楠本桃子のゲームコラムvol.83 秋の夜長に!アドベンチャーゲーム3選

コラム
アニメ/ゲーム
2018.9.10
 ※公式サイトより引用

※公式サイトより引用

画像を全て表示(4件)

今回はアドベンチャーゲームを3本紹介!
秋も近づく今日この頃、秋の夜長にじっくりと遊べるアドベンチャーゲームは要チェックです!


【DETROIT: BECOME HUMAN】

※公式サイトより引用

※公式サイトより引用

圧倒的な映像美と心を打つストーリーで話題となった『DETROIT: BECOME HUMAN』。
人間と共存するアンドロイドを主軸としたストーリーは評価が高く、また分岐も数多く存在するために何度でも楽しめるアドベンチャーゲームです。

少しのアクション要素もあり、難易度選択も可能である本作は、まさに"遊べる映画"と表現できる一本。

各話の主人公である3人のアンドロイドのストーリーは、どれも毛色が異なり、プレイヤーが選ぶ選択肢によって未来や結末が大きく変化します。

"倫理"と"命令"の間で揺れ動く"カーラ"編。
"交渉術"を用いてアンドロイドの暴走の謎に迫る"コナー"編。
"平和"と"暴力"を用いて社会を変えようと模索する"マーカス"編。

どの物語も自分の選択により全く異なった顔を見せてくれるため、登場人物に対する想いもまたプレイヤーにより千差万別。フローチャートも整頓されて見やすいため、周回プレイが前提である本作のシステム周りは親切なつくりとなっています。

アンドロイドとして、そして人間として、世界とどう関わり合っていくのか、エンディングを迎えた際には深く考えさせられる作品です。

【ライフ イズ ストレンジ】

※公式サイトより引用

※公式サイトより引用

「人生は選択肢だらけ でも もし 選びなおすことができたら」という一文が印象的な本作は、アメリカの田舎町にある高校で写真を学ぶ女の子が主人公。

ある日突然時間を巻き戻す能力を手に入れた主人公が、とある女子生徒失踪事件の真相に迫っていく、というストーリーである本作は、どこか郷愁を感じさせる雰囲気を持っています。

時間を巻き戻して"やり直し"を行うことで少しの変化が大きな大変化につながることもある、という"バタフライ効果"がテーマである『ライフ イズ ストレンジ』。

軽く選択した結果が、後々の大きな物語の分岐点となる面白さを含んでいます。ゲームオーバーという概念はなく、物語上どんなに悪い出来事が起こったとしても、ストーリーは進みます。

エンディングはマルチエンディングとなっているため、プレイヤーが選択し続けた選択肢の結果は、エンディングを迎えるまでお楽しみ。時間を巻き戻すことができる能力はシステム面にも密接に関わっていて、この能力を駆使しながらストーリーを進めていくこととなります。

ゲームだからこそ行える表現や、多感な年代の主人公と共に駆け抜ける面白さは本作ならでは。調べることのできるポスターやアイテムにも多くの小ネタが隠されており、世界観に没入できます。大人になってからプレイをするとまた、青春時代のもどかしさを追体験できるかもしれません。

主人公と同年代の方はもちろん、大人の方にも是非プレイしていただきたい一本です!

【UNTIL DAWN -惨劇の山荘-】

※公式サイトより引用

※公式サイトより引用

本作は上で紹介した2作とは異なり、ホラー要素の強いアドベンチャーゲームとなっています。対象年齢も18歳以上となるため、ホラーの恐怖は本物!まだまだ厳しい残暑の中でプレイするには最適の作品です。

雪山の山荘に集まった8人の男女が謎の殺人鬼に立ち向かうストーリーの中には、手に汗握るアクションパートも存在。選んだ選択肢によりシナリオはもちろん、登場人物の生死までもが左右されるため、緊張感が継続したままストーリーを進みます。

映像がリアルでグラフィックが生々しいため恐ろしさに拍車がかかり、ゲームへの没入感も高まります。

実写と見紛う程のグラフィックは、ゲーム全体の陰惨とした雰囲気にもぴったりと合致。さまざまな恐怖に直面してしまった際には、思わずコントローラーを握る手が震えてしまうほど。

しかし、日本版はグロテスクなシーンが規制され、暗転処理が施されているため、グロテスクシーンが目当ての方は要注意。グロは苦手だけれどホラーは大好き!という方にはぴったりの一本です。


アドベンチャーゲームというジャンルは、自分では経験できない"誰かの人生"を能動的に追体験ができるものです。

自分で考行動した結果を見ることができるため、受動的な映画とは没入感が桁違い。ゲームの秋には是非一度、"もうひとつのあなたの人生"を体験してみませんか?

シェア / 保存先を選択