静嘉堂文庫美術館で『岩﨑家のお雛さまと御所人形』展が開催 人形の優品が集結
「岩﨑家雛人形」のうち内裏雛(稚児雛) 五世大木平藏製 昭和初期 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】
展覧会『~桐村喜世美氏所蔵品受贈記念~岩﨑家のお雛さまと御所人形』が、2019年1月29日(火)〜3月24日(日)まで、静嘉堂文庫美術館(東京都世田谷区)で開催される。
「岩﨑家雛人形」のうち三人官女 五世大木平藏製 昭和初期 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】
丸く愛らしい顔立ちに品格のただよう、幼児の姿をした内裏雛をはじめ、子供仕立てに作られたお雛さまは、昭和初期、三菱第4代社長の岩﨑小彌太(1879-1945)が夫人孝子のために、京人形司の老舗・丸平大木人形店の五世大木平藏に、特別に誂えさせたもの。豪華な装束の織りや染め、刺繡、金工など、精緻を尽くした工芸美が随所に見られるこの雛人形は、戦後ひとたび散逸したが、京都福知山市の桐村喜世美氏により、段飾りの雛人形15体すべてと道具類の多くが、奇跡的に集められて岩﨑家ゆかりの静嘉堂に寄贈された。
「岩﨑家雛人形」のうち随身 五世大木平藏製 昭和初期 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】
このたび、桐村家で長く愛玩・公開されてきた「岩﨑家雛人形」に加え、御所人形や犬筥など、人形の優品が静嘉堂に寄贈されたことを記念し、感謝をこめて人形展を開催する。本展出品の、小彌太の還暦祝いに孝子夫人から贈られた子どもたちが七福神とともに寿ぐ58体からなる「木彫彩色御所人形」の一大群像も、五世大木平藏によるもの。喜びの表情にあふれるかわいらしい人形たちの姿を、静嘉堂庭園の梅の季節にぜひ楽しんでみてはいかがだろう。
「木彫彩色御所人形」のうち「興の行列」 五世大木平藏製 昭和14年(1939) 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】
「木彫彩色御所人形 製作時下絵」紙本彩色 3枚のうち 五世大木平藏製 昭和14年(1939) 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】
「木彫彩色御所人形」のうち「恵比寿と唐子」 五世大木平藏製 昭和14年(1939) 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】
「木彫彩色御所人形」のうち「餅つき」 五世大木平藏製 昭和14年(1939) 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】
「御所人形 提灯持ち」 江戸時代後期 静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】
イベント情報
[休館日:毎週月曜日(ただし、2月11日は開館)、2月12日(火)]
会場:静嘉堂文庫美術館(東京都世田谷区岡本2-23-1)
http://seikado.or.jp