「チケット不正転売禁止法」施行に伴い、チケット適正流通協議会が発足
「不正転売禁止法」が、2019年6月14日(金) より施行される。この法律は、「特定興行入場券の不正転売を禁止するとともに、その防止等に関する措置等を定めることにより、興行入場券の適正な流通を確保し、もって興行の振興を通じた文化及びスポーツの振興並びに国民の消費生活の安定に寄与するとともに、心豊かな国民生活の実現に資することを目的とする(不正転売禁止法 第1条)」というものだ。
この施行に合わせ、一般社団法人 日本音楽制作者連盟、一般社団法人 日本音楽事業者協会、一般社団法人 コンサートプロモーターズ協会、コンピュータ・チケッティング協議会の音楽業界4団体および一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会、さらにその他8社が連携し「適正流通協議会」を発足させる。この協議会はオフィシャルWEBサイト(http://www.ftaj.jp)を開設し、“高額転売問題”に関する様々な啓発活動に加え、「FT(フェアチケッティング)マーク」(正規の販売主体であること、または、やむをえない理由で公演に行けなくなった際に利用される正規の二次流通サービスであることを示すマーク)の運用や、の券面に「特定」(「不正転売禁止法」が定め、不正転売行為を行うと処罰される場合がある「特定興行入場券」)と表記する事で特定興行入場券として販売されていることをわかりやすく伝える取り組みなど、の適正流通について安心安全な環境を提供していく。
また、主な代表者からのコメントを以下に紹介する
『「不正転売禁止法」は、すべての音楽ファンや我々ライブ・エンタメ業界にとって、大変重要な法律です。当協議会では、コンサートや演劇、スポーツ観戦等のエンターテインメントをこれまで以上に幅広い世代に安心して楽しんでいただける環境づくりを目指し、そして悪質な不正転売の根絶に向けて、業界団体が団結し、さらには関係省庁との連携を通じて流通の適正化を実現して参ります。』
適正流通協議会 代表幹事 野村達矢(一般社団法人 日本音楽制作者連盟)
『 「不正転売禁止法」は、これからも進化を続けるであろうライブエンタテインメント文化にとって、新時代の備えとなる法律です。
本法のもと、適正な流通に取り組み、購入者である音楽・スポーツのファンだけでなく、発信者であるアーティストの才能を最大限活かすための対応を真摯に実行して参ります。 』
一般社団法人 日本音楽事業者協会 会長 堀義貴
『「不正転売禁止法」の施行は、音楽やスポーツなどのエンタテインメントを享受する皆さまにとって安心と信頼の礎になる一歩であります。その正しい運用とご理解の実現に向けて広く啓蒙活動に取り組んで参ります。』
一般社団法人 コンサートプロモーターズ協会 会長 中西健夫
『 2.5次元ミュージカルのお客様は若い世代が多く、今後の日本の演劇市場の拡大を担っていると自負しています。本法律の施行、並びに
本協議会に参加させて頂くことにより、正しくこの法律が運用され、演劇を含めた日本のライブエンタテインメント市場が、更に充実し拡大していくよう、皆さまと共に真摯に取り組んで参ります。』
一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会 代表理事 松田誠
『ライブエンタテインメント業界、そしてライブエンターテインメントを楽しむお客様が待ち望んだこの法律を、お客様と興行主催者を結ぶ役としての立場から、本法の正しい理解と運用を広めるとともに、流通の適正な発展を目指し、取り組んでまいります。 』
コンピュータ・チケッティング協議会
また、サカナクション山口一郎氏は次のコメントを寄せた。『我々ミュージシャンやアーティストも一緒に取り組んできた「不正転売禁止法」がいよいよ今日から施行されます。純粋に音楽を楽しむファンが適正な価格でコンサートを楽しみ文化の享受や発展につながっていくことを望みます。今後もこの法律の効果が継続的に続くように支援していきたいと思います。』
サカナクション山口一郎氏