楠本桃子のゲームコラムvol.78 夏に遊びたいホラーサウンドノベル4選
※製品紹介サイトより引用
今回は夏の夜にオススメ、ホラーサウンドノベルゲームを4本紹介します!
【かまいたちの夜】
※製品紹介サイトより引用
言わずと知れた不朽の名作!
外部と隔離されてしまった雪山のペンションで起こる殺人事件の謎を解くべく、推理を行なっていきます。選んだ選択肢によりホラーストーリーから外れたり、予想外の展開に物語が進んでいったりと、何度でも楽しめる作品です。
登場人物は全員シルエットで表現されており、こちらの想像力が掻き立てられる仕様となっています。音楽面の演出も恐怖を煽るものが多く、推理に集中していると突然驚かされることも……!心霊ものというよりは殺人事件にフォーカスした作品なので、肝試し的怖さとはまた違った怖さですが、推理の面白さは唯一無二!雪山の惨劇を止めるべく、是非一度プレイしてみてください!
初代『かまいたちの夜』はスーパーファミコンでの発売でしたが、現在では多数の続編やリメイク作品が様々なハードで展開されています。そのため、今からでも古さを感じることなくプレイが可能。サウンドノベルの金字塔である本作は、サウンドノベル入門編としてもぴったりです!
【弟切草】
※製品紹介サイトより引用
『かまいたちの夜』よりも早くリリースされたサウンドノベルゲームであり、チュンソフトの処女作でもある『弟切草』。本作は10数本のシナリオが収録されていて、選んだ選択肢により遷移先のシナリオが変化します。
古びた洋館で発生する様々な事件に挑んでいくのですが、選択肢により登場人物の性格までもが大きく変化していくため、周回プレイ時にも新鮮な気持ちで新ストーリーを楽しむことができます。"弟切草"をモチーフとしているストーリーも存在し、タイトルとリンクした恐怖が襲ってきます。シナリオも幽霊モノからギャグ要素が強いものまで幅広いため、きっとお気に入りのシナリオが見つかることでしょう。小説や映画にもメディアミックスされているため、ゲーマーではない人からの知名度も高い作品です。
【ざくろの味】
本作は地下に埋まってしまったビルが舞台。メインシナリオ4本とおまけシナリオが1本、計5本のシナリオが収録されています。どのシナリオでも地下からの脱出を目的としたストーリーが展開されますが、シナリオにより全く毛色の異なった物語となっています。スプラッタ要素が強いもの、心霊もの、SFものと、様々なジャンルの物語を収録。
ホラーシナリオの中にも思わず笑ってしまうようなギャグが散りばめられているので、物語のトーンを落とすことなくストーリーは進みます。ホラーサウンドノベルという括りではありますが、全体的に漂う雰囲気は陰惨さもなく、ホラーが苦手な方でもプレイしやすい作品。本格的な暗いホラーは苦手! という方にオススメな一本です。ただし、時々出てくるトラウマ描写にはご注意を……!!
ストーリーの達成率も数字で可視化されているため、プレイヤーに親切なつくりとなっています。
【晦–つきこもり】
※製品紹介サイトより引用
本作はサウンドノベルゲーム『学校であった怖い話』と同じシステムを踏襲した作品となっています。6人の中から任意の順番でキャラを選択して怪談を聞いていき、最終的に7話目がスタート。どの順番で怪談を聞いたか、怪談の中でどのような選択肢を選んだかにより、7話目の怪談の内容が変化します。語り手ごとに異なるライターが執筆しているため、様々な毛色の話を楽しむことができます。
語り手は年齢も職業もバラバラ。色々な目線からの怪談は、思わず感情移入をしてしまうものも。背筋がゾクっとしてしまいます。選択肢の難易度が少々高めであるため、サウンドノベルゲームにある程度慣れた方にオススメの作品。1話1話のボリュームが少なめなので、やめどきもわかりやすい本作。
忙しい社会人の方でも、毎日少しずつ進めるプレイスタイルで遊ぶことができます。
梅雨もあけ、一気に暑くなってきたこの季節。背筋が冷たくなるようなサウンドノベルゲームで肝試しをしてみませんか??