高木珠里版 “劇的なるものをめぐって”??
高木珠里に磨いてほしいキュートな怪女優への道
劇団宝船に所属する、リスのように小さくてかわいらしいのに、飄々としながらもキ印を演じたり、一度スイッチが入るとどこか遠くの世界へ壊れて飛び立ってしまうようなパワフルさを秘めた女優、高木珠里。
これまでも唄・落語・朗読・コント・歌謡レビュー・格闘技?プロレス?もちろん芝居も含めたいろんな種目に挑んだ『一人オリンピック ~千の仮面をもつ女』、空手よろしく100人の役者と1分間ずつのエチュードを連続して行う『演劇100人組手』をやったりしている。
そして今度は、『高木珠里の百物語 vol.1怪談牡丹燈籠』に挑戦する。「高木珠里の百物語」は開幕ペナントレース・村井雄との、ひとり芝居をやるための新しいユニットらしく、これが旗揚げ公演だという。ただ、あの白石加代子の『百物語』を追い続け、記録をまとめたパンフレットを作った私としては、必ずやれよ!絶対完走しろよ!99話のその先の恐怖の世界を見せてくれ!君ならやれる!そして終わったら、まとめのパンフの編集の仕事をおくれ!とエールを送りたくなってしまう。
高木珠里いわく「コレは壮大にクダラナイ、私なりの“劇的なるものをめぐって”でもあります」とか。ますます、壊れっぷりを磨いていってほしい。だって、昨今、怪女優が見当たらないんだもん。
イベント情報
「高木珠里の百物語 vol.1怪談牡丹燈籠」
■日時:11月16日(月)20:00、17日(火)15:00/20:00、18日(水)17:00
■会場:新宿眼科画廊
■原作:三遊亭圓朝 構成・演出:村井雄
■出演:高木珠里
■全席自由2,800円/当日3,000円、平日昼割2,500円/当日2,700円