主演は吉永小百合、松坂桃李&広瀬すずらは初共演! 映画『いのちの停車場』キャスト・スタッフを発表
(C)2021「いのちの停車場」製作委員会
2021年公開の映画『いのちの停車場』の出演キャストと監督が発表された。
『いのちの停車場』は、『サイレント・ブレス』や、NHKで放送中のテレビドラマ『ディア・ペイシェント』原作小説で南杏子氏の同名小説を映画化するもの。大学病院に勤めていた救命救急医がある事情から父の住む実家へ戻り、在宅医療を通して患者と向き合う姿を描き、尊厳死・安楽死などの現代医療制度のテーマにも切り込んだ作品だ。
原作書影『いのちの停車場』(幻冬舎)
主演をつとめるのは、女優の吉永小百合。『北の桜守』、『最高の人生の見つけ方』などに主演し、これまでに121本の映画に出演してきた吉永は、本作で自身初となる医師役=白石咲和子を演じることに。咲和子は、“まほろば診療所”でこれまで自分が経験してきた医療とは異なるかたちで“いのち”との向き合う。医師役への初挑戦を考えていた吉永は、2019年の夏前に原作と出会い、その内容にほれ込んだとのこと。在宅医療を行う“つるかめ診療所”の鶴岡優子氏、鶴岡浩樹氏や、東京女子医科大学病院・救命救急センター長の矢口有乃氏に医療指導を受けて撮影に臨んでいる。
また、医大の卒業生で、咲和子を追ってまほろば診療所で働くようになる元大学病院事務員・野呂聖二を松坂桃李が、まほろば診療所を支え続けてきた訪問看護師・星野麻世を広瀬すずが演じる。松坂と広瀬は、どちらも本作で吉永と初共演を果たす。さらに、まほろば診療所の三代目院長・仙川徹を西田敏行が、咲和子の父で元美術教師の白石達郎を田中泯が演じている。
メガホンをとるのは『八日目の蝉』『ソロモンの偽証 前篇・事件 / 後篇・裁判』『グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜』などの成島出監督。山田洋次監督の作品の助監督・共同脚本で知られる平松恵美子氏が脚本を手がける。
キャスト・スタッフ・原作者のコメントは以下のとおり。
吉永小百合(白石咲和子 役)
幼い頃、身体が弱くて何度も入院し、素晴らしい先生に救(たす)けていただきました。今、私はどんなドクター像を作ることが出来るか、心が弾む毎日、しっかり準備します。医療関係の方々へ感謝の思いを込め、“生と死”をしっかり見つめる作品をみんなで力を合わせて作ります。
松坂桃李 (野呂聖二 役)
今回、吉永小百合さんとご一緒できること、大変嬉しく思います。 と同時に物凄く緊張しております。
命の尊さが温かく、時に残酷なくらいゆっくり伝わってくるこの感情を大事にしながら、向き合っていければと思います。
成島組の現場は初めてですが、本読みやリハーサルを重ね、しっかりと溶け込めるよう、良い緊張感をもって臨んでいきます。
広瀬すず(星野麻世 役)
成島監督、吉永小百合さんをはじめ、このような素敵な共演者の皆様と一緒にお芝居ができることを、そわそわしながらも、楽しみで仕方がありません。演じる麻世さんも、彼女の色んな心に触れられるよう、まほろばの家族と一緒に楽しみながら一生懸命演じられたらなと思います。
西田敏行(仙川徹 役)
憧れの吉永小百合さんを座長に頂き、「いのちの停車場」という作品に参加出来ることで、齢72の私は、喜びと緊張で生きる力が、みなぎって参りました。
この「いのちの停車場」の持つテーマと哲学を皆さんに投げ掛け、生きる事、死ぬ事への思いを巡らせて頂けたら、幸甚です。
誰も避けては通れない死とは!?
田中泯(白石達郎 役)
私は二人居ない。そしてたった一度の人生を生きている。「その人」も唯一無二の人生を生きる人だ。台本の中の「その人」に僕は震えた。言葉で書き上げられた台本をこんなにうらめしく思ったことはない。「その人」となって僕が映画の中に居る?居たい!僕の全身は本当を見つけられるのか、不安だ。が、絶対に「その人」をそこに居させてみせる。
成島出(監督)
主演の吉永小百合さんをはじめ、若手実力派俳優の松坂桃李さん、広瀬すずさんなど、豪華なキャスティングで本作を迎えることができ、ワクワクしています。
現代日本が抱える医療制度の問題点を背景に<“いのち”とは何か>を問いかけます。そして作品を通して“生きる希望”が持てるように仕上げたいと思います。
南 杏子(原作者)
映画化のお話をいただいたときは夢かと思いました。原作者としてこれ以上の幸せはありません。多くの方々の力で小説が三次元に立ち上がり、新鮮な命が吹き込まれるのを楽しみにしています。吉永小百合さんに主役を演じていただけるのは本当に感激です。ベテラン女医ブームが来る――と確信しています。
『いのちの停車場』は2021年全国ロードショー。