オタク女子が本音で語る「アニメ原作舞台について思うこと」

インタビュー
2015.10.5

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アニメ原作ファンの女子達による本音炸裂

昨今本数も増え、演劇シーンの一角を担っているアニメ原作系舞台。SPICE編集部ではこのコンテンツを愛する「オタク女子」を今回お呼びした。彼女達のはまったキッカケ、現在のシーンに対して思うこと、これからの願望など、ユーザーの本音が炸裂した顔出しNGの座談会の模様をお届けします。


――今日は女子を沢山お呼びしております。みなさんアニメ原作系舞台がとても好きということで、女子ファンからみたお話を伺おうしようと思っております。よろしくお願いします!

 

一同:よろしくお願いします。

 

――お一人ずつハンドルネームと、最近ハマっている作品を何か1つ言っていただければなと思います。

 

かぶきち:名前はかぶきちです。今一番ハマっているものは舞台『メサイア』です。よろしくお願いします。

 

まと:まとです。今ハマっているものはいろいろあるんですけど、『ハイキュー』『ダイヤのA』その辺の部活系が好きです。

 

ふうか:ふうかです。今ハマっているののは特撮と、ハイキュー、ダイヤのA、弱虫ペダル、です。

 

ましろ:ましろです。ハマっているものは、今出ていないもので言うと、『薄鬼桜』、それと乙女ゲームです。

 

――女の子向けのコンテンツっていうものの最近の風潮だったりファン層も変わって来たりしてると思いますが、これを観にいってハマったみたいな最初のきっかけは?

 

ましろ: 2.5次元舞台だと私は特撮の俳優さんにハマって、その人が『薄鬼桜』のミュージカルに出るから、「あ、じゃあこの役者さんなら行ってみよう」って言ったのが2012年で、そのまま転がり落ちていきましたね(笑)

 

かぶきち:私あなたとまったく一緒(笑)

 

まと:私はテニミュ(ミュージカル テニスの王子様)ですね、やっぱりそれが金字塔。

 

ましろ:まとさんテニミュ通ってるんだ。

 

ふうか:初代から行ってるんだっけ?

 

まと:初代から行ってますね。

 

ましろ:テニミュ行ったってきっかけって何なんですか?

 

まと:元々原作が好きなんです。、当時アニメ原作舞台とかなかったから、本誌で最初に発表になった時に驚いて(笑)完全にひやかしで行きました。

 

ましろ:「えっ?ミュージカル!?」って思いましたよね。

 

まと:行ったらドハマりして、今に至ってる感じ。

 

かぶきち:私も気持ち的にはひやかし強かったと思う。ウィッグ被ってたビジュアルで、刀もって踊って歌うってどういうことだよ、って思ったんです。私小さい時から母親に連れられてオペラとかバレエとか劇団四季とか、舞台には結構行ってたんです、だから最初はなめた感じで行って、あまりの完成度に打ちのめされて帰ってきましたね。

 

ましろ:なんかためしに行ってみようって行って、ハマっちゃうっていうのはある。

 

かぶきち:「がんばってる!」って熱を直接感じてしまうとダメですね。

 

ふうか:「もう一回観たい!」って思っちゃうよね。

 

――アニメ原作系舞台の魅力はどこなんでしょう、原作を忠実に3次元化してるから好きなのか、キャストが見たいからなのか。

 

ましろ:作品によると思いますね、なんか忠実にやってくれてありがとう、って舞台もあって、なんかこうキャストの完成度とかキャラのこと愛してくれたりとか。


まと:逆にテニミュとかはアレンジが入っているというか、あれはもうテニミュの世界だね。

 

ましろ:でもマンガで歌う訳ではないけど、それを上手くミュージカル化してたり舞台化してたり、時々ストーリー展開違ったりするけどそれはそれとして面白いというのと、忠実なのと二極化してる気がしますけどね。なんか原作忠実にやって中途半端になるくらいなら、もっと舞台らしく演出してくれよみたいな舞台も正直あります。

――ちなみに自分たちからみてこれは完成度高かったな、って思う作品はあります?

 

かぶきち:『薄桜鬼』!

 

ましろ:私もどうしても『ミュージカル 薄桜鬼』になっちゃうかなあ。あ!でもこの前DVD貸してもらった、『黒執事』のマダムレッド編(編集部注 『ミュージカル黒執事 地に燃えるリコリス』)はすごいよかった!

