルバムとして聴いてほしいし、どんな反応をしてくれるかな、ライブでどう盛り上がるかなってドキドキしながらも……楽しみでしょうがないです。

勇翔:前のアルバム『威風堂々~B.M.C.A.~』ではボイメンの男らしい部分を前面に出していきましたけど、今回はガツガツいく部分もありつつ、オトナになったボイメンを感じてもらえるんじゃないかなと思うし。

本田:そうだね。これまでのボイメンはガツガツ系の曲が主軸になることが多かったですけど、『友ありて・・』はこれまでと違う色、アプローチをふんだんに盛り込んだ作品となりました。そのぶん、楽しんでいただける層がこれまでより広いのではないかなと。老若男女問わず、そして何年経っても愛される1枚になりそうだなと感じています。

――同感です。中でも「友ありて・・」は、まさに世代問わず心動かされる名曲。ただ、作詞家50年・没後10年というメモリアルイヤーを迎える阿久悠さんの未発表歌詞と、阿久悠さんの盟友である都倉俊一さんという、歌謡界のゴールデンコンビによる楽曲を歌うということに、プレッシャーもあったのではないでしょうか。

田中:阿久悠さんと都倉俊一さんという偉大なお2人による楽曲をまさかボイメンが歌えるとはっていう驚きもありつつ、プレッシャーはやっぱりあって。最初にライブで披露したときは、これまでにないほどの緊張感もあったんです。でも、都倉さんに「ボイメンの今時じゃない男くさいところに前々から興味があって、自分の曲を歌ってもらいたかったんだよね」とおっしゃっていただいたんですよ。

――なんてうれしいお言葉。

田中:本当にうれしくて仕方がなかったです。「友ありて・・」は一生大事に歌い続けていきたいし、いつか学校の音楽の教科書に合唱曲として載って、連綿と歌い継いでもらえるような楽曲に育てていきたいなと思います。


――卒業式のときにも、ぴったりですよね。

勇翔:卒業式、いいなぁ。僕は、歌っていて阿久さんや都倉さんの想いとか、学生時代の友だちとの思い出とか、ボイメンのメンバーとの絆とか、自分の背中にいろんなものを背負っている感じがするし……それをちゃんと背負って歌わないといけないんじゃないかなって思います。

平松:10人で歌っているとメンバーのありがたみを感じるし、僕らを今まで育ててくれた事務所の社長やスタッフさん、家族の顔とかが思い浮かんできて。勇翔が言う通り、そういう大事な人たちの想いを背負って、聴いてくださる方たちにしっかりと歌を届けていきたいです。

本田:そして、学ランという衣装にしても然り、“昭和っぽさ”というのはボイメンのアイデンティティでもあるわけですけど、昭和という時代を明るく照らした阿久さんと都倉さんが生み出した楽曲が、想像以上に僕たちにマッチしたのではないかなと思います。お2人が生み出してきた時代を越える数々の“日本の名曲”と同じく、「友ありて・・」も遠い未来まで歌い継がれる曲になったらうれしいですし、そのために心を込めて届けていかなければいけないなという使命感も強く感じてます。

――頼もしい限りです。そんな「友ありて・・」のMVでの、きちっと学生服を着た10人の凛々しい姿も素敵で。髪形や着こなし方にも、気をつけたのではないでしょうか。

田中:そうなんです、中学生が大人に成長していくというストーリーのMVなので、中学生を表現するときには、白い靴下が見えるくらいの丈のズボンを履いて。

勇翔:ズボンみじか!ってね(笑)。

平松:あと、衣装の学ランは派手なデザインで全部のボタンを開けっぱなしにしていますけど、MV撮影のときには普通の学ランで、ホックを上まできちっと留めたりとか。どうやって留めるんだっけ!?って戸惑ったりもしつつ(笑)。

本田:白い無地のスニーカーとかも懐かしかったしね。学生時代のこととか仲のよかった友だちのこととか、いろいろ思い出されたりもして。

――ボイメンのみなさんなら大丈夫、心配しておりません! 一転、「UFO」のMVでは、大人の社交場を舞台にメンバーそれぞれがママさんやボーイ、女性キャスト、サラリーマンのお客さんに扮していて、なかなか衝撃作でもあるなと(笑)。

平松:ですよねぇ。「友ありて・・」とものすごいギャップ(笑)。「UFO」では、僕らもあそこまでやっていいのかなと思いながら撮影していました。

――とりわけ、田中ママの色気、本田さんや平松さんの女子力の高さに驚かされましたが、配役はどう決めたのでしょうか。

勇翔:配役は、最初から決まっていて。

――その配役に、みなさん異論や抵抗感はなく?

