ももクロ、豪華ゲストと築いた“ONE TEAM” 令和最初の『ももいろ歌合戦』が大団円で終幕
撮影=増田慶、高田真希子
ももいろクローバーZが、2019年12月31日(火)から2020年1月1日(水)にかけて、神奈川県・横浜アリーナにて年越しライブイベント『第3回 ももいろ歌合戦』を開催した。今年は総勢50組以上超豪華ゲストが集結し、会場に集まった12,264人の前で、手に汗握る対決を繰り広げた。また、本イベントは完版生中継されたAbemaTVをはじめ、BS日テレ、ニッポン放送でも生放送され、全国各地に熱戦の模様が伝えられた。そんな本イベントのオフィシャルレポートが届いた。
「ももいろ歌合戦」は、ももいろクローバーZが毎年大晦日に行う年越しカウントダウンライブで、2チームに分かれて豪華出演者と共に様々な対決(歌合戦)を行うイベントである。今年は“ノーサイド”をテーマに、玉井詩織&高城れに率いる「紅組」と百田夏菜子&佐々木彩夏率いる「白組」に分かれて、大晦日を彩る華やかなステージの数々が披露された。
歌合戦に先駆けて、まずはももいろクローバーZによる「年忘れ!ももクロLIVE」でイベントがスタート。『Re:Story』、『笑一笑 〜シャオイーシャオ!〜』など全8曲を歌唱して会場を沸かせた。続いて、テレビ朝日アナウンサーの小松靖&弘中綾香、徳井健太(平成ノブシコブシ)、永野、ノブ(千鳥)が司会を務めた、今年初開催となる「年の瀬芸能ショー」がスタート。アップアップガールズ(2)、EBiDAN KiDS 、カミングフレーバー(SKE48)、B.O.L.T、松浦航大、眉村ちあき、みぎてやじるし ひだりてはーと from 今日、好きになりました。によるフレッシュなライブをはじめ、ジョーク東郷、東京ホテイソン、そしてこの日限りで結成されたノブ(千鳥)と玉井詩織(ももいろクローバーZ)によるコンビ“小鳥”による爆笑ネタトークが披露されるなど、バラエティ豊かなメンバーで歌合戦を盛り上げるパフォーマンスが展開された。
撮影=増田慶、高田真希子
時刻は18時30分を迎え、吉永小百合による開会宣言映像をきっかけに令和最初の大晦日決戦が開幕。総合司会・東京03、紅組応援団長・野々村真、白組応援団長・森尾由美をはじめ、全出演者が勢ぞろいした華々しいオープニングを経て、「つかみはOK!の先手必勝対決」から本編がスタート。赤組のアップアップガールズ(仮)は、9人のアップアップ筋肉軍団とTシャツを破るハイテンションなステージでトップバッターを飾り、続く白組の私立恵比寿中学は、持ち味のエネルギッシュなパフォーマンスで序盤から会場をヒートアップさせていく。
カジサックと上沼恵美子による応援コメントが上映され、「ももクロリスペクト対決」では氣志團が登場。なんと、11月に発売されたばかりのももクロの新曲「stay gold」をサプライズカバー。クールにキメた迫力ある演奏で、ももクロメンバーと観客を圧倒した。センターステージに登場したスターダストの後輩グループ・SUPER★DRAGONは、モノノフ芸人によるサイリウムの応援隊を従えてももクロの代表曲「行くぜっ!怪盗少女」を熱唱。アニメ「エヴァンゲリオン」の映像をバックに主題歌「残酷な天使のテーゼ」を力強く歌い上げた高橋洋子と、同じくアニメ「バンドリ」から生まれた声優で結成された5人組ガールズバンドPoppin'Partyによる「大人気アニメ対決」では、会場全体が沸き立った。
撮影=増田慶、高田真希子
撮影=増田慶、高田真希子
ここで、ももクロの4人による応援パフォーマンス「ももいろクローバーZスペシャルパフォーマンス ノーサイドアニメメドレー」が披露される。「クレヨンしんちゃん」や「ちびまる子ちゃん」など、ももクロが担当した国民的アニメの主題歌がメドレーで歌唱され、多くの子ども達を楽しませた。その流れを受けて、今度は「夢の国対決」へ。塩乃華織が「イントゥ・ジ・アンノウン~心のままに」、「Let It Go〜ありのままで〜」を透き通るような声で歌い上げると、ドレス姿で登場した妃海風は「これが恋かしら」、「夢はひそかに」で4人のダンサーと共に幻想的な空間を作り、観客を夢の国の世界へと導いた。
