「都市と人間」がコンセプトの展覧会『都市×モニュメント×カタストロフィ』、川崎市市民ミュージアムで開催
川崎市市民ミュージアムで、開館30周年記念「都市と人間」コレクション展『都市×モニュメント×カタストロフィ』が、2019年1月26日(土)~4月14日(日)まで開催される。
1988年、川崎市市民ミュージアムは「都市と人間」を基本コンセプトとする博物館・美術館の複合文化施設として誕生した。都市・川崎の歩みを示す歴史資料をはじめ、時代性や社会動向を敏感に反映する大衆芸術、複製技術芸術(漫画・写真・版画・ポスター・映像など)を、日本で初めて総合的にコレクションする館として、開館当時には国内外から大きな注目を集めた。現在もその収蔵品数は全国最大級となる約26万点を誇る。
都市とは、そこに生きる人々の記憶が共有される場だ。その記憶は人災や自然災害などの大きな変化によって創り出され、モニュメント化されて、その場に記録されていく。本展では、当館の設立コンセプトである「都市と人間」のテーマから、《都市×モニュメント×カタストロフィ》をキーワードとして、川崎・パリ・東京の都市像に焦点を当てる。地層のように折り重なる記憶が綾なす3つの都市の姿を、市民ミュージアムの多様な収蔵品から紹介する。
展示構成1 : 川崎×工場×開発
明治時代より工場用地として開発が進んだ川崎は、現在に至るまで工業都市として発展を遂げてきた。しかし、その一方で1950年代には工場排水や大気汚染による公害問題が発生している。
展示構成2 : パリ×建築×コミューン
フランスの首都・パリを形作るものとして、街中にたたずむ建造物が挙げられる。それらは都市開発や1871年に発生したパリ・コミューンによって破壊され、人々が抱く都市像もまた移り変わっていった。
展示構成3 : 東京×娯楽×関東大震災
江戸の面影を残しつつ娯楽の場として発展していく明治の東京。さまざまな名所図や開化絵に描かれるその景観は、1923(大正12)年に発生した関東大震災によって一変する。
イベント情報
休館日:月曜日(祝日の場合は開館し、翌火曜休)、3月22日(金)
※会期中、一部作品の展示替えを行います。
前期:1月26日(土)〜3月3日(日)/後期:3月5日(火)〜4月14日(日)