渋谷La.mama再始動秘話【Vol.3 ザ・ラヂオカセッツ】ーーコロナ禍、ライブハウスを陰で支えたバンドの想い

インタビュー
音楽
2020.6.24
ザ・ラヂオカセッツ

ザ・ラヂオカセッツ

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コロナ禍、ライブハウスが苦境に立たされていることは誰もが知るところだ。そんな中、ライブハウスを支援するため多くのアーティストがとった行動から、両者の強い繋がりに気づき、心打たれた人は少なくなかっただろう。渋谷の老舗ライブハウス・La.mamaも例外ではない。親交の深いバンドに助けられ、数々の配信テストを重ね、ついに6月26日を皮切りに、無観客ライブの開催を発表するに至った。この連載では、ライブハウスを支えたバンドの視点から、このような状況でも前向きに動き続けたLa.mamaの物語を三篇にわたり綴る。第三弾は7月3日に無観客ライブ『ただいま!ライブハウス』を開催するザ・ラヂオカセッツの山下秀樹(Vo/Gt)に話を訊いた。

――1月に新メンバーとして渡辺(Ba/Vo)さんを迎え再始動ということで、今回のLa.mama再始動と縁がありそうですね。

La.mamaはここぞ!という時にいつも声をかけてくれます。優しかったり厳しかったり、熱も持って近い距離感で接してくれるライブハウスですね。

――初めて出演されたのはいつでしょうか?

バンドを結成して間もない頃、大先輩であるHIGHWAY61とSTANCE PUNKSの2マンライブのオープニングアクトとして出演したときです。

――それから出演するように。

そうですね、そこから何度も歌わせてもらっています。ライブをしたり、観に来たり、忘れもしない夜ばかりです。

ザ・ラヂオカセッツ

ザ・ラヂオカセッツ

――これまでライブはどのくらいの頻度で?

月に2〜3本。遠征がある時などは5〜6本ありました。スタジオは少なくとも必ず週1以上は入っていましたね。

――ライブの醍醐味はなんでしょうか。

近い距離でお客さんの目や顔を見て歌えるところです。だから無観客でのライブはまず不思議な感覚になると思います。正直、ライブハウスを使っていつも通りバンドセットでの配信ライブをやるか、迷っている段階でした。

――ライブをやっていない間も、新しいMVやデモ音源の公開などできることで活動されている印象でした。今回無観客ライブを開催することになったのはどうしてですか?

La.mamaが素晴らしい映像・音環境での機会をくれて、背中を押してくれたおかげですね。感謝しています。

4月6日に急遽公開された 「オンボロ」 MV

――アコースティックでの配信ライブの際、“この配信をきっかけに約5年ぶりに​見れてよかった”といったコメントも見かけて、配信ライブならではの良いこともあるなと思いました。

そうですね。無観客とは言ってもレンズの向こう・電波の向こうには必ず人がいるので、一人一人に向けて、会えないけどすぐそばにいるような気持ちで歌えたらと思っています。あとはメンバーとライブハウスとで、違う環境をどれだけ楽しめるか、です。

――それでは最後に7月3日に無観客ライブ『ただいま!ライブハウス』開催に寄せて、La.mamaにメッセージをどうぞ!

何度も立ったステージで、最高な夜もあれば時には迷惑もかけました。色濃い思い出が詰まったLa.mamaから、ザ・ラヂオカセッツとしてライブ活動を再開出来ることがとても嬉しいです。思いきり、やらせてください!

ザ・ラヂオカセッツ 「ライブハウス」 MV

 

配信情報

ザ・ラヂオカセッツ 無観客ライブ『ただいま!ライブハウス』
7/3(金)@La.mama 20:00 配信スタート
(7/10(金)23:59まで視聴可能)

ライブハウス情報

La.mama

La.mama

1982年、渋谷にオープン。
音楽のライブに限らず、演劇やコントなど様々なイベントを行っており、ジャンルにこだわることのないライブスポット。
アマチュアの育成に力を入れており、厳しいオーディションを通過したアーティストは、アマチュアのレベルを抜けている。
これまでに多くのアーティストたちがここをホームグラウンドとし、プロとしてデビュー後、ビッグアーティストになったアーティストも少なくない。
自主レーベルによる音源のリリースや、外部でのイベントなども積極的に行っている。

▼La.mamaオフィシャルサイト
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