舞台衣装としてマスクを 架空の王国を舞台にした やみ・あがりシアター短編集公演『謁見』が上演決定

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2020.6.1
やみ・あがりシアター短編集公演『謁見』

やみ・あがりシアター短編集公演『謁見』

 

2020年6月18日(木)~21日(日)スタジオ空洞にて、やみ・あがりシアターの短編集公演『謁見』が上演されることが決定した。

オンラインではなく、オフライン(劇場)にて行われる本公演『謁見』は、口元を覆う民族衣装の国の女王陛下と、謁見に来た人びとの連作短編集。全シーンを通じて、出演者は互いに約たたみ一畳程度の距離をとって演技をし、それに準じて、来場者と出演者、客席同士も同様の距離をとるという。また、出演者は口元を覆う衣装で、各謁見の前に手指の消毒を行い、来場者にも「女王陛下にまみえるのだという心を高めるための演出上の都合として」各種感染症対策に協力してもらうようにするという。女王役には小角まや(アマヤドリ)、謁見者には加藤睦望(やみ・あがりシアター)をはじめ、安東信助(日本のラジオ)、市川歩吉成豊依乃王里(箱庭円舞曲)らが出演する。

今回の公演に関し、やみ・あがりシアターは「オンライン演劇の道が模索される中、我々はオフライン、劇場で観客と同じ空間の中で上演される場を模索しました。演出上のこだわりをお客様含めてご協力いただいた結果、人と人の距離を保ち、皆が積極的に口元を覆う劇空間となる、予定です。(中略)インドでは華やかなウェディングマスクも登場しているそうです。ファッションとして、舞台衣装としてのマスクも見どころの一つになるのではと思います。やみ・あがりシアターはこの社会情勢の中、新規に劇場を予約し、今しかできない演劇に挑みます。」とコメントしている。

公演情報

やみ・あがりシアター『謁見』

日程:2020年6月18日(土)~6月21日(日) 全13回公演予定
会場:スタジオ空洞
作・演出:笠浦静花
出演:
加藤睦望(やみ・あがりシアター)
安東信助(日本のラジオ) 市川歩
吉成豊 依乃王里(箱庭円舞曲)
小角まや(アマヤドリ)
 

一般 3000円
生涯無料パスポートをお持ちの方 0円
※各回定員8名 抽選式
 
■やみ・あがりシアター公式HP:http://yamiagaritheater.jp/
 
あらすじ
コクトー王国では、海を挟んだ隣国との長年にわたる戦争が終わり、若き女王は和平の証として、敵国の王子を婿に迎えた。結婚と天下の泰平を祝して、平民たちにも特別に女王との謁見の機会が与えられることになった。全国民から毎日一人、厳正なくじで選ばれるという。
「親愛なる女王陛下、来た者の手指は清めてからお連れいたしますがね、それでも互いに手を伸ばして届くような距離には決して近づいてはなりません。下々の者なんて何をするか分かりませんからね。陛下はご存じないでしょうが、平民というのは、ときには口布を外して話すようなこともあるとか。とにかく考えられないほど、陛下とは育ちが違うのです……。」
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