『東京キャラバン in 高知』“木ノ下歌舞伎”主宰・木ノ下裕一が初参加 演出は北尾亘(“Baobab”主宰)が担当 生配信も決定
「東京2020オリンピック・パラリンピック」の公認文化オリンピアードのひとつである「東京キャラバン」は、野田秀樹(劇作家・演出家・役者) 総監修のもと、言語や国境、表現ジャンルを超えた多種多様なアーティストたちへの参加を呼びかけ、これまでおおよそ交わることのなかった表現者同士の“文化混流”を実現させることで、新しい表現によるパフォーマンスを創出し続けている“旅する文化ムーブメント”だ。
その2018年度第2弾となる『東京キャラバン in 高知』が平成30年度第68回高知県芸術祭のオープニングイベントとして2018年9月16日(日)17:30より、高知県立美術館・中庭にて開催される。
「東京キャラバン in 高知」では、気鋭の表現者として知られる“木ノ下歌舞伎”主宰の木ノ下裕一がリーディングアーティストを務める。
「東京キャラバン in 高知」リサーチの様子
「東京キャラバン in 高知」リサーチの様子
木ノ下は7月に本企画で演出を担当する振付家の北尾亘(“Baobab”主宰)らと高知を訪れ、創作の糸口を見つけるため、土地の風土や歴史、古典のリサーチや、地域のアーティストたちとの交流をはじめており、四国中国地方初の実施となる「東京キャラバン in 高知」に期待が高まる。
「東京キャラバン in 高知」リサーチの様子
創作のテーマは「KOCHI KARVAN 夢幻行脚!!」
今回、東京からは大石将弘(俳優・「ままごと」「ナイロン100℃」)、澤田慎司(俳優・「FUKAIPRODUCE羽衣」)、米田沙織(ダンサー・「Baobab」)端田新菜(俳優・「青年団」「ままごと」)、安部萌(ダンサー)、山道弥栄(作曲家・「木ノ下歌舞伎」)など、様々な場で活躍する若手の俳優・ダンサーが参加する。
また、高知からは、よさこい鳴子踊りを継承する高知県庁正調よさこいクラブや山田太鼓伝承会、カポエイラ バトゥーキ ジャパオ高知、雅楽の宮田教一などの地域のアーティストらが参加。木ノ下、北尾らとともにジャンルを超えた“文化混流”に挑戦し、新しいパフォーマンスを創作する。
インターネットライブ中継も実施
前回に引き続き、『東京キャラバン in 高知』でも、公式サイトにてパフォーマンスのライブ配信が実施される。当日会場に足を運べない人も、“旅する文化サーカス”を目撃するチャンスだ。詳しくは、東京キャラバン公式ウェブサイト(http://tokyocaravan.jp)にて確認してほしい。
また、現在近藤良平(「コンドルズ」主宰)がリーディングアーティストを務め、7月22日(日)に開催された「東京キャラバン in 豊田」のパフォーマンス映像の再配信も期間限定で実施中となっている。こちらも要チェックだ。
配信期間 2018年8月17日(金)13:00〜27日(月)13:00まで
http://live.tokyocaravan.jp/toyota.html ※当日ライブ配信した映像を一部編集し配信。
「東京キャラバン in 豊田」(2018) 撮影:三浦知也
「東京キャラバン in 豊田」 撮影:三浦知也
『東京キャラバン in 高知』リーディングアーティスト 木ノ下裕一よりコメント
高知のひとは、みんなとてつもなく明るい。初対面でも十年来の知己のように接してくれて、そこには一抹の不自然さも嫌味もない。古(いにしえ)から台風、地震、津波、戦乱、空襲、時代の転換期……
様々な苦難に耐えてきた高知。それは、角張った石が激流の中でやがて艶やかな丸石に変化していくように、少しづつ獲得してきた土佐人の気質だろうと思う。この稀有な気質は、現代(いま)を生きる日本人(わたしたち)に多くのことを教えてくれるはずだ。
「キャラバン」とはペルシャ語の「KARVAN(カールヴァーン・隊商)」が語源らしい。だから、私たちは、高知の人々の“知恵”と“エネルギー”を、 一緒になって日本中に分け歩く、アーティスティックな隊商を作りたいと思ってます。