坂本龍一 2019年最新リマスタリングにて1980年発表『B-2 UNIT』のアナログ/SACDハイブリッドでリイシュー
坂本龍一
坂本龍一がイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)在籍時の1980年に発表した2作目のソロアルバム『B-2 UNIT』が、12インチ33回転アナログレコード・SACDハイブリッドにて9月25日に再発されることが決定した。
このアルバムはYMO人気が過熱する中、「音」や「音色」そのものに焦点をあて制作されたもので、ダブやアフロビート等の方法論を大胆に援用し、40年近くたった現代においても今なお革新的な輝きを放ち続ける過激な意欲作である。アフリカ・バンバータ、デリック・メイ他、特に海外ではヒップホップ、テクノDJからも評価の高い作品となっている。
今回のリイシューにあたっては、坂本龍一たっての希望により、エジプト出身で現在ニューヨークで活動する女性エンジニア、ヘバ・カドリーがリマスタリングを担当。カドリーは、マーズ・ヴォルタやスロウダイヴ等のマスタリング、さらにはビョークのミックスも手がけ、近年世界で最も注目されるエンジニアの一人だ。昨年リリースされた坂本龍一『BTTB- 20th Anniversary Edition』のリマスタリングも彼女による仕事である。アナログ盤カッティングにはYMO40周年プロジェクトでのリイシュー作品でもおなじみのバーニー・グランドマンを起用、株式会社ソニー・ミュージックソリューションズの静岡工場でのプレスとなっている。
SACDハイブリッドとアナログ盤双方に、坂本本人をはじめ共同プロデューサーの後藤美孝、エンジニアを務めたデニス・ボヴェルの最新取材テキストを交えた10,000字を超える書き下ろしライナーノーツ(執筆:吉村栄一)が付属されているので、そちらにも注目していただきたい。
坂本龍一 コメント
この『B-2 UNIT』は、世界的にはぼくの作品の中で映画音楽ほどは知られていないと思います。今回再発されて、世界の人にあらためて知って、聴いてもらえたらどんな感想を持たれるのか楽しみです。
リリース情報
『B-2 UNIT』