Smallpools 待望の来日ワンマン公演に満員のduoが踊り揺れた一夜

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Smallpools来日公演 2015.12.1 @shibuya duo MUSIC EXCHANGE

8月の来日時に『サマーソニック2015』への出演と、限られたファンに向けたプレミアム・ライヴを行ったスモールプールズが再来日。サマーソニックでファンになった人もいただろうし、もちろんそれ以前からのファンにとっても、待ちに待った単独ライブが開催された。

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クラシックの名曲「四季より「春」」に乗って登場するメンバーたち。最初に登場したボー(Dr)のバスドラムがストリングスの調べに楔を打ち込み、赤いジャケット姿のショーン(Vo/Key)がコンダクターのように手を広げると、会場全体から喜びと興奮を帯びた声が飛ぶ。一曲目の「オーヴァー・アンド・オーヴァー」からいきなり場内はシンガロング。これだけのファンたちがみな英語の曲を覚えてきていることに驚く間もなく、ジョー(B)とボーがうねるようなグルーヴを生み出して「ダイイン・トゥ・リヴ」へ。「メイソン・ジャー」「アメリカン・ラヴ」と続ける間、オーディエンスは歌いまくり、跳びまくりで盛り上がり、メンバーたちも時折笑みを見せながら、持ち前の即効性十分なポップソングたちを繰り出していく。といっても、4人の生み出す音はだいぶパワフル。ボーのドラムなどそこらのパンクバンドよりよっぽど強烈なビート感で、強力な肉体性をもったサウンドを牽引している。キャッチーで心地よいメロディとタフなバンドアンサンブルを併せ持った彼らだからこそ、言葉の違いがあってもこれだけの観衆を踊らせることができるのだろう。

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演出やパフォーマンスの面でも楽しませてくれたこの日。ジャケットを脱いだショーンに向けて客席から「Mr.マッスル!」の掛け声が飛ぶと、笑いながら腕立てまで披露する大サービスだ。そこからニューウェーブ風味の「ホワッツ・ザット・ア・ピクチャー・オブ?」ではショーンが客席前列に突入、ファンに持ち上げられながら歌う。一転、「リーン・オン/リーン・オン・ミー」ではマイク(G)がアコギに持ち替え、ボーがバケツをひっくり返したパーカッションを演奏。4人が横並びになってカントリー・フォーク調のどこか懐かしいメロディを届けたかと思えば、続く「ラヴタップ!」では、間奏でステージから姿を消したショーンが、今度は後方から客席に再突入! 狂喜する観客にもみくちゃにされながら、最高の盛り上がりを見せた。

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客席に向けて「良い感じ? (僕は)いま疲れたよ」なんて話しかけるショーン。気づけばもう本編はラストだ。演奏されたのは、前回来日時のプレミアムライヴではミニチュアサイズのシャチが客席を舞った「キラー・ホエールズ」。この日は2m級の巨大なシャチが登場し、満員の人波を泳ぎまくる。あっという間の1時間ほど。当然のように拍手は鳴りやまず、アンコールへ。

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4人はまず「ノー・ストーリー・タイム」を披露したあと、「Thank you very much, Tokyo!! ありがとう!」とストレートに感謝の気持ちを伝える。そして今日一番の大歓声の中、聞こえてきたのは耳慣れたあのイントロ。そう、最後の最後で「ドリーミング」である。ハネたリズムとハイトーンの歌声、歯切れの良いシンセの音に、誰もが歌い飛び跳ねて、Smallpoolsの初の単独来日公演は幕を下ろした。

日本の音楽シーンを見渡しても、スクエアなリズムや80’s~90’sを彷彿とさせる音作りはひとつのトレンドとなっているが、彼らのサウンドは本場ならではの質感とどこか日本の歌謡曲とも通じるようなメロディ、合いの手の入れやすさなどから見ても、まさにシーンにドンピシャ。しかもメンバーそれぞれ幅広い音楽的嗜好を持っているから、引き出しも豊富そう。早いタイミングでの新作と、それを引っ提げたロングセットのライブに触れたい、そう強く思わせてくれる一夜であった。



撮影=MASANORI NARUSE 文=風間大洋

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セットリスト

1. オーヴァー・アンド・オーヴァー

2. ダイイン・トゥ・リヴ

3. メイソン・ジャー

4. アメリカン・ラヴ

5. ホワッツ・ザット・ア・ピクチャー・オブ?

6. ア・リアル・ヒーロー(カバー)

7. カラオケ/ヒューマン(マッシュアップ)

8. ストリートファイト

9. リーン・オン/リーン・オン・ミー(マッシュアップ)

10. ラヴタップ!

11. キラー・ホエールズ

[ENCORE]

12. ノー・ストーリー・タイム

13. ドリーミング

 

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