菊池修司、竹中凌平出演 男子高校生が織りなす胸キュンライフ 舞台『佐々木と宮野』いよいよ開幕
舞台『佐々木と宮野』 (C)舞台「佐々木と宮野」製作委員会
2022年7月23日(土)シアター1010にて、舞台『佐々木と宮野』が開幕する。
2016年より「ジーンピクシブ」にて連載中の春園ショウ・原作の『佐々木と宮野』。シリーズ累計発行部数は140万部を超える男子高校生の日常を描いたボーイズライフ作品である本作の人気は、漫画だけに留まらず2022年にTVアニメ化、アニメキャストにより朗読劇化されるなど、様々メディアミックス化されており、初の舞台化となる。
このたび初演の前日に行われたゲネプロの模様が到着した。
本作の主人公である佐々木(菊池修司)と宮野(竹中凌平)の2人を中心に展開していく物語。やはり見所となるのはキャラクターの感情表現の描き方だろう。繊細に描かれていく二人の淡い感情の揺れ動きはキュンキュンしてしまう。
(C)舞台「佐々木と宮野」製作委員会
漫画で描かれている心理描写の台詞も舞台ならではの表現を活かし、実際の台詞と映像とを織り交ぜながら描かれているせいか、客席で観ているとキャラクターの抱えるもどかしさや不安、焦りを余すことなく受け止められ、思わず身体が震えてしまう。
本作の繊細なシーンが際立つのは、作品全体を通して描かれる男子校ならでは賑やかさ、“わちゃわちゃ感”がリアルに描かれているからだ。特に宮野のクラスメートである田代(伊崎龍次郎)や暮沢(阿部快征)が登場するシーンは観ていると教室で一緒に楽しんでいる気分になる。
(C)舞台「佐々木と宮野」製作委員会
また、各キャラクターの再現性の高さも間違いなくこの作品の見どころの1つだろう。基本衣装は制服という、変化が付けづらいにも関わらず移り変わっていく季節と共に変化していく着こなし。さらにはこの舞台でしか観られないという文化祭シーンや初詣にも登場してくるキャラクターたち。文化祭のシーンでは舞台オリジナルとして小笠原(川隅美慎)がヤンキーの恰好で登場、さらに女装衣装やウイッグなど僅かなシーンのみの登場ではあるものでさえよく作り込まれており、キャラクターたちの過ごす季節を客席から一緒に追体験しているようなリアルさを感じられる。
(C)舞台「佐々木と宮野」製作委員会
原作のエピソードとエピソードを上手く繋ぎ二人の過ごす1年の季節を約2時間にまとめあげられている本編。佐々木のクラスメートで宮野の委員会という同ポジションにいる平野(上田堪大)や半澤(北村健人)が、二人の進展を見守る様子など細かい表情やセリフの一つ一つに原作者も大満足の太鼓判だ。キャラクターがそこにいて、日常を送っているかのような役者たちによるリアルな芝居に息遣い。ふとした細かい動きにもぜひ注目してほしい。
劇場では公演グッズ以外にも、来場者特典にはキャストの複製サインが入ったランダムブロマイドの配布やリピーター特典として選べる舞台写真のプレゼントなど、ファンなら揃えたいこの場でしか手に入らないグッズの企画が盛りだくさん。全公演のお見送りに加え、平日公演にはアフタートークなどイベントも充実している。
出演者コメント
1.自身の演じるキャラクターについて
2.開幕に向けての意気込みコメント
佐々木秀鳴 役 菊池修司 コメント
佐々木秀鳴 役 菊池修司 (C)舞台「佐々木と宮野」製作委員会
1.佐々木はちょっぴり不良で、だけどとてもやさしい、あたたかい存在だと思います。そんな中で「みゃーちゃん」に出会って、たくさんの感情に触れながら真っすぐに言葉を届けられる人です。
宮野の佐々木先輩への想いが移り変わっていく描写がとても綺麗なので、それを受ける佐々木の感情の揺さぶられ方、感情の変化を付けられるように“佐々木先輩”としてやるべきことを表現していかなきゃいけないなと思います。
2.今回、無事に初日を迎えられることとてもうれしく思います。「佐々木と宮野」という世界観は、温かくて心が洗われる作品だと思います。沢山の方に観ていただけるよう、“佐々木先輩”として舞台「佐々木と宮野」を盛り上げていきたいです。是非、僕らを信じて舞台「佐々木と宮野」を観に来てください。宜しくお願いします。
宮野由美 役 竹中凌平 コメント
宮野由美 役 竹中凌平 (C)舞台「佐々木と宮野」製作委員会
1.みゃーちゃん。俗にいう腐男子。BLが好きで、自分の顔がコンプレックスな男子高校生です。作品の主軸となるのがみゃーちゃんと佐々木先輩で、周りの人や友人たちに手助けされて背中を押されて、二人の恋が成就していくお話なので、自分としてはしっかり佐々木先輩との物語を積み上げていきたいと思っています。原作の春園先生から、宮野としても作品としてもとても褒めていただけたので、手ごたえも感じています。
2.舞台「佐々木と宮野」は、この時期にぴったりなキュンキュンする作品となっております。見ていただいた皆様が、ほっこりしたり、笑ったり、ときめいたりしていただけたら嬉しいです。作品の魅力をお借りして、舞台版ならではの公演にしていきたいです。舞台が好きな方も、原作が好きな方も楽しんでいただけるような作品になっていると思いますので、是非劇場へ足を運んでいただけたら嬉しいです。
平野大河 役 上田堪大 コメント
平野大河 役 上田堪大 (C)舞台「佐々木と宮野」製作委員会
