会場に響き渡る「うまぴょい伝説」! 『ウマ娘 プリティーダービー』スペシャルイベント『Twinkle Holiday』レポート
2月24日に待望のサービス開始となったゲームと、3月に放送終了&BDリリース中のTVアニメ第2期が共に大好評を呼んでいる『ウマ娘 プリティーダービー(以下、ウマ娘)』。そのBD第1巻『ウマ箱2』第1コーナー発売を記念したイベント「ウマ娘 プリティーダービー Twinkle Holiday」が7月11日に開催された。ファンを招いてのイベントは実に3年ぶりとあって、会場に集ったファンも出演陣も大いに盛り上がった多彩な企画と熱いライブの様子をお届けしよう。
■夕立にも負けない熱気と共にファンとキャストが会場に集結!
当日は夕立に見舞われながらも、江戸川区総合文化センターには多くのウマ娘ファンが集結。新型コロナ感染対策のために通常より来場者を減らしての実施だったが、その中でも、数多くのファンが集まった状態で、『ウマ娘』久々の有観客イベントの幕は上がった。
●ユメヲカケル!
会場にレース出走のファンファーレが鳴り響き、蹄鉄型のゲートから11人の出演陣がライブ衣装をまとい、それぞれの演じるウマ娘のウマ耳を装着してステージに登場。そのスタートを飾るのはTVアニメ第2期OPテーマ「ユメヲカケル!」だ。
ツインターボ役・花井美春
キタサンブラック役・矢野妃菜喜
11人で唄うライブならではの迫力に加え、トウカイテイオー役・Machicoとナイスネイチャ役・前田佳緒里以外はこれが初めてイベントで歌唱するナンバーとあってオリジナル版とは違ったフレッシュなイメージのライブに、客席も芝コースをイメージしたグリーンのコンサートライトを振って盛り上がる。
そしてトウカイテイオーとメジロマックイーンの劇中での心情を唄われるアカペラパートを、今回はMachicoと共にナイスネイチャ役・前田佳織里が担当。アニメやゲームで描かれていたテイオーへのライバル心や思いが歌声と重なり、オリジナル版とは違った情感も加わったオープニングナンバーは、大きな拍手と共に会場と配信視聴のファンのハートをガッチリ掴んでみせた。
Machico「お越しのトレーナー皆さん、そして配信でご覧のトレーナーの皆さーん、こんばんはー!」
歌い終えてもまだまだパワフルなMachicoの挨拶から始まったオープニングMCでは、
「マスター! 四の五の言わず楽しみなさい!」(ミホノブルボン役・長谷川育美)
「オーホッホッホッ! 今日はイベントを楽しむ権利をあげるわ!」(キングヘイロー役・佐伯伊織)
「ウェーイ!」(メジロパーマー役・のぐちゆり)
「トレーナーちゃん、こんにちマヤヤー☆」(マヤノトップガン役・星谷美緒)
など、キャラクターの名セリフも交えた挨拶で会場と配信の熱を盛り上げていく。そして近年の情勢もあってファンを会場に迎えての『ウマ娘』イベントは約3年ぶりであることが語られると、客席からは大きな拍手が巻き起こった。これが初イベントという出走者も多いため、Machicoが「みんな緊張してるって言ってたけど、センターがこんなんだから大丈夫!」と場を和ませる一幕も。
そしてライブ初披露の出走者が多かった「ユメヲカケル!」については、「縦揺れの激しいダンスが多くて難しかった」との感想や、オリジナル版でも唄っているMachicoからは「いつもと声色がガラッと変わって楽しかった」とのコメントも飛び出した。
「一流のキングがこのコーナーを仕切らせてもらうわ!」
そんな佐伯の口上と共にスタートした次なるコーナーは、BD第1巻に収録されている第1話~第4話を振り返るトークセッション。
Machicoが第1話の熱いレースから「これからどうなるの?」と思わせたウイニングライブ&エンディングについて語り、テイオー不在の菊花賞を描いた第2話では前田が「言わせない!言わせない! テイオーが出ていればなんて絶対言わせない!!」というネイチャの気持ちにグッときたという話を受けて、Machicoは感染対策のために一緒にアフレコできなかったことが怪我で走れなかった劇中のテイオーの気持ちと重なったと語るなど、演じた者にしか語れないトークの数々にファンも聴き入っていた。
他にも第3話では初詣に来ていたマチカネタンホイザが落ちてきた鈴にぶつかって鼻血を出すシーンで何度もリテイクを重ねていたことや、ツインターボ役・花井美春からはカノープスメンバーの掛け合いが好きといった秘話や感想も披露された。
■サプライズゲストも登場し、笑いと興奮に包まれたゲーム三本勝負!
