ラテン系新世代ボーイズグループ=CNCOの初来日に1000人が熱狂「日本人の女の子と結婚したい!」

レポート
音楽
2018.9.12
CNCO(photo by Masanori Naruse)

CNCO(photo by Masanori Naruse)

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平均年齢20歳のボーイズ・グループ=CNCO(シー・エヌ・シー・オー)が、9月10日(月)に初来日イベントを東京・お台場のヴィーナスフォートにて開催。1000人のファンを熱狂させた夜のオフィシャルレポートが到着した。

■CNCO: 初来日イベント 2018年9月10日(月)東京/お台場ヴィーナスフォート教会広場

9月10日の夜、東京の天気はあいにくの雨だったが、お台場ヴィーナス・フォートの中はまるで別世界だった。エントランスを入るなり、レゲトンのリズムと一緒に耳に飛び込んできたBGMは、CNCOの曲の数々。そして2階の一番奥にある教会広場に近付くと、熱気がどんどんアップしていく。何しろそこでは1,000人のファンが、日本にやってきたこのヒスパニック・ボーイズ・グループによる『CNCO初来日記念スペシャル・ライヴ』が始まるのを待ち構えていたのだから。ちなみに今回の来日は、デビュー以来2年間でアメリカ大陸を制覇した彼らが、世界進出を目指して行なうアジア・プロモーションの一環として実現したもの。その最初の訪問地が日本なのだ。

CNCO(photo by Masanori Naruse)

CNCO(photo by Masanori Naruse)

そしていよいよステージ後ろの教会のファサードの大きな扉が開いてメンバーが姿を見せ、1曲目の「ソロ・ヨ」を歌い始めると、5人分の声さえかき消してしまうほどの歓声が上がる。最近のポップ・アーティストの来日イベントで、こんな音量の声援を耳にしたことがあっただろうか? メンバーのほうも初対面の日本のファンの熱さに、ラウドさに、ビックリした面持ちだ。

そんな彼らは見事にバラバラなファッションで個性を競わせているけど、一旦踊り始めると、息はピタリと一致。洋楽の世界では踊らないボーイズの時代が続いていただけに、踊って歌えるグループはじつに新鮮で、やっぱり圧倒的にセクシーだ。強いて言えば、さすがダンスが得意なサブディエルの動きはキレがあって視線を惹きつける。また、忙しく踊って歌いながらも目線での細やかなアピールを忘れず、見ている側の興奮はさらに高まるばかり。2曲目の「セ・ブエルベ・ロカ」を終えた時点で、ステージ前にファンが押し寄せてしまったために一旦パフォーマンスを中断したくらいで、メンバーも少々心配げに「気を付けてね!」と声をかけている。

CNCO(photo by Masanori Naruse)

CNCO(photo by Masanori Naruse)

ようやく安全を確認すると3曲目へ。「マミータ(=親しい女性)のみんなに捧げます」と紹介したのは、もちろん「マミータ」。この辺になると、メロウなリチャード、ソウルフルなサブディエル、クリアで高音が美しいジョエルとクリストファー、クセがあって表情豊かなエリック、みんなの声のキャラがはっきりしてくると同時に、全員で奏でる繊細なハーモニーの魅力もじわじわと伝わってくる。声と言えば、ファンも負けてはいない。馴染みの薄いスペイン語の歌詞をしっかり覚えて、みんなが大声で5人と合唱している姿には圧倒されずにいられないし、これはかなり画期的な出来事だ。

続く4曲目の「ヘイ・DJ」までは、日本では7月にスペシャルなヴァージョンで登場したセカンド・アルバム『CNCO』からのシングル曲だったが、ラストはやっぱりあの曲。彼らのブレイクのきっかけとなった、ファースト『プリメラ・シータ』収録の「恋のレゲトン・レント」だ。

このあとは少し休憩を挿んでから、第2部のトークがスタート。まずはジョエルがグループを代表して、「初めての日本なのにこんなに大勢の人に歓迎してもらえて信じられないよ。ありがとう!」と挨拶。そして、浅草に行ったこと、お寿司ほか日本食に挑戦したこと、尋常じゃないくらい買い物をしたことなどなど、日本滞在中のエピソードを次々に披露してくれる。とにかくほかのボーイズ・グループと比較してもそのサービス精神と気の配り方は破格で、これまでに覚えた日本語を訊ねれば、逆にリチャードは「ほかに何を覚えて欲しい?」と聞き返し、クリストファーはいきなり「日本人の女の子と結婚したい!」と大胆発言。ほかのメンバーもすかさず、「好きな女の子のタイプは?」との質問に対して、口々に「ジャパニーズ!!」と答える。こんな調子なのに、全く嫌味を感じさせないのはラテンの血ゆえ?

最後はその場のノリで、“ダイスキ”という言葉を巧みにメロディに乗せて、リチャードによるビートボックスをプラスし、即興で一曲作り上げて改めて会場を沸かせる。CNCOとジャパニーズ・ファンは、どうやらお互いの心にかなり強い印象を刻んだようだ。

(文: 新谷洋子)

CNCO(photo by Masanori Naruse)

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■セットリスト
1. ソロ・ヨ
2. セ・ブエルベ・ロカ
3. マミータ
4. ヘイDJ
5. 恋のレゲトン・レント

 

リリース情報

日本独自企画デビュー・アルバム
『CNCO (ジャパン・エディション)』
発売/配信中(2018年7月25日)
<CDアルバム>
2,200円+税 SICP-5803
●初回仕様限定ステッカー(メンバー5種ランダム封入) ※CDのみ
●「恋のレゲトン・レント」他ボーナストラック8曲収録 ※CD・配信共通
●日本オリジナル・ジャケット ※CD・配信共通
●視聴・購入リンク
https://lnk.to/CNCOdebutJP  
※一部配信アルバムは本国オリジナル・セカンド・アルバム『CNCO』
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