七月大歌舞伎『風の谷のナウシカ』7/29に疑似生配信が決定　舞台裏やメイキングなども含んだ特別映像つきチケットも発売

2022年7月22日（金）付けで新型コロナウイルス感染症の影響により全公演の中止が発表された、歌舞伎座『七月大歌舞伎』。この度、第三部『風の谷のナウシカ 上の巻―白き魔女の戦記―』の収録済み公演映像を、7月29日（金）18:30よりHuluストアにて疑似生配信することが決定。また、視聴は本日より発売開始となった。

本作は宮崎駿が描いた長編漫画『風の谷のナウシカ』を歌舞伎化。原作全7巻を昼夜通し上演した2019年の初演から前半部分を再構成し、苦悩や葛藤のなかで凛として美しく生きる皇女クシャナに焦点を当て、より磨き上げられた再演版として上演。クシャナを尾上菊之助、ナウシカを中村米吉が演じ、大きな話題を集めていた。 

当初、千穐楽公演の生配信が予定されていたものの、新型コロナウイルス感染症の影響により公演が中止に。
そこでこのたび収録済みの公演映像を千穐楽予定だった同日時に疑似生配信する。ライブ配信時はチャット機能を利用してオンタイムでコメントを共有することが可能。チャットで声援や大向う（歌舞伎鑑賞を盛り上げる掛け声）を発信することで、オンラインならではのライブ感と熱量の高い歌舞伎鑑賞を実現する。

視聴を購入した方はもれなく、疑似生配信後に見逃しアーカイブ配信も視聴できる。さらに、特別映像つきでは稽古やこだわりの衣裳・美術・音楽収録の舞台裏、尾上菊之助や中村米吉、スタジオジブリ鈴木敏夫のインタビューも交えたスペシャルメイキングも配信。世界中から愛されている名作『風の谷のナウシカ』を伝統芸能である歌舞伎といかに融合し再演版として昇華させていくか、そして先日『ファイナルファンタジーX』の新作歌舞伎化を発表するなど、精力的に新作歌舞伎の創造に挑む菊之助の、歌舞伎を後世に残すことへの想いなど、舞台制作の知られざる裏側を約1時間に及ぶドキュメンタリー映像として余すことなく見ることができる。

なお、発売に合わせ、舞台映像と特別映像の模様を収めた予告編も初公開。『風の谷のナウシカ』の深遠な世界観が幻想的に映し出され、今回の再演から新たに追加されたクシャナとその母との夢の場、クシャナが怒りに髪を断ち切る場面など菊之助が演じるクシャナの内面に迫ったシーンや、ナウシカを演じた米吉が「メーヴェ」に乗って初の宙乗りを披露したクライマックスも描かれた。特別映像では出演者や本公演を支えたスタッフたちの公演初日を迎えるまでの奮闘の様子が一部公開。

疑似生配信のはHuluストアにて本日より絶賛発売中。Huluストアは作品単位の課金方式のサービスのため、会員登録（無料）の上、視聴を購入すれば誰でも視聴できる。アーカイブ配信期間中は何度でも繰り返し視聴可能だ。

本公演を観劇した方も、公演中止により観劇が叶わなかった方も、この機会に本作を体験してみていはいかがだろうか。