「本格派アーティスト対決」では、今年復活したm-floが「come again」でフロアを一気にパーティ会場へと染め上げると、男性2人組シンガーソングライターユニット・C&Kは類い稀ない美しい歌声で会場内に心地よい風を吹き込む。赤いサイリウムの海に包まれた和田彩花「Une idole」と、東京女子流「鼓動の秘密」の「ももクロ同期対決」では、キュートなパフォーマンスで観客を魅了した。ここで「あーりん好きやんちゃ系男子対決」が勃発。名古屋発のエンターテイメント集団・BOYS AND MENは、佐々木彩夏扮するキラーカーンが登場する寸劇が盛り込まれたステージを熱演。チャンネル登録者数590万人超えの人気ユーチューバー・Fischer'sは「未完成人」のパフォーマンス中に、あーりんとのデュエットをかけた“障害物レース”を繰り広げ、会場を爆笑の渦に巻き込んだ。
撮影=増田慶、高田真希子
撮影=増田慶、高田真希子
サプライズゲストとして、ニューヨークヤンキース・田中将大投手が今年の登場曲「背番号」で迎え入れられると、会場内にはどよめきが起こる。それをきっかけに、ファンキー加藤による、自身が作曲した2018年の田中の登場曲「吼えろ」をアグレッシブに披露。ももクロも応援に駆けつけて、田中に全力でエールを贈った。人気急上昇中の演歌歌手・中澤卓也は、名曲「さくら(独唱)」で艶やか歌声を響かせて、「魂の熱唱対決」に華を添えた。
撮影=増田慶、高田真希子
撮影=増田慶、高田真希子
台湾の野球チームのチアリーダー・峮峮(チュンチュン)、新木優子(チュンチュン)、岡田将生の応援コメントが上映される中、「ガールズバンド対決」がスタート。FLOWER FLOWERは「パワフル」「CHE.R.RY」の人気曲メドレーで観客を沸かせ、日本のみならず海外でも活躍するニューエキサイトオンナバンド・CHAIは独特な世界に観客を招き入れた。サイプレス上野とロベルト吉野が“紅組の隠し球”タコライス玉井とのラップチューンを届けた後に、“世界一”のDJ松永ショーを挟んでCreepy Nutsがヒプノシスマイク・どついたれ本舗に提供した「あゝオオサカdreamin' night」をセルフカバー。この「ライバルラッパー対決」は、会場のみならずSNS上でも大きな話題をさらった。「次世代アイドル対決」と題した対決で、ももクロの後輩・たこやきレインボーは元気いっぱいのステージを届け、バーチャルYouTuber・Kizuna AIが若手アイドルチームとのコラボレーションを行った。
撮影=増田慶、高田真希子
撮影=増田慶、高田真希子
今年で3回目の出場となる水前寺清子が「いっぽんどっこの唄」を、サプライズで登場した永遠の若大将・加山雄三はウクレレの弾き語りで「お嫁においで」を歌唱。いずれも花柳社中による日本舞踊で華が添えられた「大御所対決」は、観客に大きなインパクトを与えた。続いての「ガンダム対決」では、西川貴教(T.M.Revolution)がガンダムSEEDより本人自らセレクトしたシーンをバックに「ももクリ2019」で収録した「Meteor-ミーティア-」の模様が上映される。森口博子は、30日に開催された「第61回 輝く!日本レコード大賞」で企画賞を受賞した「GUNDAM SONG COVERS」から「水の星へ愛をこめて/with寺井尚子」を熱唱。芸能界きってのガンダム好きで知られる土田晃之が選んだ名シーンと共に心地よい歌声を響かせた。
撮影=増田慶、高田真希子
撮影=増田慶、高田真希子