1.平野は、宮野が風紀委員の後輩ということもあり面倒見のいい頼りがいのある、なんだかんだ優しい先輩です。佐々木ともクラスメートで仲がよくて、(もちろんキャラクター全員そうですが)「佐々木と宮野」の中ではなくてはならない存在だと思いますし、すごく責任を感じながら稽古から励んでいました。恋愛の話は苦手ということがありつつも(佐々木に)きっかけを作ってあげる優しさもあり、“良い奴”だなと思います。
2.この状況下の中でこうして初日を迎えられること、本当にありがたく思っています。キャストももちろんそうですが、スタッフや支えてくださっている皆さんも含めひとり一人の意識があってこそ迎えられる初日だと思いますし、1公演1公演、何が起きるか分からないのでとにかくまずは千秋楽まで全員で駆け抜けられるよう、頑張りたいです。ご来場いただく皆様も、無理はしないで健康第一でいてください。無事に笑顔で終えられるよう、キャストスタッフ一丸となってお届けしたいと思います。
小笠原次郎 役 川隅美慎 コメント
小笠原次郎 役 川隅美慎 (C)舞台「佐々木と宮野」製作委員会
1.小笠原は腐女子の彼女がいる設定なので、実際に描かれていないところでも「今は喧嘩中なのかな」とか、「今は仲いいのかな」など、ストーリーにはないけど「小笠原カップルは今何してるんだろう」と思ってもらえるように演じていきたいです。
2.とても繊細なお芝居なので、目線1つ、振り向くタイミング1つ、一歩を踏み出すタイミング、1つ、1つすべてを大事にして、佐々木と宮野の2人が幸せになる形になれるように、上手くバトンを繋げられるよう頑張っていきます。是非僕たちと一緒に、佐々木と宮野を応援していただきたいです。
半澤雅人 役 北村健人 コメント
半澤雅人 役 北村健人 (C)舞台「佐々木と宮野」製作委員会
1.「佐々木と宮野」という作品において、お互いに自分自身の気持ちに気づきながらもその一歩を踏み出せなかったり、その気持ちに気づけなかったりする中でそんな二人(佐々木と宮野)の背中を、時に直接的に、時に間接的にそっと押してあげる存在だと思っています。漫画を読ませていただいた時も、自分的には一番素敵なキャラクターだと思ったのでこの作品でそんな半澤を演じられて嬉しいですし、舞台でも(佐々木と宮野)二人にとってそっと背中を押してくれるような存在で居たいなと思います。
2.舞台化が発表されたときに皆さんの反応を見ていて、舞台を観たことが無い方もすごく多いのかなという印象を受けました。そんな方々が見に来て下さるという意味でもこの作品にはすごくポテンシャルがあると思います。僕らも稽古では色々と試行錯誤してきましたし、すごく平和な作品なので、舞台で描く日常に「いいな」と思ってもらえるような作品にしていきたいです。
暮沢 丞 役 阿部快征 コメント
暮沢 丞 役 阿部快征 (C)舞台「佐々木と宮野」製作委員会
1.今作の中では僕ともう一人、「彼女持ち」という役になります。稽古終盤で原作の春園先生から“友達と彼女に対する温度差があると良い”というようなアドバイスをいただいたので、宮野や田代に対する「塩」な部分とは打って変わって、彼女の話になった時のテンションの上り方で、どれだけ彼女が好きかが伝わるように、暮沢という役をつくってきました。佐々木と宮野の恋ももちろん、暮沢から彼女への愛も応援していただきたいです。
2.演出の伊勢さんが稽古初日に、「漫画のページを1枚めくるような、アニメのコマ替わりのような、最初から最後までを通して1ページ1ページ、1シーン1シーンをしっかり創っていきたい」と仰っていたのですが、本当にその通りしっかり創っているので、どこも見逃せないシーンとなっています。佐々木と宮野の、じっくりゆっくり結ばれていく姿、そこにサポートするような形で登場する僕たち。宮野の背中を押してあげたり、佐々木先輩の背中を押してあげたりする他の先輩たちも観ていただけると嬉しいです。僕たちは毎日シアター1010で、この演劇を届けますので、難しい状況下ではありますがこの演劇、舞台「佐々木と宮野」を応援していただけると嬉しいです。是非劇場にお越しください。宜しくお願いします。
田代権三郎 役 伊崎龍次郎 コメント
田代権三郎 役 伊崎龍次郎 (C)舞台「佐々木と宮野」製作委員会
1.田代権三郎という役はこの作品でムードメーカーというポジションを担っています。特別な役作りというのは殆どした覚えはなくて、自分が高校生だった時代を思い返すくらい、キャスト皆との会話やテンションを通じて稽古場で創り上げていきました。出演キャストが全員男子で、歳が近いというのもあったので、男子校みたいな空気感で稽古も進んでいって、そういう現場の空気感がある種男子校の「佐々木と宮野」という世界観の空気にもマッチしていて相乗効果になっていると思います。
2.とても繊細に描いている作品で、やはり佐々木と宮野の二人に注目して観ていただきたいです。僕たちは二人の日常部分を担うスパイスになればいいなと思って演じております。是非二人の恋の行方というか、これは恋なのか?果たして自分の気持ちは本当に好きに向いているのか?といったもどかしさや、ちょっと擦れ違うキュン「ムズキュン」「擦れキュン」をみたいなものを観劇しながら感じていただければいいなと思います。是非、青春を味わいに来てください。