世界に挑み、ダイアナ妃やフロイトにも愛された画家 『没後70年 吉田博展』2021年1月より東京都美術館にて開催決定

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2020.12.7
『没後70年 吉田博展』

『没後70年 吉田博展』

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明治、大正、昭和にかけて風景画の第一人者として活躍した吉田博の木版画を紹介する『没後70年 吉田博展』が、2021年1月26日(火)から3月28日(日)まで、東京都美術館にて開催される。

《冨士拾景 朝日》大正15(1926)年 木版、紙 53.3×71.2cm

《冨士拾景 朝日》大正15(1926)年 木版、紙 53.3×71.2cm

吉田博は福岡県久留米市の生まれ。若き日から洋画に取り組み、幾度もの海外体験を通じて東西の芸術に触れながら、自然に向き合った厳しい写実による質の高い絵画表現を確立した。本展では、油彩画・水彩画の分野で才能を発揮した吉田が、画業後期に挑戦し、新たな境地を切り開いた木版画を紹介。初期から晩年までの木版画が一堂に集結するとともに、版木や写生帖もあわせて展示されるという。

《東京拾二題 落合徳川ぼたん園》昭和3(1928)年 木版、紙 25.0×37.2cm

《東京拾二題 落合徳川ぼたん園》昭和3(1928)年 木版、紙 25.0×37.2cm

世界各国を旅し雄大な自然をとらえた吉田の木版画は、アメリカをはじめ海外で早くから紹介され、現在も高い評価を誇る。イギリスのダイアナ妃や精神科医フロイトに愛されたことでも知られている。日本に生きる画家として、世界に対抗しうるオリジナルな「絵」とは何かを模索し続けた末に生まれた、新しい木版画の全容を紹介する。

《印度と東南アジア タジマハルの朝霧 第五》昭和7(1932)年 木版、紙 36.2×51.0cm

《印度と東南アジア タジマハルの朝霧 第五》昭和7(1932)年 木版、紙 36.2×51.0cm

《蘇洲》昭和15(1940)年 木版、紙 24.7×37.5cm

《蘇洲》昭和15(1940)年 木版、紙 24.7×37.5cm

『没後70年 吉田博展』は、2021年1月26日(火)から3月28日(日)まで、東京都美術館にて開催。

展覧会情報

没後70年 吉田博展
会期:2021年1月26日(火)~ 3月28日(日)
会場:東京都美術館 企画展示室
休室日:月曜日
開室時間:9:30~17:30
観覧料:詳細は決まり次第、特設WEBサイト等でお知らせします。
特設WEBサイト:https://yoshida-exhn.jp
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
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