『チームラボボーダレス』“呼応するランプの森”などが冬仕様に! この季節にだけ現れる作品を体験

レポート
イベント/レジャー
アート
2019.12.9
 呼応するランプの森 − ワンストローク 冬季限定のカラー「氷洞(アイスケイブ)」

呼応するランプの森 − ワンストローク 冬季限定のカラー「氷洞(アイスケイブ)」

画像を全て表示(20件)

森ビルとチームラボが共同運営する『森ビル デジタルアート ミュージアム: エプソン チームラボボーダレス』では、12月31日(火)まで、冬季限定の作品が体験できる。
※一部作品は12月31日以降も体験可能。

人々のための岩に憑依する滝

人々のための岩に憑依する滝

アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されているアートコレクティブ・チームラボの東京初となる常設美術館『チームラボボーダレス』は、2018年6月21日にお台場にオープン。1年間で約230万人が来館し、米国TIME誌の「World's Greatest Places 2019(世界で最も素晴らしい場所2019年度版)」にも選ばれている大人気施設だ。

Walk, Walk, Walk: 探し、遠ざかり、また出会う

Walk, Walk, Walk: 探し、遠ざかり、また出会う

施設名称の “ボーダレス”には、「作品と作品」「作品と鑑賞者」「自己と他者」 全ての境界を曖昧にしていくという意味が込められており、境界なく連続して繋がる10,000㎡の巨大な空間を、来館者は「さまよい、探索し、発見する」。

Wander through the Crystal World

Wander through the Crystal World

館内では、最新のテクノロジーによって、来館者が作品に触れると作品が変化する、インタラクティブなアートを楽しむことができる。さらに、日本の四季や訪れる時間によって作品が刻々と変化するため、ミュージアムに行く時期によって作品の演出が異なるのも見どころのひとつ。

小人が住まうテーブル

小人が住まうテーブル

さまざまな言語が飛び交う国際色豊かなミュージアムで、冬の季節にしか見られない作品たちを紹介しよう。

氷の洞窟をイメージした、幻想的な青のランプに包まれる

会場内は「Borderless World」、「チームラボアスレティックス 運動の森」、「学ぶ!未来の遊園地」、「ランプの森」、「EN TEA HOUSE」といった5つのエリアに分かれている。“地図のないミュージアム”をテーマにした『チームラボボーダレス』には、順路や館内マップも存在しない。そのため、来場者は自分たちの好奇心の赴くまま、迷路のような空間を自由に歩き回ることができる。

呼応するランプの森 − ワンストローク

呼応するランプの森 − ワンストローク

なかでも人気を誇るのが、《呼応するランプの森 − ワンストローク》。ランプの近くで立ち止まると、自分の最も近くにあるランプが強い輝きを放ち、次に自分から距離の近い2つのランプに光が伝播し、連続する光が一筆書きのように、空間をめぐっていく作品だ。

春には桜をイメージしたピンク色のランプが光る演出になっていたが、冬の期間中は、真っ赤な炎の色彩を表現した「Flame」と、氷の洞窟の色彩をイメージした「氷洞(アイスケイブ)」が登場。

炎の光をイメージした「Flame」

炎の光をイメージした「Flame」

氷の洞窟をイメージした「氷洞(アイスケイブ)」

氷の洞窟をイメージした「氷洞(アイスケイブ)」

約1,000個のランプは、すべて手作りのムラーノ・ガラス(ベネチアン・グラス)で出来ていて、大きさも一つひとつ異なっている。床・壁の鏡面ガラスにランプが反射し、無数の青い光に包まれる幻想的な空間を堪能したい。