余韻に浸る間もなく、今やモンスターコンテンツとなったキャラクターラッププロジェクト・ヒプノシスマイクによる、この歌合戦のためだけに作られた「ももいろ応援ラップ」のVideoが投下されたかと思いきや、松本明子は本広克行監督による「ももクロ一座特別公演」のスピンオフ演出を加えた「お祭りマンボ」をパフォーマンス。紅白の両応援団長も参加のド派手な「新旧エンタメ対決」を繰り広げた。
浅草の大物師匠こと、ビートきよしは“ガンバルマン”が熱湯風呂に入っている間だけ歌えるというシステムで名曲「浅草キッド」のパフォーマンスに挑んだが、あえなく制限時間オーバーとなり途中で終了。男性アイドルを率いて、圧巻の歌唱力で男を見せつけた大友康平が「熱い男対決」を締めくくった。「憧れ、憧れられ対決」では、総合司会を務めた東京03・角田が、学生時代に憧れていた杉山清貴の「さよならのオーシャン」を全力で歌唱。曲中に杉山清貴本人がステージへ現れて、歓喜の表情を浮かべる角田と一緒に力強い歌声を響かせた後、本家の杉山が「ふたりの夏物語」を披露。どこまでも真っ直ぐ伸びていく歌声が会場内を暖かく包み込んだ。
撮影=増田慶、高田真希子
撮影=増田慶、高田真希子
イベントは終盤戦に差し掛かり、今回出場の女性アイドルを中心とした応援パフォーマンス企画「昭和〜平成〜令和アイドル祭り ノーサイドアイドルメドレー」に突入。世代を超えた数々のアイドルソングがメドレー形式で披露される中、飯塚高史の乱入で乱闘騒ぎになる一幕も。また、男性アイドルとして野々村真、久保田篤、東京03・豊本、高城れにの4人が「ウキウキWatching」を披露するなど、紅白の組分けに捉われない“ノーサイド”を象徴したコラボーレーションが実現した。
撮影=増田慶、高田真希子
「THE名曲対決」として打ち出された対決では、東京・両国国技館でカウントダウンコンサートを行っていたさだまさしが、同会場からの中継で「償い」を歌唱。平松愛理は1992年に発表された大ヒット曲『部屋とYシャツと私』の27年越しの続編として今年発表された「部屋とYシャツと私〜あれから〜」を佐々木彩夏のコンテンポラリーダンスと共に届けた。「歌姫DIVA対決」で登場した倖田來未が、7人のダンサーを従えて、「GOLDFINGER '99」をダンサブルにアレンジした「GOLDFINGER 2019」で激しいパフォーマンスを魅せる。対するNOKKOはレベッカの代表曲「フレンズ」を熱唱し、色褪せない歌声で会場の空気を一変させた。
撮影=増田慶、高田真希子
撮影=増田慶、高田真希子
最後に用意された対決は、お待ちかねの「しげる対決」。まずは、先日行われた歌合戦の記者会見にもサプライズで登場した泉谷しげるが「春夏秋冬」で渋みのある歌声を轟かせる。大トリの松崎しげるが、ももクロライブでもお馴染みの「愛のメモリー」を力強く歌い上げて貫禄を見せつけていると、会場内に5,000枚の“松崎しげるのお面”が降り注ぐというサプライズが待っていた。そして全出演者のパフォーマンスが終わったところでAbemaTVの視聴者による投票が集計され、白組の勝利が決定。今年はSNSでの投票も実施され、数多くの投票が寄せられた。百田夏菜子が優勝旗を受け取ったのち、水前寺清子を中心に出演者が“ノーサイド”で「三百六十五歩のマーチ」を合唱。今年も数々の名勝負を生んだ「第3回 ももいろ歌合戦」はフィナーレを迎えた。
撮影=増田慶、高田真希子
撮影=増田慶、高田真希子
歌合戦の終了後は、ももクロによるカウントダウンライブがスタートし、客席が再度ヒートアップする中で「行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-」を披露し、観客やステージに再登場した歌合戦の出演者と共に新年を迎えた。その後は、新曲「stay gold」や、人気曲「吼えろ」などを次々に届けてファンを魅了。8時間以上に亘って行われた年越しライブイベントは「今宵、ライブの下へ」で幕を下ろした。
撮影=増田慶、高田真希子
撮影=増田慶、高田真希子
撮影=増田慶、高田真希子
撮影=増田慶、高田真希子