佐伯「振り返るだけじゃつまらないですよね」
TVアニメ第2期の振り返りが一段落したところで、続いてのコーナー「Twinkle Holiday記念!チーム対抗3番勝負!」がスタート。トウカイテイオー役・Machico、キタサンブラック役・矢野妃菜喜、サトノダイヤモンド役・立花日菜、ナリタブライアン役・衣川里佳、マヤノトップガン役・星谷美緒のチーム「仲間で☆ライバル」と、ナイスネイチャ役・前田佳織里、ツインターボ役・花井美春、イクノディクタス役・田澤茉純、メジロパーマー役・のぐちゆり、ミホノブルボン役・長谷川育美のチーム「温度差」(メンバーのテンション差が激しいという理由で命名)に分かれての対抗戦に。
勝ったチームにはスイーツがプレゼントされるとあって「ぶっ潰す!」(Machico)「タイマンするぜー!」(前田)と双方共にヒートアップ。MCの佐伯はチーム温度差の勝ちにかけていよいよ対決開始。
キングヘイロー役・佐伯伊織
第1ゲームはニンジン風に彩ったバットに額をつけてグルグル回転して、目が回った状態で走ってタイムを競う「狙え的中! ぐるぐるにんじんバットステークス!」。しかしステージが狭いということで、このゲームに挑むのは何と映像で登場のサプライズゲスト!
ビワハヤヒデ役・近藤 唯「この日のために眼鏡を新調してきました」
ダイタクヘリオス役・山根 綺「爆逃げ鬼逃げレッツゴー! バコーン!」
マチカネタンホイザ役・遠野ひかる「優勝目指せ、えいえいむん」
ゴールドシップ役・上田瞳「待たせたな、みんなのヒーロー上田さんだぞ」
トレセン学園のジャージに身を包んだ、両チームとも縁の深い四人のキャストがレースに挑むので、その着順を予想してポイントを競うことに。チーム「仲間で☆ライバル」の予想を任された衣川&星谷は「姉貴を信じるのは私しかいないので」(衣川)とナリタブライアンの姉・ビワハヤヒデ役の近藤を1位に。一方のチーム「温度差」の予想をするメジロパーマー役・のぐちは「うちのヘリオスは4着です!」と相棒の最下位を予想。そして今回が『ウマ娘』として初稼働となる遠野の「えいえいむん!」に期待するカノープスの仲間の推薦でマチカネタンホイザ役・遠野を1位と予想。会場のファンの拍手による1位予想はゴールドシップ役・上田瞳と出そろったところで、いよいよレースがスタート。
アニメやゲームでも実況役を務める明坂聡美の実況と共にレースがスタート。第1走者の近藤は目を回しすぎたのか二度ほど倒れ、衣川の「姉貴がんばれ!」の声援に押されるように12秒78でゴール。勝負はこのままもつれるかと思われたが、続く山根は「力こそパワー!」の叫びと共に回転から一気に2秒76で駆け抜けて、4位を予想していたのぐちに「相方を信じないから」という声も飛ぶ好走。カノープスメンバーの声援が飛ぶ中でスタートした遠野は倒れ込みながらのゴールで2秒62と僅差でトップに。そして最後を飾る上田はふらつきながらゴルシ張りの気迫の追い込みを見せるも3秒44。その結果、一着・三着を当てたチーム「温度差」が2ポイントを獲得して1ポイントのチーム「仲間で☆ライバル」に先んじた。
第2ゲームはMCの出した『ウマ娘』にちなんだお題のポーズを三人揃ってシンクロさせられるかを競う「キミとつながるよ! シンクロポーズ!」。チーム仲間で☆ライバルからはMachicoとキタサンブラック役・矢野妃菜喜&サトノダイヤモンド役・立花日菜が登場。第1問「ゴールドシップのポーズ」ではMachicoと矢野が一着のポーズで揃うも、立花がドロップキックと迷った末に『ぱかチューブっ!』でのWピースをしてしまい2ポイント。だが二問目の「知的なポーズ」では眼鏡をクイッとあげるポーズが揃って3点をゲットする快挙を見せた。
続いてのチーム温度差からはナイスネイチャ役・前田佳織里、ツインターボ役・花井美春、イクノディクタス役・田澤茉純のチームカノープストリオが登場。第1問「キングヘイローのポーズ」では花井と田澤が高笑いのポーズを揃えるも、前田はダンスのようなポーズを取ってしまい2ポイントに。そして第2問のダイタクヘリオスのような「パリピのポーズ」ではハンドサインの「ウェーイ!」を揃って決めて3点ゲットして、このゲームでは両者引き分けに。
