松本幸四郎、NHK・Eテレ『にっぽんの芸能』とコラボで新・舞踊プロジェクトがスタート
松本幸四郎
歌舞伎俳優・松本幸四郎とNHK・Eテレ『にっぽんの芸能』がコラボし、「今を生き抜くための日本舞踊」を作るプロジェクトが開始されることが発表された。
本プロジェクトは、松本幸四郎の発案で、「舞台が無ければ俳優は何も出来ないのだろうか?今、自分がやるべきことは一体何か?」「いつか晴れて舞台が開けば、その時はもちろん頑張る。でも舞台に関わる全ての人々がこの苦しい時を乗り越えるためにも、今、何かしなきゃいけない」とNHKに話したことからスタートした。
プロジェクトの柱は、「舞踊家全員が一度も会わない舞踊作品」の制作と、舞踊動画の募集の2つ。
幸四郎が1年かけて準備してきた大規模な日本舞踊の公演のために作られた12分の音源を元に、出演予定だった47人の舞踊家たちの自撮り動画を集め、「舞踊家全員が一度も会わない舞踊作品」を制作。これまでの大人数リモート収録のようにリモート画面を並べるのではなく、合成や加工技術を駆使し「誰でも、何度見ても楽しめる」エンターテインメント作品に仕上げるという。また、子どもでもすぐに踊れる1分サイズの動画「幸四郎と踊ろう」をインターネットで公開し、動画投稿を受け付ける。
プロジェクトについては2020年5月22日(金)の『にっぽんの芸能』内でも紹介され、募集サイトも放送時間頃にオープンを予定。また、7月3日(金)放送「踊れ!今こそ幸四郎と47人の舞踊家(仮)」で完成作品が放送される予定だという。各プロジェクト詳細は以下のとおり。
■幸四郎プロジェクト①「夢追う子~ハレの日への道しるべ」
作品のテーマは「夢追う子」。踊りに魅了され、あこがれて舞踊家になった47人の情熱と歓喜を表現する、パワフルで明るい作品です。舞踊家ひとりひとりに振付動画を送り、それを元に各自稽古。一人ずつ撮影した動画を背景と組み合わせて、1つの映像作品に仕上げます。大人数リモート収録はすでにさまざまなジャンルで行われていますが、今回の見どころは、映像の合成や加工技術を駆使し、美しい衣装と共に「誰でも、何度見ても楽しめる」エンターテインメント作品に仕上げること。映像作家の力も借りて、新しい日本舞踊の可能性に挑みます。
■幸四郎プロジェクト②「夢追う子になろう!」
誰でもどこでも踊りは出来る。自分もまわりも笑顔になる。そんな踊りの力を子どもにも大人にも感じて欲しいと、今回特別に、幸四郎さん自ら「夢追う子」の2分版の振付を作成。歌舞伎の見得や六方、日本舞踊独特の手の表現など、短い中に日本のおどりのエッセンスが盛り込まれた楽しい作品です。この動画を番組サイトで公開して動画投稿を募集。集まった動画の一部は番組で紹介します。