中谷美紀が美しき女盗賊に、デヴィッド・ルヴォー演出「黒蜥蜴」明日開幕

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2018.1.9
「黒蜥蜴」ゲネプロより。

「黒蜥蜴」ゲネプロより。

デヴィッド・ルヴォーが演出を手がける「黒蜥蜴」が、明日1月9日に東京・日生劇場で開幕する。

「黒蜥蜴」は、江戸川乱歩の原作をもとに三島由紀夫が執筆した戯曲。美貌の女盗賊・黒蜥蜴と、彼女の好敵手であり運命の恋人でもある名探偵・明智小五郎による耽美な物語が繰り広げられ、緑川夫人(黒蜥蜴)役を中谷美紀、明智小五郎役を井上芳雄が演じる。このほか岩瀬早苗役に相楽樹、家政婦ひな役に朝海ひかる、岩瀬庄兵衛役にたかお鷹、雨宮潤一役には成河がキャスティングされた。

開幕に際し、中谷は「ルヴォーさんの言葉を信じて、井上芳雄さんをはじめとする共演者の皆さんの言葉に耳を傾け、表情を見逃さず、心と心の対話を最も大切に演じたいと思います」とコメント。また井上は「ルヴォーさんとカンパニーのみんなと、この『黒蜥蜴』の世界にいられることが最高に幸せです」と喜びを語ると共に、「きっと今まで見たことのない、でも、心の奥ではどこかで知っていた愛の世界がそこにあるはずです!」と観客の期待を煽った。

上演時間は休憩込みの約3時間15分。東京公演は1月28日まで行われ、その後、2月1日から5日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演される。

中谷美紀コメント

ルヴォーさん主催の演劇学校に、出演料を頂戴して通わせていただいたような、充実したお稽古を経て、いよいよ初日を迎えることになり、少々緊張しておりますが、「一字一句誤りの無い完璧な台詞で感情がこもっていないよりも、物語を生き、感情の発露によって多少台詞が乱れても、後者の演劇を観たいと思う。もちろんだからと言って、台詞をないがしろにしていいという訳ではないけれど」とおっしゃったルヴォーさんの言葉を信じて、井上芳雄さんをはじめとする共演者の皆さんの言葉に耳を傾け、表情を見逃さず、心と心の対話を最も大切に演じたいと思います。高尚なものと低俗なもの、喜劇と悲劇、美しいものと醜いもの、愛と憎しみ、エロスとタナトス、相反する2つの世界が混じり合い、拮抗し合う三島ワールドをぜひご覧いただきたいです。

井上芳雄コメント

ルヴォーさんとカンパニーのみんなと、この「黒蜥蜴」の世界にいられることが最高に幸せです。悲しいほどに美しい美紀さんの黒蜥蜴とご一緒できるのも光栄です。早く、皆さんに見て頂きたい。きっと今まで見たことのない、でも、心の奥ではどこかで知っていた愛の世界がそこにあるはずです!

相楽樹コメント

もう明日が初日だと思うと驚きです。ルヴォーさんの稽古は本当にあっという間でしたし、稽古というよりはカンパニー全員で「黒蜥蜴」の世界を探求しながら冒険しているような時間でした。ルヴォーさんの演出する「黒蜥蜴」は、さまざまな表情や魔法であふれていて目が離せなくなるはずです。お楽しみください。

朝海ひかるコメント

ルヴォーさんの指揮の元カンパニー全員で
「黒蜥蜴」の世界をお届けできる様
精一杯頑張ります。

たかお鷹コメント

やる事はやった。
後は本番のライブ感を楽しむのみ。

成河コメント

不思議と緊張もなく穏やかな気持ちです。大きな見所は、想像力を刺激するシンプルで力強い演出。デヴィッド・ルヴォーの美意識が行き届いた、演劇ならではの「空間の使い方」に是非注目して欲しいと思います。三島由紀夫への新しいアプローチとして、きっと沢山の人に受け入れられるだろうと期待しています。

「黒蜥蜴」

2018年1月9日(火)~28日(日)
東京都 日生劇場

2018年2月1日(木)~5日(月)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

原作:江戸川乱歩 
脚本:三島由紀夫 
演出:デヴィッド・ルヴォー

出演:中谷美紀、井上芳雄、相楽樹、朝海ひかる、たかお鷹、成河 /(以下五十音順)一倉千夏、内堀律子、岡本温子、加藤貴彦、ケイン鈴木、鈴木陽丈、滝沢花野、長尾哲平、萩原悠、松澤匠、真瀬はるか、三永武明、宮菜穂子、村井成仁、安福毅、山田由梨、吉田悟郎
ダンサー(五十音順):小松詩乃、松尾望

ステージナタリー
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