そして対決もいよいよラストの「復活! メカダービー対決!」へ突入。『ぱかチューブっ!』でおなじみのタミヤ「メカ・ダービー」を使ったレースを予想し、1~3着すべてを的中させる三連単を決めれば一気に100ポイント獲得という大逆転チャンス。レースには『ぱかチューブっ!』に登場した「うまよん号」「最速!564(ゴルシ)号!」に加え、第1ゲームのゲストに登場した4人がメカダービー作りにチャレンジ。
ビワハヤヒデとナリタブライアンのモチーフを取り入れた近藤 唯の「姉妹の絆号」、パリピらしいデコレーションとパーマーとヘリオスのイニシャルをあしらった山根の「ウチら、ズッ友だょね☆爆逃げ鬼逃げレッツ号!!!」、カノープスのメンバーカラーと寿司のシールでデコレーションした遠野の「カノープスだョ! 全員集号!」、「最速!564(ゴルシ)号!」を正統進化させてゴルシらしさを盛り込んだ上田の「バクシン!564(ゴルシ)号!」を加えた6頭が、ステージに登場したコース上で3頭ずつ争うことに。第1レースの両チームの順位予想では、チーム仲間で☆ライバルが「私はもう一回姉貴を信じたいな!」という衣川の言葉で「姉妹の絆号」を一着に予想。そしてチーム温度差は「さっきはごめんヘリオス、今度は信じよう!」と「ウチら、ズッ友だょね☆爆逃げ鬼逃げレッツ号!!!」に。
そして『うまぴょい伝説』のメロディと共に始まった第1レースは、「レッツ号」が一周目の坂で引っかかったまま足が壊れてしまったのを尻目に、「最速!564号!」との競り合いを制した「姉妹の絆号」が勝利する。
続いての第2レースでは、チーム仲間で☆ライバルは「そろそろ瞳さんを信じてあげます?」ということで「バクシン!564号!」を、そしてチーム「温度差」は「さっきのレースでも勝ったしお寿司がたくさんついててめでたい」と「カノープスだョ! 全員集号!」を1着に予想。そしてレースは三頭がデッドヒートを演じながらも「うまよん号」以外の二頭はネジが外れるなどのトラブルで力尽きるというカオスな結果に。
こうして三番勝負はチーム「温度差」が1ポイント差で逃げ切って賞品のスイーツをゲットすることになり決着。負けたチーム「仲間で☆ライバル」だったが「我々は切磋琢磨できて質の良いトレーニングができたと思いますので、今後我々がチーム「温度差」をぶっ潰す日も来ますから」(Machico)とリベンジを宣言して、コーナーを熱く締めくくった。
■アニメの感動を呼び起こす演出満載のライブパート……そして最後を締めくくるのはやっぱり「うまぴょい!」
ゲームのアップデート情報や8月の3rdイベント、CDリリース情報や7月17日に放送されたNHK『シブヤノオト』での『うまぴょい伝説』披露への意気込みなどを語って、いよいよイベントは終盤戦のライブパートに。
出演陣が準備でステージから下がっている間、スクリーンにはメジロマックイーン(CV:大西沙織)とライスシャワー(CV:石見舞菜香)が登場。アニメの名場面を交えながら今日のイベントや来るべき3rdイベントへの意気込みが二人から語られ、最後はカウントダウンと共にライブステージへとファンを導いていった。
●winning the soul
ナリタブライアン役・衣川里佳
サトノダイヤモンド役・立花日菜
ナイスネイチャ役・前田佳織里/トウカイテイオー役・Machico
キタサンブラック役・矢野妃菜喜/サトノダイヤモンド役・立花日菜
ライブのオープニングを飾ったのは、Machico・佐伯伊織・前田佳織里・矢野妃菜喜・立花日菜・衣川里佳による『winning the soul』。TVアニメ第2期・第1話のウイニングライブを彷彿とさせるような赤いライティングとコンサートライトで彩られる中、マイクスタンドを使ったダンスを交えた迫力のパフォーマンスが繰り広げられた。曲の前半はMachico・佐伯・前田が、後半は矢野・立花・衣川がメインボーカルを務めるなど、劇中のウマ娘の関係性なども盛り込んだ唄い分けもファンには嬉しい一曲となった。
●Make debut!
