中井和哉のコメント到着 声優が司馬遼太郎作品の朗読に挑むラジオ『司馬遼太郎短篇傑作選』に出演、『結城秀康』を朗読

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2021.5.14

中井和哉が、ラジオ番組『川口技研 Presents 司馬遼太郎短篇傑作選』SEASON 9に出演することが分かった。朗読作品は『結城秀康』。“天下人の子”の悲哀を熱演する。2021年5月15日から7月3日まで全8回放送。

【コメント】中井和哉

「世が世であれば…」という言い回しはよく使われますが、まさに世が世であったにも関わらず歴史の中心に躍り出ることのなかった秀康の存在そのものに、陰のドラマ性を感じます。出生の経緯ゆえに軽んじられるのは、あの時代仕方のないこととしても、抜きんでた器量や威厳がかえって彼を縛り付けるという人生の皮肉。大きな歴史のうねりの中、 主役になり得た人物が若くして消えていく虚しさが印象的でした。

台詞での展開が過去に朗読させていただいた作品に比べて少ないように感じたので、今まで以上に地の文の小気味よさを表現できるよう、リズム感を意識しました。登場人物に感情を乗せて読み進めるうちに、秀康の物語であると同時に「ある二人の父親の物語」という側面が色濃くなっていった感がありました。

格調高く歴史の大局が描かれると同時に、父と息子のどうしようもなく複雑な想いの絡み合いも浮かび上がる。味わい深い作品を読ませていただいて嬉しかったです。ぜひ、皆さんにも楽しんでいただければと思います。

同番組は、人気男性声優が文豪・司馬遼太郎作品の朗読に挑む朗読番組。中井和哉の同番組出演は第8期(SEASON8)『千葉周作』以来9回目となる。SEASON9にはこれまで、小野大輔・福山潤・浪川大輔・石川英郎・鈴村健一らが出演してきた。

『結城秀康』あらすじ

物語の主人公は結城秀康。徳川家康の次男であるが、出生経緯もあり父からの愛情を受けることなく、小牧・長久手の戦い和睦の条件として、11歳で羽柴秀吉のもとへ人質に出された。秀吉の養子となって5年後、秀吉に実子の鶴丸が生まれる。鶴丸を後継者に指名した秀吉。 秀康は北関東の名族結城氏のもとへ婿養子に出された。時は流れ関ケ原の戦い。それは秀康にとって“ふたりの父”の戦いでもあった。秀でた出自と器量をもちながら数奇な運命に翻弄された武将、結城秀康の生涯とは……。

『川口技研 Presents 司馬遼太郎短篇傑作選 SEASON 9』は、毎週土曜日 18:00~18:30にOBCラジオ大阪をキーステーションにTBSラジオと同時放送。

放送情報

SEASON 9 第6作品目
中井和哉​ VS 司馬遼太郎『理心流異聞』

(放送期間:5月15日~7月3日/全8回)

『川口技研 Presents 司馬遼太郎短篇傑作選 SEASON 9』
【放送日時】
毎週土曜日 18:00~18:30
【放送局】
OBCラジオ大阪、 TBSラジオ 2局同時放送
【番組ナビゲーター】
竹下景子(女優)

【公式HP】
http://www.obc1314.co.jp/bangumi/shiba/
【公式Twitterアカウント】
@masterpiece0919 ハッシュタグ #ガチシバ
番組はradikoでもお楽しみ下さい。 放送1週間後までタイムシフトでお楽しみいただけます。
http://radiko.jp/

 

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