ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2018-2019~新作も登場、毎月最終水曜に映画館で

コラム
クラシック
舞台
2018.11.21

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ロシアの名門、ボリショイ・バレエ団のステージが、今シーズンも「ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2018-2019」として、2018年12月26日(水)から全国の映画館で上映される。今期は新収録・新制作を含む7作品を、2018年12月から2019年6月までの毎月最終水曜に上映予定だ。

ドン・キホーテ (C)Anna Shakina

ドン・キホーテ (C)Anna Shakina

2018年12月の開幕を飾るのは『ドン・キホーテ』(2016年収録)。キトリをエカテリーナ・クリサノワ、バジルをセミョーン・チュージンが踊る。超絶技巧が繰り広げられるバレエは、コメディ的要素ともどもボリショイ・バレエ団ならではのパワフルな迫力と華麗さが期待できる。続く1月はグリゴローヴィチ版の『くるみ割り人形』で、古典に現代的な要素が加わったボリショイ・バレエ団ならではの夢世界が繰り広げられる。今回の上映は12月23日の舞台を新たに収録したものだ。

ラ・シルフィード (C)Anna Shakina

ラ・シルフィード (C)Anna Shakina

2019年2月に上映される『ラ・シルフィード』は1832年初演の古典の名作。妖精シルフィードと青年ジェームズの恋を描いた幻想的な妖精譚で、こちらも2018年11月に収録されたばかりのもの。本作は元英国ロイヤルバレエのプリンシパル、ヨハン・コボーの振り付けという、あまり観る機会のないものでもあるのも注目だ。

眠れる森の美女 (C)Anna Shakina

眠れる森の美女 (C)Anna Shakina

3月はグリゴローヴィチ振り付けによる『ラ・バヤデール』で、今回は2019年1月20日に新たに収録される舞台を上映する。4月も同じくグリゴローヴィチ振り付けによる『眠れる森の美女』で、主演はオリガ・スミルノワとセミョーン・チュージンという、ボリショイを代表する2人のプリンシパルだ。5月の『黄金時代』はボリショイ・バレエのみでしか見られない作品。ショスタコーヴィチのジャズのテイストも取り入れた音楽で踊られるソ連時代のバレエだ。ソ連が昔となった今、その時代のテイストはロシア人だからこそ滑稽にも諧謔にも表現できる。いわば外国人には絶対にその本質は表現することはできない、ソ連という時代のDNAを持つロシア人が踊ってこそのバレエといえるだろう。

黄金時代 (C)Anna Shakina

黄金時代 (C)Anna Shakina

そして6月、このシネマシーズンの最後を飾るのが『カルメン組曲』と『ペトルーシュカ』のダブルビルだ。『カルメン組曲』はアロンソ振り付けによるもの。『ペトルーシュカ』はストラヴィンスキーの音楽はそのままに、エドワード・クルグが新たに振り付ける。クルグの作品は過去にシュツットガルトバレエ団の来日公演やウラジーミル・マラーホフ、アリーナ・コジョカルらのガラ公演などで上演されているので、実はいつの間にか出会っているという人もいるにちがいない。

上映はいずれも1回限定となるので、見逃さないよう要注意。

取材・文=西原朋未

上映情報

ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2018-2019
 
■上映作品および日時:
2018年12月26日(水)19:15~ ドン・キホーテ
2019年1月30日(水)19:15~ くるみ割り人形  ※新収録
2019年2月27日(水)19:15~ ラ・シルフィード  ※新収録
2019年3月27日(水)19:15~ ラ・バヤデール   ※新収録
2019年4月24日(水)19:15~ 眠れる森の美女
2019月5月29日(水)19:15~ 黄金時代
2019月6月26日(水)19:15~ カルメン組曲/ペトルーシュカ ※新作

■会場:
北海道 ユナイテッド・シネマ札幌
宮城県 TOHOシネマズ 仙台
東京都 TOHOシネマズ 日本橋、 TOHOシネマズ 新宿、 T・ジョイ PRINCE 品川、 109シネマズ二子玉川、 TOHOシネマズ 府中
神奈川県 横浜ブルク13、 TOHOシネマズ 川崎
千葉県 シネマイクスピアリ
埼玉県 ユナイテッド・シネマ浦和
新潟県 ユナイテッド・シネマ新潟
愛知県 ミッドランド スクエア シネマ
大阪府 大阪ステーションシティシネマ
京都府 MOVIX京都
兵庫県 神戸国際松竹
岡山県 TOHOシネマズ 岡南
福岡県 T・ジョイ博多
熊本県 ユナイテッド・シネマ熊本
※開場時間は映画館によって異なります。 
※大阪府の映画館では、 条例により終映が22時を過ぎる場合、18歳未満の方は保護者同伴でもご入場いただけません。予めご了承下さい。 
■公式サイト:http://bolshoi-cinema.jp/ 
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