 

ふうか:あと『舞台 弱虫ペダル』は完成度高いっていうか、面白い。なんて言うんだろう見てて、舞台として面白い。

 

ましろ:弱虫ペダルは回を重ねて完成度上がってるかなっていう気はします。熱量もそうだし、演出とかもそうだし、そういうのは回数重ねてシリーズになったからこそなのかなと。

 

かぶきち:でもアニメ原作とは言っても、二次元好きな人と三次元好きな人でやっぱり相容れない所はあるかもしれないですね。

 

まと:一回見に行って欲しいけどな。でもなんか無理に勧めたくない。

 

ましろ:舞台ってやっぱり行くまでにハードル高いし、チケットもそんなに安い訳じゃないですし、だからDVDとか出してくれると「とりあえず一回見てみない?」とか言っちゃいます(笑)

 

まと:でもなかなかDVDじゃ伝わらないんだよね。

 

一同:そうやっぱり生の熱量とかねー。

――演者さん人気もあると思いますが、やっぱり演者さんにも作品に愛を持って接して欲しい?

 

一同:それはある、絶対ある。

 

かぶきち:あくまでアニメ原作舞台を見に行くのは原作が好きっていう前提があるんです。自分達の好きな気持ちと制作側の愛が同じくらいの熱量だと一番爆発しますね。ちょっと制作側に足りてなかったりとか演者がそんなでもないっていうのは結構見ててわかる。

 

一同:うん、わかる!!凄い伝わる!

 

ふうか:これそんなにリスペクトないなっていうのとか。

 

――なかなかそういう意味では数も増えたし作るのが難しいコンテンツなのかもしれませんね、ユーザーの目が肥えてるというか。

 

一同:本当にそう思います!

 

ましろ:でも逆に半端なものも多いから。

 

かぶきち:半端なものも多いね。

 

ましろ:今いろんなものが出来てきて何でもちょっと人気が出たら舞台化するミュージカル化するとなってるが故に、目が肥えてるファンからしてみると、それちゃんと愛を持ってやってます?みたいな気持ちありますね…舞台って行かないとわかんないから一番初めに出てきたチラシとのビジュアルとか制作側の発表とか、公式の発表とかホームページとかそういう情報で、これは愛を持っているから行こうかなっていう判断になってくる。

 

まと:誰だろう誰だろうって考えるもの好き。キャストは誰が出るのかなー?とか。

 

ましろ:その期待値をちゃんと答えて返してくれるのがいいですよね。

 

かぶきち:そう思うと結構大きい層としては役者ファンが多いかもしれない。大体原作ファンの子が役者はこの人なら良いっていうのはやっぱりビジュアルとかで分かれるし。

 

一同:ビジュアルは大事!!

 

まと:最初のビジュアルが勝負なところはありますね。

 

ふうか:こんだけ多いからどれに行くかという感じにもなるし。

 

ましろ:だから比較、取捨選択をする判断になるんです。

 

――いろんなコンテンツで乙女向けって出ていると思ってて、昔は乙女系もBLも隠れた趣味って感じだったと思うんです。今はそれほど気にせずどんどん前に押し出されている事にはどう思われますか?

 

かぶきち:うーん……すごい怖いですかね。

 

ましろ:うん、怖い。

 

――怖い?

 

ましろ:特に二次創作なんですけど、単純に作品がどんどん生まれてくる事は別にいいんです、でも二次創作がオープンになってくるとやっぱり怖いなって思う。無い部分を勝手に作ってる訳だし。特に同性愛とかに関しては色々ナイーブな問題もありますし…このままどんどん表に出続けちゃうのも怖いなって思う。どうしても不安。

 

まと: Twitterとかで原作者さんとかに「もっとこのキャラ絡ませろ」とか送ってる人とかも居ますからね…本当やめて!ってなる。変にオープンになりすぎるのはちょっと怖いですね。

 

かぶきち:我々はあくまで原作からの恩恵を受けて遊んでいる人間なので、その人が描いてくれてるからこそ自由に遊べるのであって、その我々が「楽しんでやってる」「盛り上げてやってる」みたいな意識を持っては絶対にいけないと思うんですよ。

 

ましろ:神様系ね、"お客様は神様"系だよね。

 

かぶきち:ただコスプレなんかはかなり皆にも認知が高くて市民権を得た部分もあるじゃないですか。そしたら「コスプレが良いなら二次創作もいいじゃん」という空気になってるのを今一度ちょっとねどこかで、

 

――見直せ、と。

 

一同:(笑)

 

かぶきち:生んでる人がいるから。我々はアイディアを頂いてその上に乗っかって遊んでる訳だから。

 

――難しいですね、二次創作は。
 

かぶきち:難しいです

 

――興味ない人には"乙女系"と"腐女子系"の差もわからない人が多いと思うんですよ。これは簡単に言うとどういうことなんですかね?

 

ましろ:ボーイズラブが好きか、男の子と女の子が好きか。

 

――もうざっくりそういう分け方で良い?