悠久な里山を描くアートを通じて、日本の四季を感じ

悠久の里山の景色を描いている作品《地形の記憶》では、分け入ることのできる高低差のある空間で四季を感じることができる。

地形の記憶 北風

地形の記憶 北風

春はツバメ、夏はホタル、秋は紅葉など、季節を代表する自然物が投影される作品の間を鑑賞者が動き回ることで、風や鳥、花びらが散る動きも変化していく。

地形の記憶 粉雪

地形の記憶 粉雪

冬には粉雪に北風、スイセンや寒椿、ムクドリなどがランダムに映し出されるとのこと。徐々に移り変わる冬景色を楽しみながら、高低差のある空間を探索したい。

地形の記憶 スイセン

地形の記憶 スイセン

地形の記憶 寒椿

地形の記憶 寒椿

アートを飲むティーハウス「EN TEA HOUSE」で、冬だけの花を堪能

蚊帳に覆われた「EN TEA HOUSE−幻花亭」は、岡倉天心の追求した東洋の美から着想を得て作られたティーハウス。お茶を煎れた器の中に花が咲き、器を手にとって動かしたり、お茶を飲んだりするごとに、花が散ったり、また新たな花が咲くユニークな作品だ。器の茶の中に咲く花にも季節感が反映され、冬の季節には、菊や椿のような花が見られる。

「EN TEA HOUSE」 ドリンクと凍結玉緑茶(玉緑茶のアイスクリーム)のセット

「EN TEA HOUSE」 ドリンクと凍結玉緑茶(玉緑茶のアイスクリーム)のセット

さらに、ドリンク(全4種類)と凍結玉緑茶(玉緑茶のアイスクリーム)のセット(税込1,200円)を注文すると、アイスクリームの器からは茶の木が生い茂る。冬季限定で、自然界と同様、冬の季節にしか見られない茶の木の花が咲く様子が楽しめる。

冬の期間だけ見られる茶の木の花

冬の期間だけ見られる茶の木の花

館内で一息つきたいときに立ち寄りたいスポットだ。

作品に参加して、サンタクロースに命を吹き込もう!

「学ぶ!未来の遊園地」のエリアでは、《お絵かきクリスマス》のコーナーにて冬ならではのイベントが体験できる。

お絵かきクリスマス

お絵かきクリスマス

サンタクロースや乗り物、ビルなどのイラストが描かれた紙にぬり絵をして、それをスキャンすると、自分の作品が壁面に出現し、動き出す本作。

ぬり絵をしてスキャンすると、作品が動き出す

ぬり絵をしてスキャンすると、作品が動き出す

画面のイラストに触れてみよう

画面のイラストに触れてみよう

来場者の作品が反映されることで、画面の中の街の様子も日々変化していく。ソリにプレゼントを乗せたサンタクロースに触れると、プレゼントを配ってくれることも。だれでも気軽に作品に参加することができるので、子どもも大人も一緒になって楽しみたい。

サンタがプレゼントを配ってくれることも

サンタがプレゼントを配ってくれることも

最先端の技術を体感できるだけでなく、日本の四季も感じられる『チームラボボーダレス』。一部の冬季限定作品の展示は2019年12月31日(火)まで。クリスマスや冬休みの思い出作りに、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

イベント情報

MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless
(森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス)

場所 : 東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン2階
料金 : 大人(高校生以上) 3,200円 / 障がい者割引 1,600円 / 子供(中学生以下) 1,000円
 ※障がい者割引の対象は、障がい者手帳をお持ちの方ご本人様と同伴者 1 名まで。
開館時間: 月~金 10:00-19:00 / 土・日・祝 10:00-21:00
 ※12/21〜1/5は特別延長期間のため、全日10:00-21:00
 ※最終入館は閉館の1時間前
 ※EN TEA HOUSE - 幻花亭は、施設開館1時間後から営業。ラストオーダーは施設閉館の30分前まで。 
休館日 : 第2・第4火曜日
 ※12月は10日が休館日。24日は開館
 
<ナイトパス料金・購入方法について>
ナイトパス概要:18:00 から入館できるエントランスパス
料金 : 大人(高校生以上)2,900円 / 障がい者割引 1,500円 / 子供(中学生以下)1,000円
購入方法 : 公式サイトのみで販売。
公式サイト : http://borderless.teamlab.art/jp
シェア / 保存先を選択