串田和美が44年ぶりにリア王を演じる『キング・リア』 ビジュアル解禁 演出はシェイクスピアを追求する木村龍之介

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2022.1.21
『キング・リア』ビジュアル

『キング・リア』ビジュアル


2022年3月12日(土)~3月16日(水)まつもと市民芸術館 小ホールにて『KING LEAR-キング・リア-』が上演される。このたび公演ビジュアルが解禁された。

まつもと市民芸術館総監督を務める串田和美がシェイクスピア四大悲劇の「リア王」を演じる舞台『KING LEAR -キング・リア-』。

44年前、自由劇場時代に「リア王」を演じ、その後も多くのシェイクスピア作品を手がけてきた串田自らが舞台に立ち、全身全霊で挑む舞台を演出するのはシェイクスピア作品を上演し続けてきたカクシンハンの木村龍之介

裏切られ狂気に囚われていく孤独な老王リア。誰もが知る本作で、互いにシェイクスピアを追求し続ける木村龍之介×串田和美がどのような化学反応を起こすのか。迫力あるビジュアルが公開され、ますます期待が高まる。

串田和美 コメント

「リア王」は、当時、何を考えていたのか思い出せないくらい昔、今から44 年前の自由劇場時代に演じたのですが、その時とはまた違う解釈が沸いてきて、長く生きていくのは良いことだなぁと感じています。この作品は若いころに感じた魅力とは全然違う、かといって歳を重ねたから悟れるものじゃない。分からないものは分からない、怒りはさらに沸いてくるし、それが虚しいことも感じながら、それでも怒りしかない。そんな風に感じていて、そう感じさせるシェイクスピアは、すごい作家だと改めて思います。演出の木村さんは、僕が育った時代のおっかない演出家とは違い(笑)紳士的でとても丁寧。でもきっとそういう人ほど、芯が強くて心の奥の方には絶対に譲らないものを持っていると思っています。老王リアが娘たちに裏切られていく話です。騙したり、騙されたり、そしてそこに「怒り」を覚え、その先に悲しみがある・・・そういう物語は、現代でも実感できると思います。今までにはない新しい舞台が生まれると思います。是非、ご期待ください。

公演情報

『KING LEAR -キング・リア-』
 
【日時】2022 年3 月12 日(土)~16 日(水) 全5 回公演
【会場】まつもと市民芸術館 小ホール
 
【作】W.シェイクスピア
【翻訳】松岡和子
【演出】木村龍之介
【出演】
串田和美/岩崎MARK 雄大、大山大輔/
加賀 凪、串田十二夜、近藤 隼、下地尚子、武居 卓、深沢 豊、細川貴司、堀田康平、毛利悟巳
 
料金(整理番号付き自由席・税込)】一般:4,000 円、U18:2,000 円(枚数限定)
※未就学児入場不可
一般発売日】 2022 年1 月29 日(土)10:00~
 
【お問い合わせ】
まつもと市民芸術館センター(10:00~18:00)TEL:0263-33-2200
まつもと市民芸術館公式HP:https://www.mpac.jp/event/37405/
 
串田和美プロフィール
1942年生まれ。俳優、演出家、舞台美術家。まつもと市民芸術館総監督。TC アルプ座長。
1966年、劇団自由劇場を結成(後のオンシアター自由劇場)。『上海バンスキング』など数々の作品で人気を集める。85 年~96 年まで東京のBunkamura シアターコクーン初代芸術監督を務める。
2003年4 月、まつもと市民芸術館館長兼芸術監督に就任(08 年から芸術監督、21 年より総監督)。まつもと市民芸術館での主な作品は『信州・まつもと大歌舞伎』『空中キャバレー』『K.テンペスト』など。劇場を自由自在に使いこなす演出や地域を巻き込んだ企画など、“松本ならでは”の事業を次々と実現。16 年には「Flying Theatre 空中劇場」、17 年「トランクシアター」シリーズを始動し、劇場以外での上演にも精力的に取り組んでいる。
07年に第14 回読売演劇大賞最優秀演出賞受賞。08年に紫綬褒章、13年に旭日小綬章を受章。15年には代表作のひとつである『スカパン』がルーマニアのシビウ国際演劇祭に正式招聘され、同年にシビウ・ウォーク・オブ・フェイム賞を受賞。
 
木村龍之介プロフィール
1983年生まれ。演出家・作家。カクシンハン主宰。
東京大学で英米文学を専攻し、シェイクスピアを研究。シェイクスピアシアター、蜷川カンパニー、文学座附属演劇研究所などで俳優・演出を学び、劇団カクシンハンを立ち上げ、『ハムレット』『夏の夜の夢』『リア王』『タイタス・アンドロニカス』『薔薇戦争 〜ヘンリー六世 + リチャード三世〜』『マクベス』など、シェイクスピア作品を連続上演し、全作品の演出を務める。外部作品では、『新作能 鷹姫』や『ローマ帝国の三島由紀夫』を演出。
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