田中:全然なかったですね。

平松:うん。“平松:女装”って書いてあるのを見て、まぁそうだよな、がんばろう!っていう感じで(笑)。

本田:今さら、抵抗感はないよね(笑)。

田中:楽しい映像になるなって、撮る前から感じられていたし、やるからには一生懸命やりたいし。とことん追求しました。

勇翔:ボーイ役の僕とか女装していないメンバーなんかは、「女装したかったな」って言ってましたもん(笑)。

本田:サラリーマン役のリーダーも言ってた。「もっとおもしろいことしたかったな」って(笑)。

――真顔で踊り出しちゃう水野さん、十分おもしろいですけどね(笑)。女装された方たちは、動きや表情で女性らしさを表現するにあたり、大変さも感じたのではないでしょうか。

本田:骨格がどうしても男なので、仕草ひとつとっても女性を意識しないといけないですからね。あと、絡んでくる酔っぱらいサラリーマン役の田村くんが面倒くさくて、そういうお客さんを相手にする方は大変だろうな、接客業のプロってすごいな、と心から思いました(笑)。

平松:確かに、タムタム(田村)はだいぶ面倒くさかったね!(笑)

――こういうお客さんいそう!って思わせる、リアルな演技ですもんね。

本田:彼はもともとそういう人なんです(笑)。

平松:後半でカメラが寄っていくときの、タムタムのおもしろすぎる表情にも注目です(笑)。あと、スカートって寒いんだな、ヒールって疲れるんだな、女の人ってすごいなって思いました。それでも僕はまだ低いヒールでしたけど、ちょっと高めのヒールを履いていた吉原なんかは歩きづらそうでした。

――田中さんは着物を着こなしていますが……。

田中:いやぁ、着物があんなに苦しいものだということを初めて知りました。身体を締め付けられますからね。髪の毛にしてもたくさんのピンで留めているから頭が疲れるし、つけまつ毛も取りたくなるし。スナックのママさんはすごいなと思いました。もう大尊敬です。

――ちなみに、女装した田中さん、本田さん、平松さんの3人のうち、勇翔さん的に一番タイプなのはどなたですか?

勇翔:え、タイプ……(絶句)。

平松:本当は3人全員って言いたいのは重々わかっているからさ、言っちゃいなよ(笑)。

本田:贅沢な3択だよ?(笑)

勇翔:まぁ……クオリティでいったら、俊介(田中)さんですかね。マジで女性に見えたので。

田中:撮影でロケバスから移動するとき、すれ違った何人かのサラリーマンも、俺のことを女として見てるぞって感じたからなぁ(笑)。

平松:勇翔からも狙われているかもしれないですよ、気をつけないと(笑)。

本田:でも本当に、田中ママは素敵だった。こんなママに人生相談したいって思いましたもん。きっと、ドラマみたいな恋しているんだろうなぁ(笑)。


――そういった映像にしろ音像にしろ、アルバム『友ありて・・』はBOYS AND MENの表現欲と魅力が詰まった作品になりましたね。それから、BOYS AND MENが大きな躍進を遂げた2017年、振り返ってもっとも印象的だったことというと?

平松:いろいろあるんですけど……ファンミーティングで行ったハワイかな。

田中:楽しかったね。

平松:ボイメンで何度か海外に行ったことはあるものの、これまでは自由行動の時間がまったくなくて。でも、今回は辻本と2人でサーフィンしたり、みんなで買い物に行ったり、満喫できました。

勇翔:僕は、プールサイドでお酒を飲みながら、“日焼けしちゃう”んじゃなくて、帰国してから参加する作品の役作りのために、人生で初めて自ら日焼けしました。1日目はお腹側、2日目は背中側っていう感じで、一応バランスがとれるように(笑)。

田中:僕も同じように役作りのために焼いたんですけど、ハワイの太陽光は強力で。おかげさまで、だいぶ黒くなって帰ってきました(笑)。

平松:あと、この4人でホノルル駅伝に参加したんですよ。

田中:最初は気楽に走ろうよっていう感じだったんですけど……

平松:僕たちは根が負けず嫌いですからね。

勇翔:トップバッターの俊介さんがすげぇいいタイムで走ってくるから、2番手の僕もそういう感じでいかないと、っていう(笑)。

本田:でも、たすきをつないでいくっていうのが……。

平松:そう、特別な絆が生まれて。苦しかったけど、やってよかったよね。

田中:結果、順位もそこそこよかったし(笑)。

平松:200以上チームがいて、僕らは総合16位、成人男性カテゴリでは2位でしたから。自分たちでびっくりしました(笑)。

本田:そして、駅伝のあとに横の会場でそのままライブをやったんですけど……。

――それは、体力的にだいぶキツいのでは?

本田:そうですね、心は負けていないけど、身体がついてこなくて……正直キツかったです(笑)。でも、現地のおじさんたちも楽しんでくれて、僕たちのエンタメが海を渡りました!

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――素晴らしい。その上で、2018年はどんな年にしたいですか?

