15年ぶり、英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー来⽇公演が決定 男女逆転の『じゃじゃ⾺ならし』
Photo by Ikin Yum (c) RSC
2020年6月12日(金)~14日(日)、東京芸術劇場プレイハウスにて英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー 『じゃじゃ馬ならし』の上演が決定した。本カンパニーの来日公演は15年ぶり。
本作は、ジェンダー間の政治闘争を描いた強烈なシェイクスピア喜劇をユニコーン・シアターの若き芸術監督ジャスティン・オーディバートが、ジェンダー問題に沸く情勢にセンセーションを巻き起こしたナオミ・オルダーマンのディストピア小説『パワー』から着想を得て、男女逆転という手法で斬新かつパンキッシュに演出。#MeToo以降の現代社会で「性と暴力」を問い直す鮮烈な問題作として、2019年3月のロイヤル・シェイクスピア・シアターでの初演以来、大きな話題となった作品。エリザベス朝の豪華でエレガントな衣装にも注目だ。なお、ジャスティン・オーディバートの演出作品が日本で上演されるのは初めて。
Photo by Ikin Yum (C) RSC
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ジャスティン・オーディバート (演出家/ユニコーン・シアター芸術監督)
2018年、若者に影響力のある劇場ユニコーン・シアターの芸術監督に 就任。流行を取り入れた新鮮な演出を行う演出家として定評があり、シ ェイクスピア作品で最もトリッキーと言える本作『じゃじゃ馬ならし』 で一躍注目を集め、RSC期待の新星として今後の活躍が待望されている 。本作のほか近年では『冬物語』、『マクベス』(以上ナショナルシアタ ー)、『ベオウルフ』(ユニコーンシアター)、『マルタ島のユダヤ人』 、『テンペスト』, (以上RSC)などを手掛ける。 受賞: Leverhulme Award for Emerging Directors (National Theatre Studio, 2012)
ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー
イングランドのストラトフォード・アポン・エイヴォンを拠点にする劇団。略してRSCとも呼 ばれる。ロイヤル・シェイクスピア・シアター、スワン・シアター、ジ・アザー・プレイスの3つ を有している。 1875年に設立されたシェイクスピア記念劇場を前身に持つ、非常に歴史の古い劇団であり、 有名なイギリスの舞台俳優・映画俳優でここに在籍していた者は非常に多い。現在はチャールズ 皇太子が理事長を務めている。作品の多くは世界中でツアーを行い、日本でも定期的に上演を行 っている。 レパートリーの中心はシェイクスピア作品であるが、シェイクスピアと同時代の劇作家や現代 の劇作家の戯曲も数多く手がけている。 過去に関わった日本人には、日本人役者としてはじめてカンパニーメンバーとなった伊川東吾 、RSCとの共同制作『ペール・ギュント』(1991年)とRSC公演『リア王』(1999年) を演出した演出家 蜷川幸雄、『ペール・ギュント』に出演した壤晴彦、『リア王』に出演した真田広之がいる。日本では2005年、『夏の夜の夢』を上演。