楠本桃子のゲームコラムvol.113 隠れた大名作が豊作!インディーゲーム3選

コラム
アニメ/ゲーム
2020.2.8
 ※製品紹介サイトより引用

※製品紹介サイトより引用

画像を全て表示(4件)

今回はニンテンドースイッチでプレイできるインディーゲームを3本紹介! インディーゲームと侮るなかれ! 大作ゲームに負けず劣らずの名作ゲームがたくさん配信されています。

どれも気軽にダウンロードができるソフトばかりなので、是非一度プレイしてみてください!

 

『コーヒートーク』

※製品紹介サイトより引用

※製品紹介サイトより引用

本作は訪れる人々との会話を楽しみ、彼らの人生をかえるきっかけとなる、一杯のあたたかいコーヒーを提供する、という『VA-11 Hall-A』ライクなアドベンチャーゲーム。

『VA-11 Hall-A』では主人公のバーテンとなって接客を行っていましたが、『コーヒートーク』ではカフェ店員となってお客様をもてなします。舞台になるのは2020年のシアトル。

ここでは人間はもちろん、エルフや人魚、サキュバスなど様々な種族がそれぞれに恋愛や仕事、いくつもの悩みを抱えて暮らしています。プレイヤーは深夜にだけ開く喫茶店のバリスタとして、コーヒーを入れて提供するだけというとてもシンプルなゲームです。

お客様の要望に従ってコーヒーを淹れるか、自分が思うままにオリジナルブレンドのコーヒーを淹れるかはプレイヤーの選択次第。会話を通じて、彼らの人生を変えるかもしれない1杯を提供しましょう。

「このゲームでは、人種的ステレオタイプや偏見など、文化の多様性を描く際に直面せざるをえない問題を"ファンタジー"という設定で表現しています。」とのことで、現代の日本に生きる私たちにとっても共感ができる部分が多いはず。

様々な種族のキャラクター達のお話は心地良く、それでいてどこかシニカル。お客様の会話を聴いているだけでどんどん『コーヒートーク』の世界に惹かれていってしまいます。お客さんの要望によって、ラテアートも描くことが可能。難易度は高めなので、練習あるのみ!真夜中の温かい飲み物と会話に合う、チルホップミュージックも本作の魅力を高めています。

一日の終わりに癒しを求めて少しずつ遊んでいきたいゲームです。

『Graveyard Keeper』

※製品紹介サイトより引用

※製品紹介サイトより引用

一部では「暗黒牧場物語」とも呼ばれている本作は、墓地を管理する管理人となって荒廃した教会と墓地を立て直していくゲーム。運ばれてきた死体を埋め、埋葬証明書を討って換金し、そのお金で土地を開拓しつつ復興に必要な道具や設備を整えていく、というダークな『牧場物語』とも言える作品です。

しかし、本作では墓地と死体とあやしい宗教にまみれた冒涜生活がテーマ。畑を耕す代わりに墓を修理し、時には死体からとあるモノを入手し換金し、教会を建ててからは聖職者として活動しつつ信者を増やしていく……という、ほのぼのしたスローライフとは完璧に真逆です。

異世界から転生してきた男性が主人公なので、元の世界に帰る、という大きなストーリー目標はあるのですが、墓守ライフが楽しすぎて放置してしまいがち。

ダンジョン探索やクエストの受注、道具の制作に作物のお世話、料理に釣りなど、行えることは盛りだくさん!その分毎日せわしなく動き回ることになるのですが、今日はアレをしよう、明日はあそこに行って……などと頭をフル回転させながらのプレイは熱中度も最強!

気付けば恐ろしいほどの時間が経っていることに……。死体をゾンビにして労働力にすることもでき、不謹慎なネタも数多く散りばめられています。

蔓延する死に怯え、人々が魔女狩りと宗教に救いを求める暗黒期の中世が舞台となっているため、古き良きホラー映画が好きな方にとっても楽しめる要素がたくさん。ボリュームもあり、長く遊べるゲームなので、自分なりの楽しみ方を見つけやすい作品でもあります。

オトナ向け(?)の怪しい墓守ライフを体験してみたい方、『Graveyard Keeper』がピッタリですよ!!

『To the Moon』

※製品紹介サイトより引用

※製品紹介サイトより引用

『To the Moon』は、2011年にリリースされてから、世界中で大絶賛を受けたアドベンチャーゲーム。主人公の2人は少し変わった仕事をしており、それは人生の最後の最期、思い残すことなく死を迎えるために、思い残した夢を叶えてあげること。

そんな仕事の中で、一人の老人の「月に行きたい」という夢を叶えるために2人は行動を起こします。月に行きたい、という願いを持ちながらも既に昏睡状態になってしまっている老人のため、2人は彼の過去を追体験していく……。というストーリーの本作は、ストーリーに対する評価が高く、日本語版ではローカライズを担当したハチノヨンの手腕も絶賛されています。

本作はRPGツクールXPで作成されておりながら、GameSpotの2011年のゲーム・オブ・ザ・イヤーで「Best Story」賞を受賞しています。更に、本作を原作とした長編アニメーションの制作も進行中。

インディーゲームでありながら各方面に影響を与えている本作。ダウンロードで簡単にプレイできるため、是非その感動を味わってみてください!

シェア / 保存先を選択