The BONEZ『RUSH BALL 2022』ライブレポートーー会場全体を巻き込んだ、震えるような一体感と喜び
The BONEZ 撮影=河上良
『RUSH BALL 2022』The BONEZ
The BONEZはものすごい熱量と情熱で、会場全体を感動の渦に巻き込んだ。2020年の『RUSH BALL』では、声が出せないながらも有観客で行えたことへの想いや感謝をライブアクトで表現していた。今年は断続的なコール&レスポンスができるということで、より特別な想いがメンバーの中に込められていたようだ。
The BONEZ
ステージ前に集ったオーディエンスからは、今か今かとたぎる想いが感じられるほどの高揚感。メンバーが登場し、ZAX(Dr)の前に集まって4人で気合いを入れるとJESSE(Vo.Gt)がオーディエンスを煽りまくる。重厚なビートがズンズン響いた「We are The BONEZ」では、JESSEが滑らかに歌いつつ顔を真っ赤にするほど激しくシャウト。ものすごい迫力と圧倒的なパワーに牽引され、観客は手を挙げジャンプで応える。「お前ら普段毎日なんか溜まってんだろー! 今日はそれが出せる技、俺らもらってっからさ、全部出してこい! お前らが買ったその1枚ので、人生が変わる瞬間にしてくれ! いくぞー!!」と「Numb」をドロップ。
MCでは「自分の中で出そうと思って出す言葉とか歓声じゃなくて、出てしまうものがやっと出せる、それがどんだけ良いものかと思い知らされてます! GREENS、そして大阪の皆さん本当にありがとうございます。また来年もっと『RUSH BALL』で違うことができるように、今日絶対に必要な1日だと思うんで、絶対溜めるんじゃねーぞ! Are you ready!」とJESSE。T$UYO$HIのベースとKOKIのギターが疾走感を持って放たれた「That Song」では、しっかりと客席を見つめて大切そうに歌うJESSEの想いが届き、さらに後ろまで手が挙がった。
The BONEZ
イントロから歓声が聞かれた「Thread & Needle」では、「この日をどれだけ待ったか!」と口にし、9年前に作ったというこの曲を「今日のこの日に繋いだと信じてます!」と投げかける。曲中、JESSEは感極まったように目を輝かせ、愛おしそうな表情でオーディエンスを見つめていた。ラストの「SUNTOWN」では、高まったJESSEがステージから飛び降り、同じ目線で音楽の喜びを味わう。さらに「音楽がお前ら俺らを救う瞬間、お見せしましょうか! 本当に良かった! 信じてて!」と叫び、魂を込めて熱く向き合った。最後は4人がステージで手を繋ぎ「GREENS! 力竹! ありがとうございました!」と、『RUSH BALL』プロデューサーのGREENS・力竹への感謝を伝え、深くお辞儀。ジャンプで巻き起こる砂埃、コール&レスポンスができる開放感と震えるような一体感。全てが懐かしく、美しかった。この日のライブがどれだけのものだったかは、写真に写る4人の表情が全てを物語っている。
>次のページ……ライブ写真&セットリスト掲載!