 

ましろ:基本はそうですね。"腐女子"、"乙女"で分けるとそうなります。

 

――でもなんか結構混在してるよね。

 

ふうか:正直それはある、乙女系好きだけど、その中でも腐女子はいるから。

 

ましろ:分け方としてはそうなるんですけど、"腐女子"って名前が凄いキャッチ―だし、それがちょっと一人歩きして、オタクの女の子=腐女子みたいなのはあるけど、逆にそれで「いや私腐女子じゃないし!」ってなるのは一部乙女系の、本当にノーマルが好きな主人公と相手の男の子、が好きな子が目くじらを立てているのではないかなと。

 

ふうか:要は乙女ゲー好きな子は自分を主人公に投影して自分がキャラと恋をしているっていう意識だと思うので。

 

ましろ:単なる主人公好きっていうのもいますが(笑)

 

ふうか:基本は多分それがベースだね。

 

かぶきち:ヒロイン願望がある子が乙女ゲー好きな印象がありますね。別の作品ではBLはOKって子もいるし、BLとか一切無理です、みたいな子もいる。「男の子は女の子と恋をするべき」みたいな本当にガッチリした乙女系もいるし。

 

まと:腐女子は割とどっちも嫌いじゃないよね、

 

ふうか:ノーマルも好きだし。

 

ましろ:乙女系は駄目な子多いよね、腐女子は全部OKみたいな、だからこそそうなるのかもしれない!腐女子の方がより雑食というかもう全部好き、男女も男男も並べばいいよみたいな(笑)

 

ふうか:愛があればOKみたいな人が多いから(笑)だからオタク女子=腐女子になっちゃうのかなって。それはしょうがない。

 

かぶきち:腐女子は幅が広い!

 

ましろ:懐が深い!

 

かぶきち:視野が広い!

 

まと:うん、視野が広い。

――そろそろお時間ですが、これから自分たちの好きな物、乙女系とか腐女子系とかどうなってくれたら嬉しいですか?

 

ましろ:やっぱり全部総括して愛を持った作品が生まれてくれば良いと思う。お金儲かるんでしょ?っていうのは見えてるよと。

 

一同:(笑)

 

ましろ:どうしてもそういう思惑は見えちゃうから。そういう作品に対して自分の好きな役者さんや制作の人が関わってほしくないし、なんか変な親心みたいのが生まれてしまうからやっぱり愛のある作品が生まれてくれればうれしいかなと。そうしたらもっとお金払うからよろしく!Win-Winな感じになります!(笑)

 

一同:(笑)

 

ましろ:作品が増えたりとかファンが増えたり、演者さんの活躍の場が増えるのは凄い嬉しいけど、こっちも心から応援できる作品が増えていって欲しいです。密度の濃い物が増えてくれたら嬉しいな。作品本数は正直飽和してるから…それをどう厳選していくか、数が減っても良いから密度濃いものをファンは望んでるんだよってことが伝われば良いなって思ったりしますけどね。

 

――全て代弁した感じで大丈夫ですか?

 

まと:はい!(笑)

 

かぶきち:今アニメ原作舞台が注目されてるのは原作があるからだけど、本当は舞台って言ったら基本的にオリジナルの脚本・演出作品が多いから、アニメ原作舞台から入ってきた子たちがオリジナルの演劇も見に行くようになったら私は嬉しい。

 

――なるほど

 

かぶきち:アニメ原作舞台から入ってきた若い子とかは舞台ならではのマナーとかをあまり周知してないから。本当にキャストだけを目当てに来てて、マナーが悪かったり公演自体を潰しかねないようなことをやってしまったり、ということも聞くので…そういうマナー徹底を舞台制作の人たちが責任を持って「舞台を観劇するとはどういうことか」を周知して欲しい、とは思いますね。

 

ふうか:制作側が伝えないとわからないこと多いと思うんです。特に舞台行きなれてない若い子たちはライブ感覚でボード持って来たりうちわ持って来たりする子とかもいるんですよ。

 

ましろ:「こっち見て!!」とかね。

 

ふうか:アニメ原作舞台を観劇の入口にするなら、しっかり教えてあげるシステムが出来ればいいなと思います。そしてゆくゆくはオリジナル舞台の方にも行ってもらえれば!オリジナル舞台が原作としてそこからアニメ化とかになる展開もあるので!今後絶対に来ると思うので。

 

ましろ:たしかにそういうのあると嬉しいね。今までアニメ漫画ゲーム発信の物が3次元になりましたで終わってたけどね。

 

ふうか:逆輸入じゃないですけど、舞台原作がもっと展開していくのをこの先見てみたいですね。

 

――ではいい感じに締めてもらったところでこの辺にしておきましょう。今日は皆さんありがとうございました!

 

一同:ありがとうございました!

 

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