イクノディクタス役・田澤茉純
ミホノブルボン役・長谷川育美
メジロパーマー役・のぐちゆり
TVアニメ第1期のオープニングテーマとしてファンにはおなじみのこの曲を、花井美春・田澤茉純・のぐちゆり・長谷川育美・衣川里佳・星谷美緒と、TVアニメ第2期から参加の6人での初披露という、まさしく「メイクデビュー」なステージに。オリジナルのチーム<スピカ>の面々とは違った個性があふれる歌声とハーモニーに、客席もターフの芝をイメージしたグリーンのペンライトで応え、ゲームとTVアニメ第2期でリスタートした『ウマ娘』のフレッシュさがあふれるステージが繰り広げられた。
曲が終わるとステージに11人が全員登場し、歌い終えた感想を語り合った。『winning the soul』でのマイクスタンドパフォーマンスについては
前田「初めてだったけどロックな気分になれて嬉しかった」
矢野・立花「人に当たらないようにかっこよく回す練習しました」
初メンバーばかりによる『Make debut!』は
田澤「ウマ娘の幕開けの曲が歌えて嬉しかった」
のぐち「手を振る振り付けがいっぱいあったので、トレーナーさんたちと繋がれて嬉しかった」
と、どちらもとやり遂げた興奮と嬉しさが次々と語られていった。
そして『ぱかチューブっ!』での配信パートがここで終了ということで、メンバーそれぞれからファンへの挨拶と共に今日のイベントへの思いが語られていく。
長谷川「生で唄って踊るのが今回初めてでめちゃくちゃ緊張したんですけど、楽しいイベントを多くの人に見ていただける機会があって、すごく良かったです」
のぐち「こういう人前でのイベントが本当に久しぶりで、最初に唄った時に泣きそうになったけど、お客さんがいるってこんなにも幸せなことなんだと改めて感じました」
矢野「今日初めてトレーナーさんたちに会えて、Machicoさんと一緒に色々出来たのが嬉しくて本当に幸せです」
立花「キャストの皆さんが本当に暖かくて、優しくて、頼もしくて、これからもこんなことをたくさんしたいなっていう素敵な時間を過ごせました」
佐伯「今日は司会を務めさせていただいて、司会が一番緊張したんじゃないかっていう時間だったんですけど、みんなやお客さん達と素敵な時間を過ごさせていただきました」
Machico「3年ぶりの会場に皆さんを招いての『ウマ娘』イベントということで「そんなに空いてたんだなあ」という驚きがあったんですけど、そんな時間を感じさせないくらいトレーナーさん達は温かかったですし、パワーをたくさん受け取りました。今日のイベントのおかげで8月の3rdイベントに向けていい勢いがつけられたと思います。これからも『ウマ娘』みんなで一所懸命走っていきますので、ぜひ応援していただければと思います!」
前田「本当に『ウマ娘』の曲って元気をもらえるナンバーがいっぱいで、ナイスネイチャとしてステージに立てるのも、みんなとチーム感ができあがっていったのも本当に嬉しくて、この場の一員になれたことが本当に有り難かったです」
花井「このイベントが決まってから、トレーナーさん達の前で唄うことを本当に楽しみにしてきました。ツインターボとしてこのステージに立って、唄っている時も終始笑顔で聴いて下さって、トレーナーさん達が本当に温かくて力をもらいました!」
田澤「練習の時から愉快な皆さんと一緒で毎日本当に楽しくて、会場ではトレーナーさん達が声は出せなくても拍手や笑顔でニコニコしているのがわかって、私も幸せでした」
星谷「ウマ娘としてパフォーマンスさせていただくのは今日が初めてだったんです。収録などでは一人でがんばってきたんですけど、こうしてアニメやゲームで知ってもらって、今日ステージに立たせてもらって、『ウマ娘』の一員になれたんだなって実感が湧いてきて、トレーナーさんやスタッフさんや色々な人に応援してもらっているんだなと感じている日々です。これからも皆さん一緒に盛り上がっていきましょう!」
衣川「実はさっきの『Make debut!』の時にちょっと失敗して焦ってしまったんですけど、ステージから皆さんの笑顔が見えて「これなら大丈夫だ」って勇気をもらったですよ。みんなと一緒に楽しいイベントが実現して、本当に嬉しかったです!」
最後に全員での挨拶を終えて、ライブは『ウマ箱2』第1コーナー購入者限定の後半戦がスタート。
●アウト・オブ・トライアングル
ナイスネイチャ役・前田佳織里