平松:2017年は47都道府県ツアーができたりもしたんですけど、5人ずつに分かれてまわったので。10人揃うとこんなにパワフルですごいパフォーマンスができるんだよということをいろいろな場所で示したいです。

田中:今、賢人(平松)が言ってくれたように、直接会いに行くというこれまでボイメンが貫いてきた姿勢は、来年も変えたくないですね。地元・名古屋に寄り添って活動してきた結果、今では名古屋の街中でおっちゃんに「お、ボイメン! いつも見てるよ!」とか「がんばれよ」って言ってもらえたりとかして。大規模なホールツアーをしたいとか、ドーム公演をしたいとか、そういう夢はもちろんありますけど、いつまでも“名古屋の町おこしお兄さん”で在り続けたいし、いろいろなところで待ってくれている人たちに自分たちから会いに行きたいです。

――その根っこには、ライブが好きだという気持ちもあるわけですか。

田中:好きだし、楽しいんですよ。それはバラエティやドラマの仕事にしても然りで、今やらせていただいていることでやりたくなくてやっていることってなくて。最近、ライブでは変わった演出を増やしていて、先日の『東海テレビ感謝祭2017』では……。

本田:曲の中で僕が早着替えをして、東海テレビ放送さんのキャラクター・わんだほくんになりました。全身白タイツで、その場で小麦粉の中に顔を突っ込みまして(笑)。

勇翔:全然かわいくないっていうね(笑)。

平松:むしろ怖い(笑)。

田中:っていうことを僕たち自身楽しんでやっているし、それを観てお客さんが「なにやってんだよボイメン(笑)」って楽しんでくれる空気が好きなんですよ。そうやってみなさんを楽しませるという面でも、来年はボイメンらしさを突き詰めていきたいですね。

本田:そして、10人それぞれ名前と顔が一致するグループになりたいです。そのために必要なのは、個性が活きるそれぞれの仕事をさらにがんばること。そうすれば、10人そろったときの破壊力は大きくなるはずなので。大切なのは、個人の活動で得たものをチームに還元していくことだと思っています。ステージに立つとき、番組に出演するとき、メンバーが勢ぞろいじゃないとできないエンターテインメントも数多くありますし、そういうチームプレイにそれぞれの経験値を活かしていければ、本当の意味でオンリーワンのグループになれると信じています。

勇翔:そういうことだよね。それぞれに個性を活かした活動もしつつ、10人揃ったときにはみんなで気持ちをひとつにして。

――個々の活動が活発になると、気持ちが離れてしまってもおかしくないですが……ボイメンは、強い絆で結ばれているのですね。

勇翔:そうなんです。

田中:ボイメンは活動8年目に入ったんですけど、最初は本当になにもなくて。それでも社長が目を輝かせて夢を語ってくれていた顔が忘れられないし、ようやく恩返しをしていけるようになった今、すべてグループに還元していきたいなっていう。

平松:それぞれ、ひとりだったら絶対にここまでこられていないですからね。

本田:うん、ボイメンあってこそ。

田中:その気持ちは、これからも決して忘れないです。


取材・文=杉江優花 撮影=大橋祐希

※初回掲載時に一部誤りがありました。訂正してお詫びいたします

BOYS AND MEN

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リリース情報
アルバム『友ありて・・』
発売日: 12 月20日(水)
▼iTunes
http://po.st/it_bm_altomo

 
【商品概要】
初回限定盤(CD+DVD)
¥3750(税込)  UICV-9271 <CD>10曲入り
M1.帆を上げろ!
M2.ガンバレFor My Girl
M3.UFO
M4.明日は明日の風が吹く
M5.DOGI MAGI (誠メンバー 歌唱)
M6.がむしゃらロケンロー
M7.アイコトバ (YanKee5メンバー 歌唱)
M8.夢で終わらないで(平松&吉原 歌唱)
M9.NAGOOOOOYA
M10.友ありて・・
<DVD>
「友ありて・・」「UFO」 -Music Video-
「友ありて・・」「UFO」 -Making of Music Video-
『友ありて・・』-Making of Jacket Photos-

初回限定盤クリアファイル・ジャケット BOYS AND MEN盤 (クリアファイル・ジャケット仕様)
¥3390(税込) UICV-9272 <CDのみ>10曲入り
上記同内容

初回限定盤クリアファイル・ジャケット YanKee5盤(クリアファイル・ジャケット仕様)
¥3390(税込) UICV-9273 <CDのみ>10曲入り
上記同内容

初回限定盤クリアファイル・ジャケット 誠盤(クリアファイル・ジャケット仕様)
¥3390(税込) UICV-9274 <CDのみ>10曲入り
上記同内容

イベント会場・ライブ会場では、クリアファイル・ジャケット盤は販売いたしません。
店頭及び、WEBのみの販売になります。

通常盤
¥3000(税込) UICV-1092
<CDのみ>11曲入り
上記同内容(10曲)+メンバートークボーナストラック(1曲)

 

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