風間杜夫、片平なぎさが共演 舞台『セールスマンの死』稽古場写真、出演者コメントが到着

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2018.10.24
 KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『セールスマンの死』 撮影:細野晋司

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『セールスマンの死』 撮影:細野晋司

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2018年11月3日(土)~11月18日(日)、KAAT 神奈川芸術劇場ホール、その後愛知、兵庫にて上演される舞台『セールスマンの死』の稽古場写真が到着した。本作は、主人公ウィリー・ローマンの死に至る最後の2日間を描き、1949年、ニューヨーク劇評家賞、ピューリッツァ賞を受賞し、テネシー・ウィリアムズとともにアメリカ現代演劇の旗手と呼ばれるアーサー・ミラーの地位を確立した彼の代表作だ。現代の日本・家族にも通じうる、競争社会の問題、親子の断絶、家庭の崩壊、若者の挫折感など、第二次世界大戦後に顕著になったアメリカ社会の影の部分を鋭くえぐった本作を、発表から半世紀以上を経た2018年、長塚圭史演出で上演する。

 KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『セールスマンの死』 撮影:細野晋司

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『セールスマンの死』 撮影:細野晋司

主人公ウィリー・ローマンには、40年以上にわたり舞台・映像の第一線で華のある実力派俳優として走り続ける風間杜夫。その妻リンダ・ローマンには、映像や舞台で活躍する片平なぎさ。主人公の長男ビフを演じるのは、舞台や映像で独特の存在感を示す山内圭哉。次男ハッピーは、小劇場からミュージカルまで話題の舞台作品に欠かせない個性派俳優、菅原永二が演じる。そして、主人公の上司ハワードには、阿佐ヶ谷スパイダースの伊達暁、ビフの友人バーナードを演じるのは劇団「拙者ムニエル」の看板俳優、加藤啓。バーナードの父で、ウィリーの友人チャーリーには、舞台・映像で渋い演技が光る大谷亮介。主人公の兄ベンは、昨年上演された『子午線の祀り』での存在感が光る演技も記憶に新しい実力派俳優、村田雄浩が演じる。

 KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『セールスマンの死』 撮影:細野晋司

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『セールスマンの死』 撮影:細野晋司

 KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『セールスマンの死』 撮影:細野晋司

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『セールスマンの死』 撮影:細野晋司

「いつかこれだけの戯曲と向き合える日があったら幸い」とほとんど夢見るような心持ちでいたという長塚は、「69年前に書かれたとは思えない、その現代性に驚かされるとともに、若い頃に読んだ時には主人公ウィリー・ローマンの物語だと思っていましたが、この作品はウィリー最後の二日間にローマン家の家族それぞれの人生が凝縮された群像劇であり、まさしく家族劇の金字塔です。「死」とは生きることそのもの。信じていたものが崩れる中でも必死に生きてきた、生きることにすさまじく向き合ってきたウィリーとその家族の姿を描きたい。観る者だれしもが、この家族の物語に共感できる、全ての人の心を動かす作品だと思います」と言う。

 KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『セールスマンの死』 撮影:細野晋司

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『セールスマンの死』 撮影:細野晋司

また主人公ウィリーを演じる風間は「達成できなかった夢を持つウィリー、親子の葛藤、男のプライドを色濃く出したい。インターネットが発達し、親子、友人同士の会話も減り、人間と人間が生でぶつかりあう場が少なくなった現代、人と人が正面から向き合って、感情をぶつけ合う大切さを見てほしい。自分が生まれた年に発表されたこの作品。自分の人生の様々な局面を思い出し、これまで生きてきた中での経験、記憶を引っ張り出して、実感を持って演じたいと思います」
そして、その妻リンダを演じる片平は「数十年間ともに歩んできたウィリーのよさをわかっているリンダ、その気持ちを思うと、リンダの夫に対する愛情の深さはよく理解できます。とても素敵な女性で、ある意味理想の妻ともいえるけれど、夫の夢を妨げてしまったという負い目もある、複雑な心情を丁寧に演じたいと思います。最初に読んだ時は、こんな気難しい夫にずっと愛情を注ぎ、献身的に尽くすのは難しいのでは、と思いましたが、風間さん演じるウィリーは可愛げがあってチャーミングで、風間さんのウィリーなら、心底愛し、妻として心を添わせることができます」とそれぞれ語っている。本公演の開幕まで約2週間、風間と片平の共演をぜひ劇場で。

公演情報

KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース 『セールスマンの死』
 
スタッフ:作 アーサー・ミラー
翻訳 徐賀世子
演出 長塚圭史

出演 風間杜夫 片平なぎさ 山内圭哉 菅原永二
伊達暁 加藤啓 ちすん 加治将樹 菊池明明 川添野愛 青谷優衣 大谷亮介 村田雄浩
 
■会場 KAAT 神奈川芸術劇場 <ホール>
■公演日程 プレビュー公演 2018 年 11 月 3 日(土・祝)・4 日(日)
本公演 11 月 7 日(水)~18 日(日)
料金(全席指定・税込) ※未就学児入場不可
プレビュー公演(11 月 3 日・4 日) 5,500 円(各種割引料金はございません)
本公演(11 月 7 日~11 月 18 日)
S 席 8,500 円 A 席 6,000 円
■企画製作・主催 KAAT 神奈川芸術劇場
■お問合せ かながわ 0570-015-415(10:00~18:00)
 
<愛知公演>
東海市芸術劇場大ホール(愛知県東海市)
2018 年 11 月 29 日(木)・30 日(金) 2 回公演
発売日 2018 年 7 月 28 日(土)
料金(全席指定・税込) 9,000 円
■主催 メ~テレ、メ~テレ事業
■お問合せ メ~テレ事業 052-331-9966(祝日を除く月-金 10:00~18:00)
 
<兵庫公演>
兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール(兵庫県西宮市)
2018 年 12 月 8 日(土)・9 日(日) 2 回公演
発売日 2018 年 7 月 28 日(土)
料金(全席指定・税込) A 席 6,000 円、B 席 4,000 円 ※未就学児入場不可
■主催 兵庫県/兵庫県立芸術文化センター
■お問合せ 芸術文化センターオフィス 0798-68-0255
 
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