ZARD「Forever you」がドキュメンタリー『プリンセス・ダイアナ』日本版主題歌に 坂井泉水さんへの“言葉の暴力”についてのコメントも
左から、ZARD・坂井泉水さん、ダイアナ元妃
9月30日公開の映画『プリンセス・ダイアナ』の日本版主題歌がZARDの「Forever you」に決定。同曲を使用したコラボ・ミュージックビデオが解禁された。
『プリンセス・ダイアナ』は、2022年の8月31日(水)で没後25年を迎える、ダイアナ元妃の初の劇場ドキュメンタリー映画。36歳の若さでこの世を去ったダイアナ元妃の 19歳での婚約から死までの17年間を、数千時間にのぼるアーカイブ映像をつなぎ合わせて描き出した作品だ。
坂井泉水さん (C)Being,INC.
『The Princess』 (C)Kent Gavin
ZARDのボーカル・坂井泉水さんは 2007年に死去。ダイアナ元妃と坂井さんという二人の「自分の道を後悔なく歩み続けた二人の女性の想い」が共通していることから、今回のコラボレーションが実現したという。
ZARDのプロデューサー・長戸大幸氏のコメントは以下のとおり。
長戸大幸(プロデューサー)
坂井泉水は、自らの歌に対して言葉を大切にするアーティストでした。ZARD が評判になって来た頃、彼女がレースクイーン時代の頃の情報がマスコミに流れ出しました。いわゆるゴシップ、虚実入り混じる暴露ネタのニュースです。誹謗中傷めいたそういった言葉の暴力に対して彼女自身も深く傷つけられたに違いありません。これは何とかしなければ、とある時プロデューサーの私は、「そういった心境を歌詞に表してみれば?」と提案してみました。ところが、彼女が表現した言葉(=歌詞)は、意外にも私の想像を覆すものでした。彼女は「その過去があったからこそ、現在の自分がいるのだ」と。それどころか、その時関わってくれた方々に対して感謝すら感じていました。そうして出来上がった歌詞が「Forever you」という曲になりました。あの歌詞には本当に感心させられました。周囲の方々に対する謙虚な配慮と自分自身の弱さに負けない意志の強さを持ち合わせた詞(ことば)の表現力、だからこそ、ZARD 坂井泉水の歌詞(=言葉)はあれだけ多くの大衆の支持を集める存在になり得たのではないかと、そう思うのです。
『ZARD Forever Best 〜25th Anniversary〜』
なお、今回のコラボレーションを記念して、9月28日(水)に映画『プリンセス・ダイアナ』コラボ記念『ZARD Forever Best 〜25th Anniversary〜』-ROSE-バージョンジャケット”(数量限定生産)が発売されることも決定。アルバムには、「Forever you」も収録されており、ジャケットはダイアナ元皇太子妃をイメージしたデザインを採用しているとのこと。
『プリンセス・ダイアナ』は9月30日(金)、TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国ロードショー。