小池徹平・加藤和樹・神田沙也加・夢咲ねね・凰稀かなめ・龍真咲『1789-バスティーユの恋人たち-』初日前会見！　徹平、ウエンツ瑛士の舞台初日にエール

2018年4月9日（月）から東京・帝国劇場にてミュージカル『1789-バスティーユの恋人たち-』が再演される。初日前日となる8日（日）に同劇場にて初日前会見が行われ、初演から続投となるロナン役の小池徹平と加藤和樹（Wキャスト）、オランプ役の神田沙也加と夢咲ねね（Wキャスト）そしてマリー・アントワネット役の凰稀かなめと、今回から出演する龍真咲が登場した。

本作は2012年にフランスで製作され、2016年に東宝版として初演され話題を呼んだフレンチ・ロック・ミュージカル。18世紀末のフランスを舞台に、父親を貴族に殺されたことをきっかけに田舎からパリに上京し、革命派に身を投じる農夫・ロナンは、宮廷に仕える心優しき侍女・オランプと出会い、強く惹かれあう。だが身分の違いが壁となり、また革命の足音がひたひたと迫ってきて…。フランス革命のさなかに生まれた愛を描いた物語。潤色・演出は小池修一郎が務める。

初演からの続投という点について、小池（徹平）は「前回よりさらにブラッシュアップしていることを稽古場や場当たりなどで感じています。僕は同じ役を演じる（加藤）和樹とはいい意味で違いが出せていると思います。お客さんにも楽しんでいただけると思います」と胸を張る。

加藤も「初演時より熱を強く感じています。小池（修一郎）先生を筆頭に僕ら続投組、さらに新しく加わったキャストと共にいろいろな化学反応を起こしながら初演よりさらに熱さを感じられる作品にしていきたいです」と語った。

先日、菊田一夫演劇賞を受賞したばかりの神田は「この2年の間に経験したことが私の中にあると信じ、より真摯に役に向き合いたいと思います」と述べ、受賞については『舞い上がらず地に足をつけて、目の前の作品に貢献していけるようになりたい」とコメントした。

夢咲は「一度経験している役ですが、（再演の稽古で）初めて通しでやったときにすごい息切れと疲れを感じ（笑）、こんなにも大変だったのかと改めて感じています。でも毎回新しいものが生まれていると思っているので、常に新鮮な気持ちで取り組めます」と再演の喜びを口にした。

「フランスの王妃です」とシンプルすぎる役どころの紹介をして笑いを誘った凰稀は「毎日毎日、違う感情が芽生えてきます。お客様の前に立ってお客様とともにもっとこの作品を作っていきたいです」と意気込んだ。

龍は、宝塚在団中に本作が上演されたこと、そのときにロナン役を演じたことに触れ、「この作品についてはロナンの視点からの先入観が大きかったので、マリーのお役が来たときに以前の先入観を取り払うのが大変でした』と振り返るが、「今はお稽古を通してリアルな男性・ロナンを間近で感じることができすごく興奮します。また、この作品が愛される意味を日々感じています」と述べていた。

激しいアクションもある本作の手ごたえについて問われた小池（徹平）は「2年前よりは身体の節々が痛いって思います。足腰にくるなあと（笑）。ダンスも激しいですし、2年前より身体のケアを意識しています。芝居が終わったら身体を冷やしたり、いろいろしないとだめだなあ」と苦笑い。加藤も「今回初めてダンスナンバーをやったとき『お、意外と身体が覚えているし、スムーズにできたな』と感じたんですが……翌日にきましたね」と小池と共に笑いあっていた。

一方女性陣には豪華な衣裳の着心地や印象について質問が飛ぶ。神田は「ディテールが綺麗！普段着とはもちろん着心地は違いますが、楽しんで着ています。衣裳は全部好きですね」、夢咲も「豪華な衣裳が並んでいるのを見ているだけでもテンションがあがります。アクセサリー一つ一つも本当にかわいいです。オランプの衣裳は同じデザインでも生地や色身が違っているんです」と嬉しそうに解説。

「この作品の中で衣裳がいちばん豪華なのがマリーの衣裳だと思います」と語る凰稀は『ゴンドラに乗っているときの真っ白なドレスが重くて…腰にくる」と笑いながら苦労を口にすると、対する龍は「私はいつも着ておりますので、苦労などはございません。いつもどおりです」とあえてマリー風に嫣然と答えると、キャストから笑い声が上がっていた。

なお、本作が上演される帝国劇場の近くには日生劇場があり、そこでは小池（徹平）の元・相方のウエンツ瑛士が出演するミュージカル『リトル・ナイト・ミュージック』がこの日初日を迎える。ウエンツへのエールを求められた小池は「ぼくらも明日が初日なんで構っていられる余裕がない」と笑いつつも「（Wキャストの）和樹ががんばっている間に観にいこうかな」と笑顔を見せていた。

取材・文・撮影＝こむらさき