ライブ後半戦はナイスネイチャ役・前田佳織里のソロナンバーからスタート。自分に自信が持てないけど、レースを走って勝つことや秘めた恋心を諦めきれないナイスネイチャの繊細で複雑な気持ちを、彼女のイメージカラーである緑のライティングと赤のコンサートライトが輝く光の中で情感たっぷりに熱唱。切なさと激しさを畳み掛けるようなリリックと歌声で、会場のテンションが再び熱く盛り上がっていった。
●願いのカタチ
トウカイテイオー役・Machico
続いて登場したのはトウカイテイオー役・Machico。唄うナンバーはTVアニメ第2期屈指の感動エピソードとなった第10話のエンディングテーマ『願いのカタチ』だ。度重なる骨折で走ることを諦めようとしたテイオーが、周囲の声援やツインターボの諦めない走りに力をもらって再び立ち上がる心の機微を、明るいけど切ないメロディと共にテイオー自身がそこにいるかのように唄い上げていく。そして曲のクライマックスでは、青いライティングに照らされていたステージがまばゆい光に包まれていくという希望を感じさせる演出で、ファンをあの劇中のライブ会場にいるかのような気持ちへと誘った。そして最後は、Machicoが小指を立てて「約束」を示すパフォーマンスで曲を締めくくり、会場は大きな拍手に包まれた。
●木漏れ日のエール
キタサンブラック役・矢野妃菜喜/サトノダイヤモンド役・立花日菜
静かなメロディと共に左右の舞台袖に現れたのは、キタサンブラック役・矢野妃菜喜とサトノダイヤモンド役・立花日菜。そして歌い始めたのはTVアニメ第2期のエンディングテーマ『木漏れ日のエール』だ。オリジナル版はトウカイテイオー役・Machicoとメジロマックイーン役・大西沙織のボーカルで、友でありライバルである互いへの思いを歌った曲だが、それを二人に憧れるキタサンブラックとサトノダイヤモンドに歌わせるという演出が、ファンの気持ちをエモーショナルに盛り上げていく。
舞い散る落ち葉のようなグラフィックが浮かぶステージで合流した矢野と立花は、二人ならではのハーモニーを重ねて歌を盛り上げていき、クライマックスではきらめく木漏れ日のようなライティングと共に、テイオーとマックイーンに気持ちを伝えるかのような祈りのポーズで歌い終える。『ウマ娘』を追い続けてきたファンが、TVアニメ第2期最終回やゲームに登場する成長した二人を重ね合わせるような演出に、観客も息を呑むように見入りながら拍手を送っていた。
●ぴょいっと♪はれるや!
キングヘイロー役・佐伯伊織
マヤノトップガン役・星谷美緒
情感あふれる曲が三曲続き、会場内も落ち着いた空気に包まれていたが、それをひっくり返すように元気なメロディが響き渡り、キングヘイロー役・佐伯伊織、ツインターボ役・花井美春、イクノディクタス役・田澤茉純、メジロパーマー役・のぐちゆり、ミホノブルボン役・長谷川育美、マヤノトップガン役・星谷美緒が駆け込むようにステージに登場。唄うナンバーはアニメ『うまよん!』主題歌のひとつ『ぴょいっと♪はれるや!』だ。どんな時でも明るく元気に前向きに突っ走るウマ娘ならではの日々を、6人もハイスピードなメロディに乗せた歌とダンスで熱唱。次に控えるトリの曲へと会場の空気をヒートアップさせていった。
●うまぴょい伝説
最後を飾るのは、『ウマ娘』といえば絶対に外せない大定番『うまぴょい伝説』以外にはあり得ない。ゲームでも聞き慣れたファンファーレと共に出演陣11人全員がステージに登場し、「位置についてー……よーい、ドン!」のかけ声と共にファンにはおなじみの「うまぴょい! うまぴょい!」の歌が響き渡る。スクリーンには企画スタート当初から使用されているおなじみ歌詞がガンガン飛び出してくる映像が流れ、ファンにとっては実に約3年ぶりとなるライブの『うまぴょい伝説』…声が出せない代わりに心の中で声を合わせるかのように、力強いコンサートライトの軌跡とハイテンションなクラップが会場に満ちていく。そして最後は舞台袖にまで全員が広がっての熱唱で、久々の有観客イベントを最高のテンションで締めくくった。
Machico「これにてTwinkle Holidayはゴールインとなります!」
全員「ゴールイン!」
出演陣からの感謝のこもったコールと共に、『ウマ娘 プリティーダービー』久々の有観客イベントは大団円を迎えた。満を持してスタートした『ウマ娘』の人気の高さと、来るべき8月の3rdイベントも盛り上がること間違い無しと実感させてくれるイベントとなった。
取材・文:斉藤直樹
イベント情報
『ウマ娘 プリティーダービー』スペシャルイベント「Twinkle Holiday」
出走者
セットリスト