大鵬3世がストロングスタイル「原点回帰プロレス」を魅せる!
真のストロングスタイルはこれだ!と言わんばかりの「原点回帰プロレス」。格闘技ファン必見のバトルのゴングはもうすぐ鳴る
真のプロレスとは何か―。この命題について長く論争を戦わせてきた格闘界だが、そこに一石を投じるマッチがゴングを鳴らす。
プロレスは「ストロングスタイル」こそ王道であるとし、その道を守り通してきた直系レスラーの初代タイガーマスク・佐山サトル。彼が認定する「原点回帰プロレス」が12月7日(木)、後楽園ホールで開催される。
このマッチはまさに“怒り”から決まった。その怒りを隠さないのはリアルジャパンプロレスの新間寿(しんま・ひさし)会長で、発端になったのが約3カ月前の後楽園ホールでのできごと。昭和の名横綱・大鵬の孫である納谷幸男(23)のデビュー戦が9月14日に開催されたが、対戦相手の雷神矢口の“邪道”な反則技で試合は滅茶苦茶に。最後は納谷の勝利で終わったが、「ストロングスタイル」とは程遠い結末で、日本が誇る名横綱の血が流れる“正統な後継者”のデビュー戦をそれこそ“血まみれ”にされて汚されたというから怒りが収まらない。
新間は「一度しかないデビュー戦をああいう形で終わらせてしまった納谷幸男に、もう一度デビュー戦を組みたい」とそれこそストレートに再戦の意義を話した。もちろん、「道場で積んだトレーニングの成果を出し合うのがプロレス」という“原点回帰”も忘れない。今度のバトルが納谷の正真正銘のデビュー戦となるだろう。いや、させなくてはならないが、相手が“邪道軍”&矢口なだけに結末は誰にも予想できない。
その矢口は「これは俺のリベンジマッチじゃない。納谷君のリベンジマッチだと思っている」と、新間会長の意図をくみ取る発言をした。まさに「ストロングスタイル」で受けて立つ構えを見せている。一方、デビュー戦で先輩レスラーから思わぬ洗礼を受けた納谷も、「前回のような試合をする訳にはいかない」と、前回の経験をこの“真のデビュー戦”でぶつけるつもりだ。
新間会長、初代タイガーマスク・納谷幸男は「真の(ストロング)スタイルを見せる」と豪語しただけに、後には引けない。雷神矢口も「今回は叩き潰すつもりでリングに上がる」と先輩レスラーの意地を見せつける。いやがおうにもこのバトルは、ファン必見のスーパーマッチになるだろう。
レジェンド選手権試合として、スーパー・タイガー対HGZの1戦なども予定
この試合のほかにも、当日はレジェンド選手権試合として、スーパー・タイガー(第13代レジェンド王者/リアルジャパンプロレス)対HGZ(不明)、 船木誠勝(フリー)対 松本崇寿(リバーサルジム立川ALPHA)が予定されており、HGZが誰なのかも含め、こちらも注目したいバトルとなる。
身体、技だけでなく魂がぶつかり合う「ストロングスタイル」。勝利の女神はどちらに微笑むのか。注目のバトルの行方はその目で直に確かめたい。