北川景子が綾野剛にめんどくさい鬼がらみ? 映画『ドクター・デスの遺産』完成報告イベントで“シンクロバディ”ぶりを披露
左から、北川景子、綾野剛
11月2日(月)、映画『ドクター・デスの遺産ーBLACK FILEー』完成報告イベントが東京・esports銀座studioで行われ、綾野剛と北川景子が登壇した。
『ドクター・デスの遺産ーBLACK FILEー』は、2010年の『さよならドビュッシー』で、このミステリーがすごい!大賞を受賞してデビューした小説家・中山七里氏のクライム・サスペンス小説『ドクター・デスの遺産』を実写映画化するもの。二人の刑事が香終末期の患者ばかりを襲う連続不審死事件を捜査する姿を描いたクライム・サスペンスだ。登場する「ドクター・デス」は、130人を安楽死させて「死の医師」と呼ばれた、ジャック・ケヴォーキアンをモデルにしたという。警視庁捜査一課の敏腕刑事・犬養隼人役で綾野剛が主演し、犬養のバディである冷静沈着な刑事・高千穂明日香を北川景子が共演。そのほか、前野朋哉、青山美郷、石黒賢、そして、岡田健史が新米刑事役で出演している。メガホンをとったのは、『神様のカルテ』などで知られる深川栄洋監督。
イベント冒頭の約4分間の特別映像上映が終わると、綾野と北川が登場。本作では初となる一般客を入れ込んでのイベントということもあり、綾野は「お客さんが入っていることにグッときますね。素直に嬉しいです」と、会場と中継配信の視聴者へ挨拶。北川は「2020年色々なことがありましたが、やっとお届けできるという感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔で語った。そして、産後初の公の場となる北川は、綾野とMCからお祝いの言葉を贈られ、「ありがとうございます」と感謝した。
今回、警視庁捜査一課No1コンビの犬養隼人と高千穂明日香をそれぞれ演じた綾野と北川。コンビを作り上げる上での役作りについての質問に対して綾野は「本当に何も話してないんです。打ち合わせもしていないし、どんなバディにしようかという話し合いもしていない。北川さんとは波長があうし、信頼と敬意もあって、無茶な気概をもたずとも素直に役に入れましたね」と語り、北川は「綾野さんの演技を全て受け入れられるように、どっしりと構えていました」と撮影時の二人の信頼関係の高さをうかがわせ、綾野は「普通バディは凸凹バディですが、今回はシンクロバディでした」と犬養、高千穂の関係性について語った。
北川景子
また、綾野は“北川と高千穂の共通点”を「とにかく受け皿が広い」と告白すると、北川も“綾野と犬養の共通点”を「話しかけられないくらいのストイックな集中力」とコメント。さらに、「俳優としてデビューした年が同じで同期なので、同じ景色を見ながら活動してきたからやりやすく、気兼ねなく接することが出来ました」と撮影を振り返り、仲睦まじい様子を見せた。
そんな二人は、劇中で“安楽死”を手口にする連続殺人犯ドクター・デスを追うことに。作品について、綾野は「禁断の内容に触れる緊張感もあり、重厚な重さだけではない軽やかさもあるなと思いました。エンターテインメントとしても楽しめる作品になっています」と自信をのぞかせる。一方の北川は「なかなか詳しく描かれなかったタブーに触れているなという印象です。被害者遺族が犯人をかばい、雲をつかむような捜査で何が悪なのか善なのか、わからなくなくなりました」と脚本を読んだ時の印象を語る。
綾野剛
また、犬養と高千穂の居酒屋でのシーンについて聞かれると、綾野は「北川さんから出てきたものは全部受け入れる覚悟でいました(笑)」と笑みをこぼし、北川は「監督とも話して、めんどくさい鬼絡みをしようと決めていました(笑)」と会場を沸かした。
イベントでは、招待された観客から、綾野と北川に直接質問する時間が設けられた。お客さんからは<次共演するとしたらどういう役で共演したいですか?>という質問に対し北川は「夫婦役ですね(笑)コメディ映画をやりたいなと思います」と回答し、綾野を驚かせた。そして綾野は「転がされるんだろうなあ(笑)」と答え、「真面目な夫と破天荒な嫁みたいな、今回とは逆の関係がいいよね」と笑顔で返した。
また、「まだ解禁されていないシークレットキャストについての感想は?」という質問も。これに、綾野は「シークレットキャストは二人いますが、そのキャストがドクター・デスとは限らないんです。内部にいるのか、外部にいるのか、もしかしたら高千穂がそうかもしれないし、犬養かもしれない」と回答。北川も「キャストを聞いてこの人なんだと思いました。ネタバレになってしまうのでこれ以上言えないですが、とにかく楽しみにしていてほしいです」と、含みを残した。
左から、北川景子、綾野剛
イベント終盤には、“警視庁捜査一課のNo.1コンビ”を演じている綾野と北川のコンビ度を測るチェックを実施。計5問の質問に対し“A”“B”で回答していき、最終的に何%のコンビ度か測るというものだ。綾野は、「100%を獲得するために北川さんにガチガチ寄せる」と意気込んでいたものの、結果は3問一致・コンビ度は60%という結果に。それを受けた北川は「初日にもう一回やりたい!」と悔しい様子を見せていた。
最後に、北川は「撮影が夏だったので、熱くて本当に大変だったのですが、この作品は本気でやらなければいけないと、綾野さんと魂を込めて撮影しました。2020年は本当に色々ありましたが、私と綾野さんの痛快なやり取り、アクションを見て、スカッとした気分になってほしいです」とコメント。綾野は「ようやく公開を迎えようとしています。この作品が観た方にどのように受け取られるか今から楽しみです。エンターテイメントでは不急かもしれないけど、不要ではないと思っています。何を届けるかよりも、どう届けるかが大事だと思いました」とイベントを締めくくった。
『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』は11月13日(金) 全国ロードショー。